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日工組・日電協が今後のパチンコ・スロット方針を発表 通常時フラグに批判が集まる理由

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日工組 日電協 パチンコ スロット 批判
2026年9月、日工組と日電協はパチンコ・パチスロの今後の方針を発表した。
柱はパチンコの通常時フラグと、台をLv1からLv4に分ける新カテゴリである。通常時の遊びを広げ、台の違いを分かりやすくし、11月以降の新台から順に入れる。公式の狙いはライト層の拡大だ。
だが発表の波及として先に出たのは歓迎ではない。
釘、低設定、出玉の薄さ、計算が増える打ち方への疲れである。方針そのものより、今の現場にどう落ちるかが問われている。
 

新フラグより先に、釘と設定がある

通常時フラグは、通常の打ち方の途中で内部状態を変えられる仕組みである。
規定回転、チャンス目、大当たりの終わりなどをきっかけに状態が移り、同じ通常時でも時短の付き方や当たりやすさが変わりうる。
メーカーにとっては演出の幅が増える。だが客から見ると、店が台をどう扱うかの方が先に来る。
パチンコは釘でスタートの入りやすさを変えられる。スロットは設定で機械の出す割合を変えられる。
釘を締め、低設定を並べれば、新しい状態がいくつあっても有利なところまで届きにくい。
スロットでBTや軽い台を優先すると言っても、店が低設定に寄せれば同じである。
方針がゲーム性の話で完結すると、現場の扱いが抜け落ちる。

 

「保留4つでやめられる」が消える

パチンコの強みは、保留が4つ消化されればその場でやめやすいことだった。
通常時フラグは、作り方次第でその単純さを崩す。有利な状態まで何回転、といった見方が必要になる台が出れば、知識がある人ほど立ち回りやすい。
方針ではパチスロ化ではないとし、台を4段階に分ける。
Lv1スーパーライトはいちばん軽く、当たりやすく出玉は控えめ。
Lv2ライトは甘デジからライトミドル寄りの帯。
この2つは2027年2月の導入強化月間で優先される。

Lv3ミドルはホール主力に近い帯。Lv4ハイは当たりにくく、当たったときの出玉やLTの伸びが大きい帯である。
分類は図柄が揃う確率、出玉、LTの有無などを日工組が総合判断し、厳密な確率の境界は公表されていない。
スロットにはこの4段階はなく、2月はノーマル機、BT機、低射幸のAT機を優先販売する。
分類は選びやすさの話としては分かる。だが店の釘や設定を縛るものではない。

 

当たっても数百発、CZの先のCZ

発表への反発には、今の台の薄さも重なる。
大当たりに行くまでにチャンスゾーンの先のチャンスゾーンがあり、たどり着いてもスロットなら数百枚、パチンコなら数百発で終わる、という声が強い。
ハイリスクなのに戻りが小さい。フラグが増えれば、通常時にも状態が重なりうる。
段数が増えて回収が同じなら、手間だけが増える。
客が見ているのはカテゴリのロゴではなく、当たるまでの長さと、当たったあとの量である。
方針の説明が「新しいルートで大当たりを目指せる」であるほど、CZがもう一段増えたように聞こえる。
出玉の実感が伴わないと、拡張は複雑化に見える。

 

店は回転と粗利で食っている

ホールの売上は、客が勝つ金額ではない。玉やメダルを貸した代金と、景品に替えた代金の差が中心である。
貸すときの単価より、交換するときの単価を安くしている店も多い。
そのうえでパチンコは釘、スロットは設定で、回した量に対する店の残りを調整する。
人が来て長く回してくれれば売上は立つ。同じ回転のまま出玉を絞れば粗利は上がる。
短期で数字を作るなら、締めと低設定が効く。人気台ほど座られるので締めやすい。
新台やイベントの日だけ緩めて人を呼び、人が入った日に締める運用も珍しくない。
通常時フラグも4カテゴリも、店が今日の粗利を優先すれば打ち味は出ない。
メーカー団体の方針が店の運用に触れないことが、批判の核になっている。

 

人口は減り、パチンコ台はまだ減っている

方針の背景には縮小がある。2025年末のホールは6464店で、前年より3.6パーセント減った。
1995年の約1万8000店から30年連続の減少である。
パチンコ台は約187万台で15年連続減。パチスロ台は約136万台でほぼ横ばいだ。
参加人口は調査で分かれる。レジャー白書ではパチンコ参加がピーク時の約3000万人から大きく減り、2024年は690万人、2025年の参加率は7.4パーセントである。
別調査では過去1年に打った人を902万人とし、若年層とスロットは少し増えている。
実データから1609万人と推計する見方もあるが、どの数字でも共通するのは全盛期より人が減ったこと、店とパチンコ台は今も減っていることだ。
4円パチンコの回転は過去最低クラスという指摘もある。人が少し戻っても、長く座って回す量は落ちている。
そこへ新機能を足すだけでは、客の不満の順番とずれる。
日工組と日電協が示した通常時フラグと4つの分類は、分かりやすさと遊びの幅という建前では筋が通る。
波及として客が先に見るのは、回る台、見える出玉、やめやすい単純さである。
11月以降の新台で軽い台が並び、店がそれを普通に使うかどうかで、今回の方針の意味は決まる。

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ライター:

千葉県生まれ。青果卸売の現場で働いたのち、フリーライターへ。 野菜や果物のようにみずみずしい旬な話題を届けたいと思っています。 料理と漫画・アニメが大好きです。

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