
ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ、大阪市此花区)は2026年8月28日、日本経済新聞が報じた2000億~3000億円規模のパーク拡張について、「当社が発表したものではありません」とする声明を公表した。計画自体を否定する文言はなく、大阪市の横山英幸市長も9月3日の記者会見で市側の対応を発信すると明らかにした。
最大3000億円という数字がインパクトをもって受け止められる一方、投資額や契約、導入するアトラクションはいずれも正式発表前だ。
USJ「お知らせすべき事項が生じた場合は案内」
合同会社ユー・エス・ジェイは28日、公式サイトに「本日8月28日(金)の報道内容について」と題した短い声明を掲載した。
日本経済新聞がパーク拡張を報じたことに触れ、「当社が発表したものではありません」と説明。自社から知らせるべき事項が生じた場合は、適切な時期に案内するとした。
声明が明示したのは、報道内容がUSJ自身の発表ではないという点だ。「報道は事実ではない」「拡張は検討していない」といった表現は使っておらず、計画の有無や協議の進捗には言及していない。
ロイターに対しても、運営母体ユニバーサル・デスティネーションズ&エクスペリエンシズの担当者は、USJの拡張計画を確認していないと回答した。8月28日時点で、計画はUSJから正式発表された段階にはない。
報道は北側6万平方メートル、投資額2000億~3000億円
日本経済新聞によると、計画では現在のパーク北側に隣接する旧日本製鉄工場跡地など約6万平方メートルを活用し、新たなアトラクションを整備する。投資額は2000億~3000億円とされ、年間来場者数を現在の約1600万人からさらに増やす構想だという。
新エリアの名称、採用するIP、アトラクション数、工事開始時期、開業時期はUSJから発表されておらず、入場券価格への影響も不明だ。
大阪市が所有する土地については、運営会社が2028年ごろに定期賃貸借契約を結ぶ見通しと報じられた。ただし、契約締結を示すUSJや大阪市の公式発表は現時点で確認されていない。
共同通信は、USJの現在の敷地面積を約54万平方メートルと報じている。6万平方メートルが加われば面積は約1割増える計算だ。大阪市と日本製鉄の現行の賃貸借契約は2027年に満了し、跡地では建物の解体工事が進んでいるという。
実現すれば2001年開業後初の敷地拡張
USJは2001年3月31日に開業した。「ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター」や「スーパー・ニンテンドー・ワールド」などの新エリアを設けてきたが、今回報じられた計画は既存敷地の外側へパークを広げる点で異なる。実現すれば、開業後初の敷地拡張となる。
USJが2016年に発表した「スーパー・ニンテンドー・ワールド」の投資額は500億円超だった。今回報じられた上限3000億円は数倍の水準となるが、対象範囲が異なるうえ、USJが確定額として公表したものではない。
横山英幸大阪市長は9月3日の会見で発信
横山英幸市長は28日、自身のXで「市側の対応につき現時点でまだお伝えかなわないが、9月3日の記者会見で発信予定だ」と明らかにした。
拡張候補地には大阪市有地が含まれると報じられており、市は土地所有者として計画に関与する立場にある。ただし、市長の投稿も計画の承認や契約締結を発表したものではない。市有地の範囲、貸し付け条件、契約期間などは公表されていない。



