
主催のコミックマーケット準備会は公式Xで注意を呼びかけ、サークル参加者に現金受け取り時の確認を求め、貴重品管理を徹底するよう促した。
過去の開催でも同様の事案が繰り返されており、SNS上では実際の被害報告が広がっている。
公式が発信した注意喚起
コミックマーケット準備会は8月15日朝、公式Xで「会場内にて、置き引き・スリ・釣り銭詐欺・盗撮の被害が報告されています。サークルの皆さんはお金を受け取る時に声を出すなど、確認をするようにして下さい。また貴重品など身の回りの物に十分ご注意下さい」と投稿した。複数のメディアがこれを伝え、広く拡散された。
現金取引が多いサークルスペースでの確認徹底が特に強調されており、一般来場者にも荷物から目を離さないよう呼びかける内容だ。
この注意喚起は開催初日の早い段階で出されたもので、被害が実際に発生していることを公式が認めた形となった。
過去開催でも繰り返される被害の実態
置き引きやスリなどの被害は今回に限った話ではない。
準備会は過去のコミックマーケットでもほぼ毎回同様の注意を出しており、2017年のC92では「毎回スリ・置き引きが発生しています」と明記した投稿を残している。
2019年のC97では4回連続で逮捕者が出たことを公表し、2025年夏のC106でも今回とほぼ同じ文言で警告を発していた。
カタログやアピール文書にも「置き引き・スリ等の犯罪には各自注意し、被害にあった際には地区本部に届け出て下さい」と恒常的に記載されている。
数十万人規模の密集環境が専門の犯人を引き寄せやすく、警察からの注意要請も長年続いている。
SNSで広がる被害報告と参加者の反応
公式注意喚起の後、X上では被害を訴える投稿や警戒を呼びかける声が相次いだ。
荷物を置いた隙に財布やスマートフォンを盗まれたとする報告や、釣り銭の受け渡し時に不審な動きがあったという体験談が共有されている。
盗撮に関する指摘も散見され、混雑した通路や待機列での注意を促す内容が多い。
一方で「また同じ注意か」「貴重品は自分で守るしかない」といった諦めに近い反応も目立つ。
被害に遭った場合は近くのスタッフや地区本部に届け出るよう公式が案内しているが、実際に報告して解決に至った事例の詳細は公表されていない。
C108の開催日程と注目の人気作者・ジャンル
C108は2026年8月15日と16日の2日間、東京ビッグサイト全館を使って開催されている。
参加サークルは約2万3000スペースで、企業ブースは過去最高の121社が出展した。
来場者数は1日あたり十数万人規模と見込まれ、前回冬のC107が延べ約30万人だった実績を踏まえると、同程度の規模になると予測される。
ジャンル別ではブルーアーカイブが約1748サークルと最多を占め、VTuber、アイドルマスター、ウマ娘、Type-Moonが続く。
人気イラストレーターの森倉円が2日目の西地区に出展するほか、壁配置の大手サークルには長蛇の列ができやすい状況だ。
超かぐや姫関連のスタッフ本も事前から話題を集め、転売懸念からPDF無料公開の対応が取られた。
主催側の管理体制に対する批判
毎回被害が発生するにもかかわらず、準備会の対応が「注意喚起を出して各自で自衛を求める」にとどまっている点に、批判の声が上がっている。
ボランティア中心の運営であるため大規模な警備増強が難しい構造がある一方、「注意を繰り返すだけで根本対策が不十分」「主催者としての責任をどう考えるのか」といった指摘がX上で見られる。
過去には入場規制や徹夜組対応で大きな混乱が起き、謝罪に至った例もある。
参加者の間では自己責任の意識が根強いものの、数十万人を集めるイベントとして警備体制の強化や被害防止策の具体化を求める意見は少なくない。
2日目も開催が続く中、貴重品管理の徹底が改めて求められている。



