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熊本地震 被災地の便乗行為と避難所格差 高市総理視察にも批判の声

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熊本地震 便乗行為 避難所格差 総理視察
令和8年7月28日に最大震度7を観測した熊本地震から1週間余りが経過した。
死者は38人に達し、断水や猛暑が被災者の生活を直撃する中、被災地では便乗行為や支援の偏りが深刻な問題として浮上している。
閉店中のコンビニ敷地での高額販売、支援物資の転売、不審な訪問が相次ぎ地元住民の怒りを買っている。
一方で高市早苗総理の被災地視察はタイミングと内容をめぐって批判を浴び、避難所間の格差は災害関連死のリスクを高めている。
 

被災地で相次ぐ便乗行為 高額販売と不審な訪問

地震発生直後から、宇城市松橋町周辺を中心に県外から来た業者が閉店中のコンビニ敷地や駐車場にテントを設置し、商品を高額で販売するケースが相次いだ。
地元住民のSNS投稿では、古物商を名乗る女性がカタコトの日本語で名刺を配り、家々を回る様子が繰り返し報告されている。
名刺に記載された「中陽商事」や担当者名は、公的な古物商許可データベースや企業情報で確認できず、存在しない可能性が高いと指摘されている。
警察庁は震災便乗の詐欺や悪質な訪問販売への注意を呼びかけているが、混乱に乗じた行為は止まっていない。
被災者が不安を抱える中でこうした営業が続く現状は二次的な被害を生む要因となっている。

 

焼き鳥500円・支援水転売への地元の声

特に強い批判を浴びているのが、焼き鳥を1本500円で売るテントと支援物資として配布された水を同じく1本500円で転売する行為だ。
焼き鳥の敷地内販売について、セブンイレブン側は休業中で関与を否定し、オーナーへの誹謗中傷を控えるよう求める投稿も出た。
地元住民は「子どもは無料でいいのに」「人としてどうかと思う」と憤りを隠さない。
かき氷を300円で売った例では発泡スチロール箱から、あらかじめ削った氷を手でカップへ押詰め、溶けやすくシロップも少ない上、衛生面にも問題があると指摘された。
支援物資を受け取った者が再販する構図は、被災者同士の不信を生むだけでなく、本当に必要な人に物資が届かない事態を助長している。
ボランティアへの声かけを呼びかける声もあるが、現場の監視は追いついていない。

 

総理の被災地訪問 タイミングと「パフォーマンス」

高市早苗総理は8月3日、地震発生から約6日後に初めて被災地入りした。
ヘリによる上空視察と氷川町の避難所訪問、木村敬知事との意見交換を実施し、予備費200億円超の使用方針や激甚災害指定の見通しを示した。
しかし事前から「救出活動に負担をかける」「警備で人手が割かれる」との懸念が強く、猛暑の中での訪問も批判された。
視察先が空調完備で段ボールベッドが整った比較的整備された避難所だった点や、滞在時間が短いことを「パフォーマンス」「社会見学」と批判する声がSNSで拡散した。
一方で「行かなければ『来ない』と批判され、行けば『迷惑』と批判される」というジレンマも話題になり、総理の立場の難しさを指摘する意見も出ている。
総理側は「救助に一定の目処がついたタイミングで知事と調整した」と説明するが、現場の負担を軽視したとの印象は拭えていない。
被災者の生の声を聞く意義は認める声もある一方、タイミングと手法への疑問は根強い。

 

避難所に広がる格差 物資が届く場所と届かない場所

避難所間の格差も深刻な問題として浮上している。
熊本市内の一部施設では空調が稼働し、段ボールベッドや仕切りがあり水と食料が比較的充実している。
一方、宇城市や八代市、氷川町など被害が集中した地域では雑魚寝が続き、物資が届かない状況が報告されている。
政府のプッシュ型支援は機能しつつも、集積拠点から避難所までの配送が渋滞やニーズ把握の遅れで滞り、ミルクや衛生用品、段ボールベッドが不足する避難所がある。
在宅避難や車中泊の人々にはさらに手が届きにくく、猛暑下で熱中症やエコノミークラス症候群のリスクが高まっている。
自治体側は「申し訳ない。早期に対処したい」と認めるが、格差の解消は遅れている。

 

災害関連死を防ぐために

過去の災害でも繰り返されてきた便乗行為と支援格差は、今回も被災者の負担を二重にしている。
行政は二次避難の促進や予備費投入を急ぐが、現場の声を反映した公平な物資配布と環境改善が急務だ。
地元住民は「やれることは全部やってほしい」と訴える。
混乱に乗じた行為を許さず、すべての被災者に等しく支援が届く体制を早急に構築しなければ災害関連死を防げない。
被災地の復旧はまだ始まったばかりであり、行政の対応力が改めて問われている。

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ライター:

千葉県生まれ。青果卸売の現場で働いたのち、フリーライターへ。 野菜や果物のようにみずみずしい旬な話題を届けたいと思っています。 料理と漫画・アニメが大好きです。

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