ログイン
ログイン
会員登録
会員登録
お問合せ
お問合せ
MENU
HARADA株式会社

https://harada-co.com/

〒747-0825山口県防府市大字新田593番地の1

0835-38-0697

ユニフォーム専門店が本気で挑むSDGs=『E+』。

サステナブルな取り組み SDGsの取り組み
リンクをコピー
harada top
HARADA株式会社 執行役員 営業企画室マネージャー兼SDGs推進室室長 木村裕光さん(写真提供:HARADA株式会社)

『PRIDE OF UNIFORM』をミッションに掲げるHARADA株式会社。1972年に創業し、山口県防府市を拠点に全国展開を行なっているユニフォーム専門会社です。

建設業、製造業、運送業をはじめとする中小企業を主要顧客とする同社は、3Kのイメージがあり、人手不足に苦慮している取引先の役に立ちたいとの想いで、小ロットでオリジナルユニフォームを生みだす仕組みを開発。

2018年にORDER UNIFORM COMPANYをスタートさせ、コロナ禍でも右肩上がりで成長を続けています。

2023年8月には、繊維業界に携わる企業として社会課題に立ち向かっていくため、サスティナブル事業『E+(イープラス)』を始動。

どのような想いで、どのような取り組みを始めたのか、同社執行役員でSDGs推進室室長の木村裕光さんにお話いただきました。

サーキュラーユニフォーム『E+(イープラス)』

弊社は、軍手製造メーカーとして創業後、ワークウェア一筋に事業を展開しています。2018年に立ち上げたORDER UNIFORM COMPANY(以下、OUC)のスローガンは『誇りを纏う』。

スタイリッシュなデザイン性とそれぞれの現場に則した安全・安心な機能性にこだわり、その企業ならではの独自性を大切にして、働く人々の誇りを高めるオリジナルユニフォームを小ロットからつくるのが、弊社の強みです。

毎日着るユニフォームには、働く人のモチベーションや社内の結束力、自社への誇りを高め、企業のイメージを変える潜在力があると、弊社では考えています。

OUCでは、ユニフォームの潜在力を丁寧に具現化。主要顧客である建設業、製造業、輸送業をはじめとする中小企業のイメージを変え、企業ブランディングやインナーブランディングに貢献できるオリジナルユニフォームをつくっています。

一方で、作業服は廃棄物処理法に則り、排出から最終処理まで適切に処理することが必要であるものの、そのことを知らない企業は少なくありません。

また、弊社の主要顧客である中小企業の多くは、人材確保や設備投資等に取り組むことが最優先事項であり、SDGsに取り組むまでに至らず、環境コンシャスな企業が少ないのが現状です。

企業の社会的責任としてSDGsの取り組みが求められるなか、オリジナルユニフォームでイメージを変えても、環境コンシャスでなければ、見た目だけを変えた表層的な施策で終わってしまいます。

弊社としては、繊維業界が抱えるSDGsの問題に真摯に向き合い、その解決に取り組みたい。

サスティナブルな社会の実現に向けて、ユニフォーム専門会社としての責任を果たしていきたいという想いがあります。

同時に、お取引いただいている企業をはじめ、ユニフォームを必要とする中小企業がSDGsに取り組み、企業価値を高めるお手伝いをしたいという想いもあります。

そのような背景のもと、ユニフォーム業界初となる取り組み、”サーキュラーユニフォーム”『E+(イープラス)』の活動を始めました。

harada 3
『E+』から生まれたポーチやテディベア(写真提供:HARADA株式会社)

6つの視点で多面的にSDGsを展開

『E+』には、”世界にイイことをプラスする”という意味を込めています。企業の使用済みユニフォームを新たな価値へと生まれ変わらせる6つの視点で展開しています。

1つめは『リサイクル』。ユニフォームを回収して、原材料である糸に戻すという活動です。2つめは、『シンリサイクル』。これは回収したユニフォームを水素エネルギーにかえる活動です。

この2つは、その技術を有する企業と連携して取り組んでいます。 3つめは『リペア』。古くなったユニフォームを修理して蘇らせる活動です。

作業服は大切に使われ、修理をして長く利用する方が多くいらっしゃいます。今後も需要があると考え、ユニフォームを介した地域循環として、地域の洋服修理業者さんを巻き込んで展開しています。

4つめは「リバース」。これは、ペットボトルから再生された繊維を積極的に使う活動です。
5つめは『アップサイクル』。回収したユニフォームを新しい価値=モノに生まれ変わらせます。

現在メインで取り組んでいる活動で、使用済みのユニフォームを排出した企業がある地域の授産施設でバッグ等につくりかえ、再び排出した企業で使用していただくサーキュラーアップサイクルを展開しています。

最後に『ドネーション』。これはSDGs17目標の色と同じ色のユニフォーム部材、ファスナーやボタンなどの購入が寄付になるという取り組みです。

例えば、弊社が青色のファスナーを購入した場合、その売り上げの3%が部材屋さんから、SDGs17のうち、青色で表示されている目標の関連団体へ寄付されます。

『E+』の取り組みは、目標1「貧困をなくそう」、目標3「すべての人に健康と福祉を」、目標7「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」、目標8「働きがいも経済成長も」、目標10「人や国の不平等をなくそう」、目標12「つくる責任 つかう責任」、目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」に該当すると考えています。

harada 1
使用済みユニフォームをバッグやポーチなどにアップサイクル(写真提供:HARADA株式会社)

障害のある方と共に取り組む地産地消のSDGs

『E+』は動き出したばかりですが、『アップサイクル』をはじめ、さまざまな企業等からお問い合わせをいただいています。

アップサイクル自体は、他の企業さんでも行われていますが、弊社の場合、地産地消、そして障害のある方と一緒に取り組むことという特徴を持っています。

具体的には、使用済みユニフォームを排出した企業がある地域の授産施設等で、障害のある方にアップサイクル製品をつくっていただくということです。

現在、さいたま市と連携し、同市の企業さんから出た使用済みユニフォームを同市の障害者支援センターでアップサイクルし、生まれかわった製品を再び排出企業さんにご利用いただくという取り組みを行っています。

また、OUC本社がある山口県、周南市にある授産施設とタイアップして、企業から回収したユニフォームを活かしてテディベアをつくり、再び排出企業にご購入いただくという循環スキームづくりに取り組んでいるところです。

harada 4
回収したユニフォームでつくったテディベアで循環スキーム創出に挑む(写真提供:HARADA株式会社)

一方で、『E+』の推進にはまだまだ課題がたくさんあります。

その筆頭は価格というハードルです。再生素材の利用にはそうでない素材を利用するよりも価格が高く、中小企業にとっては大きな壁。これをどう乗り越えるかということが最も大きな課題です。

それでも弊社では、本気で『E+』を進めていこうと考え、取り組んでいます。

例えば、アップサイクルで、弊社はデザインやプランニングのノウハウ、技術を提供していますが、お金は一切いただいておりません。

それは、この取り組みを拡げていきたいという想いを形にした弊社の覚悟ともいえます。

地域の学校や授産施設と連携して『E+』を進めていき、障害のある方が働ける環境を一つでも多く増やしたい。

障害のある子どもたちが大人になったときのために、希望を持って働ける環境をつくっていきたい、そんな想いも胸に、一所懸命取り組んでいるところです。

『E+』は、未来の希望がみえる循環型でサステナブルな、一歩先の地産地消であり、障害があるなしに関わらず、誰もが幸せになれる活動だと自負しています。

harada honsya

◎会社概要
会社名:HARADA株式会社
URL  :https://harada-co.com/
ORDER UNIFORM COMPANY:https://ouc-harada.jp/
ユニフォーマーズ:https://uniformers.jp/
代表者:原田栄造
所在地:山口県防府市
設立 :1972年4月
資本金:20,000千円
従業員数:100名
事業内容:カタログユニフォーム事業、オーダーユニフォーム事業、ショップ事業

Tags

タグ