
「やっぱりこの男、ただ者ではない!」10月2日の夜、SNS上が驚きと称賛の声に包まれた。「青汁王子」こと三崎優太氏が、自社である「三崎未来ホールディングス株式会社」の財務ハイライトを堂々と公開したのだ。
たった2期で売上60億円!圧倒的なビジネスセンスと復活劇
公開された数字は、まさにアンビリーバボーの一言に尽きる。第2期単体決算にして、売上高は前期の2.62億円から60.11億円へと爆増。当期純利益も0.21億円から11.25億円へと跳ね上がっている。
総資産は95.46億円、純資産も14.58億円に達しており、凄まじいスピードで企業を急成長させていることがわかる。
過去のどん底から幾度となく立ち上がり、再びこれほどの規模のビジネスを築き上げる手腕は、素直に天才的と称賛せざるを得ない。だてに、Realvalueなどで出演者にダメだししまくっていただけのことはある。
レバレッジを効かせたダイナミックな経営で、見事に華麗なるV字回復を果たした格好だ。
決算公開の裏に凄腕司法書士からの強烈なツッコミ?
しかし、なぜこのタイミングで突如として財務状況をアピールしたのか。その背景には、ある人物からの指摘があったと囁かれている。
発端とみられるのは、新宿モッコリーズと名乗るインフルエンサーからの鋭い追及だった。ここ1,2年で急に広く認知されるようになったインフルエンサーだが、この方、なにせ不良界隈の事情通であり、何度か赤落ちを経験しているか、どこかの組織にゲソつけた人間ではと言われていた。何せ、名前がモッコリーズである。練馬や石神井を中心とした人刺し集団で有名だった暴走族「最古利伊達(モッコリーズ」の名を冠しているのだ。
ところが、ほどなくして、界隈では、「いやいや、この方、不良ではなく、多方面で超有名な司法書士の先生なのでは?」と噂されるようになった。確かに、今回の三崎氏への追求も登記や金融事情に通じているのだ。実際の正体はわからないが、有益な情報を発信しているインフルエンサーではある。
彼はSNS上で、三崎氏の資金繰りについて驚くほど具体的な数字を挙げて暴露していた。その内容は、「あすか信用組合から9億の借り換えは出来ないから8.5億にしてくれと言われて足りない現金5000万と手数料調達するために東京スター銀行から金利6ぱーで2億借りました」といった類の生々しいものだ。かなり踏み込んだ内情を指摘していたのである。
まぁ、このモッコリーズさんの指摘が事実かはわからないが、呼応する形で非上場企業なのに三崎氏は財務情報を開示した。元リアルバリューマフィアの名に恥じない、優秀な経営の実態を開陳して、まさにこれ以上ないドヤ顔決算開示がスパーとSNSで決まった形である。
だが……
「で、本業は何なの?」深まるミステリーと愛あるツッコミ
圧倒的な数字で世間をアッと驚かせた三崎氏だが、目の肥えたSNSのユーザーたちからは、ある謎についてツッコミが殺到している。
というのも、公開されたハイライトには「粗利」や「営業利益」「キャッシュフロー」といった、本業の儲けを示す最重要指標がすっぽりと抜け落ちているからだ。ようは三崎バイクなど本業の収益ではない、営業外収益で莫大な利益を得ているのではないかという指摘だ(コーポレートサイトには、本業は不動産、蓄電などのエネルギー事業、宿泊施設の運営などがきちんと記載されている)。
実際に11億円の純利益の中には子会社からの受取配当金が含まれていると小さく注記されている。SNS上では、総資産95億円に対し純資産14.6億円であることから、借入が約79.5億円に上ると推測されており、「本業の利益、在庫、営業CFまで見ないと実力は判断できない」という冷静な指摘が相次いでいるのだ。
エンタメ経営の極意!次なるサプライズへの期待
「これだけ凄い数字を出しているのに、肝心の“何で儲けているか(本業の営業利益)”が見えない!」という心地よいモヤモヤ感が、かえって人々の興味を強烈に惹きつけてやまない。
都合の良いハイライトだけを見せて人々の想像力を掻き立てるそのエンターテイナーぶりは健在とも捉えられるし、斜に構えてみれば、これこそ、三崎氏があえて謎を残す、生粋のインフルエンサーたる所以なのだろう。
まぁ、総資産の大部分が借入による不動産だとしても、この規模の資金調達を実現する手腕自体が規格外である。ただ、同社はまだ第2期という社歴の浅い企業である。それに加え、経営者本人に過去の有罪判決(前科)があるという事実を考慮すると、コンプライアンスに厳しいメガバンクや政府系金融機関、あるいは地方銀行からこれほどの巨額融資を引き出すことは極めて困難だろう。 必然的に、審査のハードルは低いが金利の高い信用組合やノンバンクなどに依存している可能性が高く、この点はモッコリーズの指摘の通りな可能性が高いだろう。資金繰りのプレッシャーは表面的な数字以上に大きいはずだ。
何より、同社が不動産開発や転売を主業としている場合、総資産の大部分は借入によって購入した不動産で占められていると推測される。不動産価格の上昇局面においては、この強烈なレバレッジが莫大な利益を生むため何の問題もない。しかし、金利上昇などで不動産市況がひとたび下落局面に陥れば、借入金だけが重くのしかかり、14億円強の自己資本があっという間に吹き飛ぶ危険性を孕んでいるという嫌味は言っておきたい。
ぜひ、三崎氏には、「本業の実力が見たい!」というファンの熱い要望に応えて、次回はぜひフルセットの決算書(三表)を公開し、さらなるドデカイ花火を打ち上げてくれることを期待したい。ただ、何より、今回の開陳のネットをざわつかせる余白の残し方に、この人は本当にすごいインフルエンサー経営者なんだという凄みを見た思いだ。



