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ドリカム、ロゴ無断グッズに厳重警告 中村正人氏「推し活・無料は言い訳にならない」有償無償問わず法的措置も

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ドリカム 著作権侵害に厳重警告
画像:DREAMS COME TRUE STAFF【公式】 X

熱心なファンが作品への愛情を形にする「推し活」。その一環として広がってきたファンメイドグッズの制作に対し、いま権利者側から明確な「ノー」が突きつけられている。

人気音楽ユニット「DREAMS COME TRUE(ドリカム)」の所属事務所と、メンバーの中村正人氏が相次いでXで発した強い言葉が、ファンダムに大きな波紋を広げている。

 

「有償・無償を問わず」ドリカム所属事務所が無断グッズに警告

DREAMS COME TRUEの公式スタッフアカウントは15日、Xで「ご注意」と題した文書を投稿した。同アカウントの発信によると、DREAMS COME TRUEに関するロゴやデザインを無断で使用してグッズなどを作成し、コンサート会場で販売・配布したり、SNS上に掲示したりする行為が横行しているという。

ロゴやデザインの著作権などの権利を管理しているのは、所属プロダクションである株式会社ディーシーティーエンタテインメントである。同社は、個人で楽しむ範囲を越えてこれらを複製・改変したうえで販売やプレゼントをする行為、SNSに掲示する行為について、自社の権利を侵害しアーティストの活動を阻害するものだと位置づけた。そのうえで、侵害行為停止の申し入れや法的措置の対象となる可能性があると明言している。

注目すべきは、警告の対象が金銭のやり取りを伴うものに限られていない点だ。同社は有償・無償を問わず無断使用を控えるよう求めると同時に、無断使用されたグッズを購入したり受け取ったりする行為までも控えるよう呼びかけた。作り手だけでなく、受け手の側にも自制を促す踏み込んだ内容である。この投稿は同日の時点で158万回を超えて表示されている。

 

中村正人氏「お願いではなく厳重警告」踏み込んだ発信の真意

事務所の発信に続き、より強い言葉で呼びかけたのがメンバーの中村正人氏である。同氏は公式の投稿を引用する形で自身のXに、この件は「お願いではなく、権利関係の法律に基づく厳重警告」だと記した。

さらに中村氏は「ファンだから、推し活だから、無料だから、という言い訳で許される可能性はありません」と、想定される反論を先回りするように否定。「直ちに行為をやめなければ法律に基づきその責任を問われる」と、あくまで法的な問題であることを強調した。アーティスト本人が、これほど明確な言葉で権利侵害に踏み込んで言及するのは異例と言える。同氏の投稿の表示回数は125万回に達している。

穏やかなイメージのある同氏があえて厳しい語調を選んだ背景には、善意や愛情という言葉で正当化されがちなファンメイド文化への、静かな危機感がにじむ。

 

「注意喚起ありがとう」相次ぐ賛同と、可視化された無断制作の広がり

一連の発信に対し、ファンからは歓迎の声が数多く寄せられている。あるユーザーは「やっとOfficialから出てよかった」と安堵をつづり、別のユーザーも「気になっていましたが、個人的に声をかけるわけにもいかず」と、これまで指摘したくてもできなかった心情を吐露した。

「注意喚起ありがとうございます」という感謝の言葉は目立ち、無断グッズの存在が一部のファンの間で以前からもやもやとした問題として受け止められていたことがうかがえる。ライブ会場でそうした品を見かけ、残念な気持ちになっていたと明かすファンもいた。

一方で、線引きの難しさを率直に問う声も上がった。購入した公式グッズを自分でリメイクしてキーホルダーにするような私的な楽しみ方は許されるのか、と尋ねるユーザーもおり、どこまでが「個人で楽しむ範囲」なのかを、ファンが慎重に見極めようとしている様子も伝わってくる。感謝と戸惑いが入り交じる反応は、この問題が単純な白黒では割り切れないことを映し出している。

 

「どのアーティストにもいえる」著作権と推し活のグレーゾーン

今回の警告は、ドリカムという一組のアーティストにとどまらない論点も浮かび上がらせた。

音楽業界に携わるあるデザイナーは、この問題は特定のアーティストに限った話ではないとしたうえで、「ファンだから、商用じゃないから、無料だからといってロゴ・デザイン・アー写を無断で使うのは基本全てアウト」だと指摘した。加えて、生成AIなどで勝手に作ったデザインをSNSで公開した瞬間に、公式側が本来生み出せたはずのデザインやアイデアの機会が永遠に失われる、という創作現場ならではの懸念も示している。

別のユーザーは、公式のロゴやデザインを組み入れて「作ってみました、みんな見て」と披露する承認欲求ベースの投稿こそ問題だと踏み込んだ。「公式のロゴじゃなければOK」という発想も見直すべきだと促す声もあり、無断使用を巡る認識が、ファンの間でも決して一様でないことが浮き彫りになった。他ジャンルのファンダムに身を置くユーザーからは、この発信を機に他のアーティストにも自制の動きが広がってほしいという期待も寄せられている。

 

ファンダムと権利者の信頼が問われる「自制」

推し活文化の広がりとともに、ファンが自らの手で作品世界を拡張し、共有する行為は日常の風景になった。その多くは純粋な愛情から生まれるものであり、悪意とは無縁だろう。だからこそ、権利という一線をどこに引くかは難しい。

しかし、愛情の名のもとであっても、権利者の管理を離れて公式のロゴやデザインが複製・改変され、流通していく状況を、送り出す側が看過できないのもまた当然である。中村氏や事務所が繰り返し強調したのは、金銭の有無ではなく、権利という枠組みそのものだった。

ファンメイドグッズを巡る慣行が、権利者との暗黙の了解の上にかろうじて成り立ってきたものだとすれば、その均衡がいま改めて問い直される局面に入ったと言える。今回の発信が、ファンダム全体で権利と敬意のあり方を見つめ直す契機となるのか。その受け止められ方を静かに見守りたい。

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ライター:

女性向け雑誌にて取材・執筆及び編集に従事。独立後は、ライフスタイルやファッションを中心に、実体験や取材をもとにリアルな視点でトレンドを発信。読者が日々の生活をより豊かに楽しめるような記事を提供し続けていることがモットー。

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