
同クラブは堂安律選手らプロ選手を多数輩出した実績で知られるが、クラブ活動時間外の出来事だった。
相手から伝えられた連絡先は通じず、現在も連絡が取れていない。
警察に相談したクラブは公式SNSで情報提供を呼びかけている。
大学生風の人物が強烈シュートを子供に直撃
8月26日午後5時前、西宮浜総合公園の人工芝広場(コモンズ・スポーツスクエア西宮浜)で、子供たちが面識のない大人たちとサッカーをしていた。
大学生くらいに見える人物が蹴った強烈なシュートが子供に直撃し、骨折という大きな怪我を負った。
子供は手術が必要な状態だとクラブが公表した。
西宮SSは創立から約50年、ドリブルやボールコントロールなどの個人技を重視した指導で兵庫県内有数の強豪として知られ、堂安律選手のほかJリーガーや世代別代表選手を送り出してきた。
公式活動時間外だったとはいえ、大人が子供のいる場で強いシュートを放った判断は軽率だ。
子供と大人では体格も反応速度も大きく異なる。危険を予測できたはずなのに、子供の安全を後回しにした行為と言わざるを得ない。
公共の広場であっても、大人が子供に対して全力に近いシュートを放つこと自体が安全管理の意識を欠いている。
事故後に伝えられた連絡先は通じず
事故後、相手側から連絡先が伝えられた。
しかしクラブが連絡を試みても本人と連絡が取れない。
クラブは「現在も相手方との連絡が取れていない状況」と明かした。
虚偽の連絡先を伝えた可能性や、意図的に連絡を避けている疑いが残る。
子供に手術が必要な怪我を負わせた以上、責任を取って事実関係を明らかにし、治療費や今後の対応について話し合うのが当然だ。だが、相手は姿を消したままである。
被害を受けた子供と家族が治療に専念できない状況を生んでいる点は看過できない。
大人としての最低限の責任すら果たしていない印象を与えている。
警察相談済みでも特定進まず
西宮SSはすでに警察へ相談している。
相手の特定が進まないため、公式Instagramに「情報提供のお願い」と題した投稿を出した。
投稿では発生日時を8月26日(水)午後5時前ごろ、場所を西宮浜総合公園人工芝広場(コモンズ・スポーツスクエア西宮浜)と具体的に明記した。
そのうえで、当時現場にいらっしゃった方、状況をご覧になった方、相手方について何かご存じの方に、些細な情報でも構わないので西宮SSのSNSへのダイレクトメッセージで連絡するよう求めている。
当事者の方がこの投稿をご覧になっている場合にも、ご連絡をお願いすると呼びかけた。
目的は「怪我をした子どもとご家族が安心して治療に専念できるよう、事実関係を確認するため」と説明している。
日時・場所・対象者をここまで細かく示して公開で情報を求める事態は異例だ。
情報提供が集まらなければ、責任の所在が曖昧なまま終わる恐れもある。
子供の安全に関わる重大事案として、クラブが異例の手段に出ざるを得なかった事実は重い。
活動時間外の公共グラウンドで起きた混在プレー
クラブの公式練習時間ではなかった。
公共の人工芝広場で子供と大人が混ざってプレーしていたことが事故の背景にある。
大人が子供の体格や反応速度を考慮せずシュートを放つ危険性は、以前から指摘されるべきだった。
西宮SSのような実績あるクラブの子供が被害に遭った事実は、公共施設の利用ルールや、大人が子供とプレーする際の注意喚起が不十分だったことを浮き彫りにしている。
施設側にも、子供と大人が同時に利用する時間帯の注意喚起や区画の工夫が求められる。
再発防止のため、施設管理者や関係者は安全管理の見直しを急ぐ必要がある。
子供が安心してプレーできる環境を守る責任は、クラブだけでなく、公共グラウンドを利用する大人全員にある。



