
妻も子もいた。「43歳独身」を掲げてきた人気YouTuber・絶望ライン工が、9月28日の結婚・子どもの誕生報告をめぐって批判を浴び、10月5日に「絶望ライン工ch」の休止を発表した。本人は同日の説明動画で、配偶者の存在と妊娠を伏せていたことを認めた。
「独身」の看板から、妻と子の告白へ
初期の動画で掲げたのは年収240万円、手取り16万円。工場勤務、独身寮での食事、柴犬との暮らし、婚活の報告が人気を集めた。
2026年1月21日にはKADOKAWAから初の著書『独身獄中記』を刊行。出版社の紹介文にも、刊行時43歳、独身、非正規雇用という人物像が打ち出されている。
結婚報告動画のコメント欄は閉じられている。本人は、喜んでもらえると考え、結末のネタバレを避けるためだったと説明した。しかし、その後の説明動画のコメント欄には、独身生活に共感していた分、騙されたように感じたと訴える書き込みもある。家族の幸せを願う声と、これまでの発信への不信が入り交じっている。
配偶者と妊娠を公表せずにいた経緯について、本人は「私は嘘をついておりました」と認めた。
「ライン工」の名乗りも、職種変更後に継続
告白は家族の存在だけで終わらなかった。入社当時は組み立てのライン工だったが、職種が変わった後も同じ名前を使い続けたと明かしたのだ。
本人は、工場勤務やライン工を演出の舞台装置のように扱ったことも悪質だったと認め、貧困を装って稼ぐ活動だと思われても仕方がないと述べた。
一方、チャンネル概要欄には以前から、動画は虚構で人物や場所は実在しないという記載がある。2021年10月の追記では、給与明細は実際に支給されたもの、職場は製造業だと説明していた。
現在は2026年10月の追記として、結婚して父になったことと、転属して組立業務から外れたことを公表している。説明動画では、部屋は撮影用ではなく実際の居室で、柴犬と暮らしていた当時の独身生活も存在したと訴えた。
家族への危害を恐れ、妻の存在と妊娠を非公表
本人によれば、以前から危害を示唆する連絡が届いていた。家族を明かせば身内に危険が及ぶと考え、リアルタイムでの報告を控えたという。
2025年6月以降はイベント出演を取りやめ、書籍の発売イベントも開催できなかったと説明した。ただし、キャンセルが間に合わなかったものには告知せず出演したとも述べている。
妊娠を発表した後に残念な結果となった場合、その動画が残り続けることへの抵抗もあった。結婚と出産が済み、安全になってから伝えようと決めたという。
説明動画の終盤には、撮影時点で娘と一緒に暮らし始めてまだ10日だと明かしていた。
登録者9000人減、休止告知は152万表示
チャンネル登録者数は結婚報告前の68万4000人から、10月6日朝には67万5000人へ減少。9000人が減った計算になる。
10月5日午後8時23分にXへ投稿した休止告知は、10月6日午前の確認時点で152万回以上の表示を記録した。本人は事態の広がりへの驚きと自責の念をつづり、この動画をもってチャンネルを休むと告知した。



