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『VIVANT』福澤克雄監督に「骨折パワハラ」報道!助監督に全治1カ月のけが

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大ヒットドラマの舞台裏から、耳を疑うような証言が飛び出した。TBS『VIVANT』の福澤克雄監督(62)が撮影中にスタッフを押し倒し、骨折させていたと、9月16日の文春オンラインが報じた。TBSが7月にパワハラ認定を明らかにしてから約2カ月。看板監督を巡る騒動で、生々しい負傷の経緯が伝えられた。

 

脚立の助監督に一喝、そのまま押したという衝撃

文春が報じたのは、2025年12月の撮影現場での出来事だ。

助監督のAさんは、セットを設営するため脚立に片足を掛けて作業していた。そこへ福澤氏が詰め寄って一喝し、脚立に乗ったままのAさんを押したという。報じられたけがの程度は、全治1カ月。ヒット作を支える撮影現場で、スタッフが骨折したという内容である。

同誌はさらに、2026年3月から約1カ月、福澤氏が撮影現場から姿を消していたとのTBS社員の証言も掲載した。続編の制作中に、作品の原作や演出を担う監督が不在となる事態が起きていたという。

 

TBSは「厳正に措置」 肝心の中身には口を閉ざす

TBSは、骨折報道が出る前から福澤氏のハラスメントを認めていた。

7月14日のENCOUNTの取材に対し、TBSは福澤氏にパワハラに該当する言動が認められ、人事上の措置をとったと回答。一方、措置の具体的な内容を尋ねられると、「回答を差し控えさせていただきます」とした。局は問題の存在を認めながら、看板監督にどのような対応をとったのか、その中身は伏せた。

福澤氏の番組制作への関与は続いていた。7月15日のオリコンニュースに対するTBSの説明は、「本人も反省し、現在、番組制作にあたっております」というものだった。

同局は研修などの再発防止策も実施したと説明。一時的に撮影現場を離れたことについては、適正に調査を進めるための対応だったとしている。

 

渦中の福澤氏本人を直撃も「会社に聞いてください」

福澤氏本人は、どのように答えていたのか。

7月13日の週刊女性PRIMEは、同月上旬に福澤氏を直撃した際のやり取りを掲載している。自宅から出てきた福澤氏に記者が声を掛けると、返ってきたのは次の言葉だった。

「局から他言しないようにと言われているので、会社に聞いてください」

さらに、言いたいことがあるのではないかと尋ねられても、「言いたいことは、特にないです」と回答した。

同誌の取材にTBSは、撮影期間中に職場環境改善のための調査をおこない、その際に福澤氏が一時、収録現場を離れていたと説明している。

 

『半沢直樹』のヒットメーカー、公式サイトには今も名前

福澤氏は1989年にTBSへ入社。『半沢直樹』『下町ロケット』『陸王』などを手がけ、『VIVANT』では原作も担った、同局を代表するヒットメーカーだ。

2023年12月のTBS公式インタビューでは、若い世代のためにドラマ制作部を残し、TBSが世界規模のドラマを作れることを示したかったと語っている。国内で成功し、海外でも通用する作品を目指したという。

第1シーズンのモンゴル撮影には約2カ月を費やし、予算は当初の想定を超えたとも明かしていた。局の制作力と自身の経験をつぎ込んだ『VIVANT』は、続編が作られる看板作品へと成長した。

9月23日時点の番組公式サイトには、第2シーズンの配信案内とともに、「主演 堺雅人×監督 福澤克雄」の文字が掲げられている。

 

東大・チキラボ調査が示す放送業界の構造的セクハラ

福澤氏の一件とは別に放送業界のハラスメント問題として注目されているのが、社会調査支援機構チキラボ(代表・荻上チキ氏)と東京大学大学院情報学環・田中東子研究室が2025年5月から2026年1月にかけて実施した、放送業界の勤務経験者を対象にしたハラスメント実態調査だ。

社員・フリーランスを含む183人から有効回答を得たこの調査では、女性回答者のうち約4割が「性的な関係の誘いを受けた」と回答し、約1割が不同意性交を含む重大な性暴力被害を経験していたと答えている。

重大被害を経験した31人に限ると「執拗な誘いを受けた」割合は90.3%、「性的な関係の誘い」を受けた割合は77.4%に達し、被害を経験していない152人(それぞれ23.0%、15.8%)との差は大きい。

調査チームは、「女性がいた方がいい」という理由での飲み会や接待への同席要請を半数以上の回答者が経験していたことを挙げ、日常的なからかいやハラスメントを黙認する職場風土が重大な被害の入り口になっていると指摘。加えて、プロデューサーやディレクターに対して制作会社やフリーランスの立場が弱い業界構造が、被害を訴えにくくしている要因だとしている。相談窓口が「十分に機能している」と答えた回答者は約25%にとどまり、制度はあっても実効性が伴っていない実態も浮かんだ。


 

「打倒ネットフリックス」戦略に影、現場に広がる不穏な空気

VIVANTは配信全盛の時代に地上波ドラマの存在感を示す旗艦企画として位置づけられ、TBS社内でも期待の大きいプロジェクトだった。だが今回のハラスメント報道を受け、社内には「スタッフと一緒に仕事をしたいと思う人は確実に減る」との懸念の声が上がっているとも報じられている。

ネット上では「TBSが隠蔽していたのではないか」「実力があっても許される話ではない」といった批判に加え、「作品を打ち切るべきだ」との厳しい意見も出ており、ヒットドラマの続編制作そのものへの逆風になりかねない状況だ。一方で、福澤氏の演出手腕を評価し「昔ながらの職人気質」と擁護する声も一定数あり、評価は割れている。 TBSは今後、福澤氏の処遇や現場体制についてさらなる説明を求められる可能性がある。

放送業界全体としても、今回の一件や東大・チキラボ調査などを踏まえ、フリーランスや制作会社スタッフを含めた実効性のあるハラスメント対策をどう構築するかが問われている。

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ライター:

東京都出身。一日中ネットに張り付いている。

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