
千葉県長柄町で、前を走る車に複数回追突し、注意しようと降りてきた男性をはねたうえ、腕をつかんだまま車を後退させて引きずったとして、藤村拓海容疑者(25)が殺人未遂の疑いで逮捕された。男性は肩甲骨を折るなどの重傷を負った。9月8日のANNやFNNの報道によると、藤村容疑者は「脅しのつもりだった」などと述べ、容疑を一部否認しているという。
追突後、車を降りた男性にも衝突した疑い
ANNによると、事件は2026年8月、千葉県長柄町立鳥の片側1車線の県道で起きた。藤村容疑者は軽自動車を運転し、前を走る乗用車との車間距離を詰めるなどした後、複数回追突したとされる。
乗用車から降りてきたのは30代の男性だった。警察の説明として報じられた内容では、藤村容疑者は注意しようとした男性に向かって車を発進させ、衝突。男性はそのはずみでボンネットに乗り上げたという。
さらに男性の腕をつかんだまま車をバックさせ、引きずって殺害しようとした疑いが持たれている。
「脅しのつもりだった」と一部否認
藤村容疑者は、調べに対して「脅しのつもりだった」などと供述しているという。
殺人未遂は、刑法199条と203条に基づき処罰される。殺人罪の法定刑は死刑または無期もしくは5年以上の拘禁刑で、未遂の場合は同43条により刑を減軽できる。
一方、道路交通法の妨害運転罪は、他の車両などの通行を妨害する目的で、車間距離不保持や急ブレーキ禁止違反などを、交通の危険を生じさせるおそれのある方法でおこなった場合などを対象とする。妨害運転罪には、3年以下の拘禁刑または50万円以下の罰金があり、運転免許の取消し処分の対象にもなる。
警察庁は、悪質な運転で人を死傷させた場合には、危険運転致死傷罪などに当たる場合もあると説明している。
安全な場所から110番 映像は加工・消去せず保管
千葉県警は、あおり運転を受けた場合、駐車場やサービスエリアなど交通事故に遭わない安全な場所へ避難し、車外に出ず110番通報するよう呼びかけている。同乗者がいる場合は通報を頼み、運転者は安全な場所への移動に専念する。
相手が追いかけてきた場合は、窓を閉めてドアを施錠し、警察官が到着するまで車内で待つよう案内している。これに従うなら、相手が近づいてきても、直接抗議したり説明を求めたりするために窓を開けることは避けるべきだ。
映像の扱いにも注意が必要となる。千葉県警は、ドライブレコーダーなどの映像が有力な資料になる場合があるとして、加工・消去せず保管するよう求めている。
一方、運転者が走行中にスマートフォンを手に持って相手を撮影することは危険で、違反にも当たると注意している。



