
兵庫県朝来市のスーパーで強盗被害を訴えていた従業員が、勤務先の売上金約400万円を盗んだ疑いで逮捕された。兵庫県警南但馬署が8月26日に窃盗容疑で逮捕したのは、同市のパート従業員、梅村里香容疑者(50)。ABCニュースによると、被害の申告は虚偽で、店内の防犯カメラには金庫を開けた後の不審な動きが記録されていた。
「200万円奪われた」と申告、窃盗容疑は約400万円
逮捕容疑は8月24日午前11時ごろ、朝来市生野町口銀谷の「ミニフレッシュ生野店」で、事務所の金庫から現金約400万円を盗んだ疑い。
ABCニュースによると、梅村容疑者は同日午後1時すぎ、駐車場で背後から襲われ、意識を失っている間にポーチの売上金を奪われたという趣旨の説明を店長にした。警察は当初、現金約200万円が奪われた強盗致傷事件として捜査を始めた。
当初の被害申告額は約200万円だった一方、窃盗容疑の対象となった現金は約400万円だった。
金庫を開けた後、腹と腕で何かを挟んで歩く姿
捜査で確認されたのが店内の防犯カメラだった。ABCニュースによると、梅村容疑者が1人で金庫を開け、その後、腹と腕で何かを挟むようにして歩く様子が映っていたという。
サンテレビは、金庫を何度も開け閉めする姿に加え、梅村容疑者が金に困っていたとの情報も寄せられ、警察が改めて事情を聴いたところ、犯行を認めたと伝えている。
神戸新聞によると、梅村容疑者は昼休憩の時間に盗んだ現金を自宅へ持ち帰ったという。調べに対しては、売上金の窃盗を隠すために虚偽の説明をしたと認めている。
自宅と財布から約320万円、翌27日に送検報道
ABCニュースによると、自宅から約300万円、財布から約20万円の現金が見つかった。警察は、これらを盗まれた売上金の一部とみている。
読売テレビは8月27日、梅村容疑者の送検と、約80万円が見つかっていないことを報じた。残額については借金返済に充てた可能性を伝えている。
サンテレビの8月26日の報道によると、警察は偽計業務妨害の疑いも視野に、事件の経緯を調べている。
山形では虚偽の強盗申告に拘禁刑1年、執行猶予3年
虚偽の強盗申告を巡り、偽計業務妨害罪で有罪判決が出た事例もある。
テレビユー山形によると、山形県上山市の女は2025年12月、自宅で泥棒に殴られ、財布を奪われたなどと虚偽の説明をし、警察の業務を妨害した。裁判では、家族から借りた5万円を返せず、強盗に奪われたことにすれば許してもらえると考えた旨を話していた。
この事件で検察側は、1カ月余りにわたり100人を超える警察官らの正常な業務を妨げたとして、拘禁刑1年を求刑。山形地裁は2026年6月3日、拘禁刑1年、執行猶予3年の判決を言い渡している。



