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粗品「記事を取り下げろ」スポニチに激怒も翌朝掲載 大晦日特番めぐる異例の攻防

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粗品
粗品 公式Xより

霜降り明星の粗品が、スポーツニッポンに異例の最後通告を突きつけた。発端は、フジテレビの大晦日特番で粗品がMCを務めるというニュース。本人は自ら発表するつもりだったが、スポニチが先に報じる動きを知り、記事の取り下げを要求した。ところが翌朝、スポニチも予定していた特番を報道。一夜の攻防は、思わぬ形で粗品の新番組を世間に広める結果となった。

 

スポニチが報じようとしたのは、粗品の大晦日特番だった

騒動の発端は、フジテレビが2026年12月31日から翌年1月1日にかけて放送する『ツッコミ芸人No.1決定戦 ツッコミスター』の情報だった。粗品がMCを務める同番組について、スポニチが10月21日付の紙面で報じようとしていたという。粗品は本来、11月末に自分の口から発表する予定だったと説明している。年越しという大きな舞台に、自ら手がけた企画が進出する。粗品にとって特別なニュースだった。

『ツッコミスター』は、芸人たちがツッコミの技術を競い合うお笑い賞レース。2024年12月に粗品が自身のYouTubeチャンネルで始めた『ツッコミマン』を原点とし、2026年5月にはフジテレビで番組化された。粗品は出場者の選定や競技内容の設計にも関わり、初回大会ではママタルトの檜原洋平が優勝。個人のYouTube企画から地上波へ、そして大晦日の年越し番組へと成長した。

 

「記事を取り下げろ」スポニチに午後10時までの回答を要求

10月20日午後7時ごろ、粗品はXに「スポニチへ」と題した文章を投稿した。翌日の紙面に掲載予定という記事の取り下げを求め、午後10時までにメールで回答するよう要求。さらに、応じなければ今後一切、自分に関する記事の掲載を認めないという趣旨の言葉も並べた。情報を先に報じられることへの怒りを隠さず、新聞社を相手に強硬な姿勢を見せた。

同時に公開したYouTube動画でも、抗議に至る経緯を説明。専用のメールアドレスを用意し、文面は所属先にも確認してもらったと明かしている。「エンタメ風にしてるけど、これもガチやから」と念を押し、冗談では済ませない姿勢を強調した。一方、ほかの芸人が同じことをしていたら面白かったという趣旨の発言もあり、粗品らしい挑発的な一面ものぞかせた。

 

午後10時、粗品が生配信で発表 「スポニチざまあみろ」

午後10時、粗品はYouTubeで生配信を開始した。黒いスーツに白いネクタイ姿で登場し、フジテレビの大晦日特番『ツッコミスター』の放送を発表。スポニチに先んじて、自らの口で番組を公表した。その後、番組の公式Xも放送情報を告知すると、粗品はその投稿を引用し、「スポニチざまあみろ」と書き込んだ。

しかし、翌21日午前4時、スポニチは粗品が『ツッコミスター』でMCを務めるというニュースを配信した。粗品は先に発表することには成功したが、スポニチも番組について報じた。新聞社への抗議から始まった一連の出来事は、わずか数時間で思わぬ展開を見せた。

 

SNSでは「粗品らしい」「そこまで怒る?」と賛否

粗品の行動はSNSでも話題になった。特に注目されたのは、スポニチに回答期限を設定し、専用のメールアドレスまで用意した徹底ぶりだ。ネット上では、新聞社との対決を面白がる反応や、粗品らしい挑発的な行動だと受け止める声が見られた。本人も動画で、別の芸人が同じことをしていたら面白かったと語っており、怒りのなかにも笑いを意識した演出があったことがうかがえる。

一方、芸能人が新聞社に記事の取り下げを迫り、今後の報道まで制限しようとする姿勢には疑問も寄せられた。芸能人が自分の活動を発表するタイミングにこだわる一方、新聞社は独自の取材で得た情報を報じようとする。今回はその思惑がぶつかり、粗品の強い言葉も含めて議論を呼んだ。

 

スポニチへの抗議が番宣に 粗品が見せた発信力

今回の騒動で興味深いのは、新聞社への抗議が結果として大晦日特番の宣伝にもなったことだ。粗品はXでの抗議文、YouTube動画、生配信と段階的に情報を発信。何が起きるのかという関心を集めたうえで、番組を発表した。さらに翌朝にはスポニチも報道し、『ツッコミスター』という番組名を知る機会が増えた。

粗品はこれまでもYouTubeやXを使い、発言や企画を直接ファンに届けてきた。今回も新聞社の報道を待つのではなく、自分の発信力を使って情報を公表した。騒動を通じて番組への注目を集めた点は、芸能人自身がメディアとしての影響力を持つ時代を象徴している。

 

大晦日の顔となる粗品 炎上芸人から番組を作る側へ

今回、もうひとつ注目したいのが、粗品がフジテレビの年越し特番を任されたことだ。毒舌やSNSでの騒動が話題になる一方、今回は自分で考えたYouTube企画をテレビへ発展させた実績がある。番組の出場者や競技内容にも携わり、単なる出演者ではなく企画者として存在感を示してきた。

『ツッコミスター』が大晦日の番組にまで成長したことは、粗品にとって大きな節目となる。今回の騒動をきっかけに初めて番組を知った人もいるだろう。新聞社への抗議で集めた注目を、本業の笑いでどこまで生かせるか。粗品が作り上げたお笑い賞レースの真価が、年越しの舞台で試される。

 

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ライター:

Webライター。きれいごとだけでは済まない現実を、少し距離を置いて綴っています。

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