
2026年5月31日、嵐は5人での活動を終了した。それから約3カ月。最後の5人が何を考え、どんな時間を過ごし、どのように「嵐」を終えたのか。その軌跡を追ったドキュメンタリー『5 – 嵐という時間 -』が、12月15日からPrime Videoで世界独占配信される。
総監督を務めるのは、『万引き家族』『怪物』などで知られる是枝裕和監督だ。ライブの舞台裏だけを記録するのではなく、活動休止から約6年を経て再び集まった5人が、「嵐としての活動の締めくくり」に向き合う姿まで追っている。
是枝裕和監督が撮った「活動終了までの時間」
『5 – 嵐という時間 -』では、5大ドームツアーを開催した5人が、再びステージに立ち、5月31日の東京ドーム公演で活動に幕を下ろすまでを記録する。ディレクターは是枝監督率いる映像制作集団・分福の今中康平氏と砂田麻美氏が担当する。Prime Videoは9月3日にティザー映像を公開し、5人の「最後の時間」を描く作品になるとしている。
是枝監督は、派手な出来事だけではなく、人と人の距離や関係の揺れを丁寧に描くことで知られる。その監督が、20年以上「嵐」として並んできた5人の最後にカメラを向けた。ファンがすでに知っているのは、活動終了という結果だ。今回の作品で初めて見えてくるのは、その結論へ向かう途中で5人が過ごした時間になる。
5人は活動終了後、それぞれの場所へ
嵐としての活動は終わったが、5人が表舞台から消えたわけではない。むしろ活動終了後は、それぞれが個人としてファンとの窓口を持つ動きが続いた。櫻井翔と相葉雅紀は7月15日にそれぞれオフィシャルファンクラブを開設。松本潤も8月8日に公式メンバーシップ「MJ’s Membership」をスタートした。二宮和也はすでに2024年から「オフィスにのホールディングス」のファンクラブを運営しており、大野智も個人サロン「さと島」を立ち上げた。これで5人全員が、それぞれの形でファンとつながる場を持つことになった。
個人活動も続いている。櫻井は『news zero』でニュースを伝え、『櫻井・有吉THE夜会』ではMCを務める。相葉は『相葉マナブ』などのレギュラー番組に出演。二宮はTBS系日曜劇場『VIVANT』第2シーズンに出演し、『ニノなのに』でもMCを務めている。大野は11月に「さと島」初のイベントを全国8公演で開催する予定だ。松本も個人メンバーシップを通じ、俳優・演出家としての活動を続けている。
「終わった嵐」と「続いている5人」が同時に存在する
ここが今回のドキュメンタリーを面白くする。嵐というグループの活動は終わった。一方で、5人はそれぞれの場所で活動を続け、ファンとの関係も切れていない。グループは終わっても、その後に5人それぞれの時間が始まっている。
だからこそ、12月に公開される映像は「懐かしい嵐を見る作品」だけではない。個人として歩き始めた現在の5人を知っている状態で、改めて最後の数カ月を見ることになる。5人がそれぞれの道へ進む直前、同じステージに立っていた時間が、どんな意味を持っていたのか。その見え方も変わってくる。
ラスト公演は12月21日から 松本潤が特別編集
5月31日の東京ドーム公演も、『ARASHI LIVE TOUR 2026「We are ARASHI -Prime Video Edition-」』として12月21日から世界独占配信される。この映像は、長年嵐のライブ演出を担ってきた松本潤がPrime Video向けに特別編集する。さらに9月15日からは、過去のライブアーカイブ9作品も順次配信される。
つまり年末には、「嵐が歩いてきた過去」「5人で迎えた最後のライブ」「その裏側で過ごした時間」が一つにつながることになる。5月31日で活動は終わった。しかし、5人がどのように終わりを選び、そこからそれぞれの現在へ向かったのか。その間にある“空白”は、まだほとんど見えていない。『5 – 嵐という時間 -』は、嵐の最後を振り返るだけでなく、5人が別々の道へ進む直前の時間を残す作品になりそうだ。



