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福岡市・小2児童の口に給食のミニトマト押し込む体罰 40歳教諭を戒告も担任続投

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福岡市東区の市立小学校で、給食のミニトマトを残そうとした2年生の児童に対し、担任の男性教諭(40)が頬をつかんで口に入れ、頭と顎を押して噛ませていた。福岡市教育委員会は8月10日、体罰に当たるとして教諭を戒告の懲戒処分とした。

教諭はクラスで「苦手なものは一口だけでも食べる」と決めていたと説明。処分後も当該児童の担任を続けている。

 

児童の頬をつかみ、頭と顎を押して噛ませる

KBCなどの報道によると、体罰があったのは6月22日の給食時間だった。教諭は、担任する小学2年生の児童がミニトマトを食べ残して捨てようとしているのを見つけ、食べるよう声をかけた。

児童から反応がなかったため、教諭は片手で頬をつかみ、ミニトマトを口に入れた。さらに頭と顎の下を押し、無理に噛ませたという。教諭が児童をトイレへ連れて行った後、児童はミニトマトを吐き出した。

下校時には、児童が泣きながら「ほっぺたが痛い」と訴えた。けがは確認されなかった。

教諭は市教委の調査に対し、「食べ物を粗末にしてはいけないと思って指導した」と説明した。テレビ朝日が8月12日に伝えたところでは、「苦手なものは一口だけでも食べるルールにしていた」とも話し、反省しているという。

市教委は一連の行為を体罰と認定し、8月10日付で戒告の懲戒処分とした。会見では担当者が「深くおわび申し上げます。誠に申し訳ございませんでした」と謝罪した。

 

福岡市教委、完食指導禁止を全校へ再通知

福岡市教委は以前から、市立学校に対して完食指導を行わないことや、ミニトマトなど喉に詰まりやすい食材には慎重に対応するよう通知していた。今回の処分に合わせ、8月10日に全校へ改めて周知した。

市教委は教諭の行為について、「誤嚥にもつながりかねない不適切な行為」と説明している。食べ物を残さないという指導目的よりも、児童の身体を押さえて食べ物を口へ入れた行為が問題とされた。

消費者庁は、ミニトマトやブドウなど球状で表面が滑らかな食品は、気道を塞ぐ危険があるとして注意を呼びかけている。乳幼児に与える際は4等分するか、加熱して軟らかくすることを推奨。食べ物を口に入れた状態で泣いたり、声を出したりすることも、窒息や誤嚥につながる可能性があるとしている。

こうした注意喚起は主に乳幼児を対象としたものだが、今回のケースでは、児童が自分の意思で食べたのではなく、頭や顎を押さえられた状態で噛まされていた。市教委も食材の形状と強制行為の双方を問題として、再発防止の通知を出している。

 

「一口ルール」が身体への強制に変わった

学校教育法11条は、教員が教育上必要な懲戒を行うことを認める一方、体罰を明確に禁止している。文部科学省も、殴る、蹴るといった行為だけでなく、身体への侵害や肉体的苦痛を伴う行為は体罰に該当し、いかなる場合も行ってはならないとしている。

小学校の学習指導要領では、学校給食を特別活動の学級活動に位置づけ、「食育の観点を踏まえた学校給食と望ましい食習慣の形成」を掲げている。健康によい食事のとり方を学び、食事を通して人間関係を育てることが目的であり、児童の身体を押さえて食べさせる行為は含まれない。

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ライター:

東京都出身。一日中ネットに張り付いている。

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