
被害者は登録者約84万6000人のYouTubeチャンネル「あかでみっくなカレッジ」メンバー・杏仁さんの息子。
父親は2026年8月6日公開の動画で詳細を報告し、強い憤りを示した。
警察は8月4日に17歳少年を逮捕監禁と暴力行為等処罰法違反の疑いで逮捕したが、家族側は約1カ月前に起きたより深刻な暴行が本筋だと説明している。
警察発表と家族説明の経緯
兵庫県警少年課と垂水署によると、2026年8月3日午後4時10分から午後5時40分ごろ、神戸市垂水区の少年宅で事件が起きた。
知り合いの少年3人と共謀し、高校1年の男子生徒(15)を呼び出し、粘着テープで両手足を縛り顔や頭を殴ったとされる。
逮捕されたのは神戸市北区の高校1年少年(17)。容疑を認め、「テープで両手両足を巻くのを手伝った。頭と顔を何回か殴った」と供述した。動機は異性関係のもめ事と説明されている。
一方、父親の杏仁さんは動画で「約1カ月前、レース出走の2日前に起きた」と語った。
息子は5人以上の少年から手足を縛られ、目と口をテープで塞がれた状態で4時間以上暴行を受け、刃物で足の甲を約70カ所刺されたという。
このけがで入院したとされ、8月4日の報道はその事案が家庭裁判所に進む過程だと位置づけた。
警察発表の拘束時間や内容と家族説明には差があり、捜査の詳細は今後明らかになる可能性がある。
警察庁の統計では、少年による刑法犯検挙人員は令和4年以降増加に転じ、暴行や傷害などの粗暴犯で伸びが目立つ。
令和6年の少年暴行検挙は1914人、傷害は2915人となり、コロナ禍前を上回る水準も確認されている。
いじめ起因の事件も過去10年で最多となるなど、集団的暴力への懸念が高まっている。
あかでみっくなカレッジの活動と被害者家族
被害者の父親は、車や整備、レース関連の動画を発信する「あかでみっくなカレッジ」のメンバー・杏仁さんだ。
チャンネルは2020年3月に開始し、2021年4月に10万人、2023年8月に50万人を突破。2024年3月に名称を変更し、2026年8月時点で登録者数は約84万6000人に達している。
毎週火・木・土・日に更新し、モットーは「為になるだけじゃない、面白いだけじゃない、両方だ!」とする。
主なメンバーはラバー博士(タイヤの専門家で現役レーシングドライバー)、杏仁さん(元国際レーシングドライバー)、ジョージ(国家整備士資格保持者)の3人。
車の整備解説や放置車両の改造、レース活動、バブル期遺産の探訪など、実用的な知識と掛け合いを交えた内容が特徴だ。
関連チャンネル「アカデミックな放課後」では日常や裏側も扱い、総再生回数は数億回規模に及ぶ。
拠点は兵庫県神戸市周辺で、地元での事件として視聴者に衝撃を与えた。
【あかでみっくなカレッジ-Academic な College-】https://www.youtube.com/@AMCacademic/videos
父親が動画で語った被害内容と怒り
杏仁さんは8月6日、関連チャンネルで「yahooニュースで逮捕された件について怒ってます!」と題した動画を公開した。
出演は杏仁さん、息子のあすかさん、ジョージさん、ポパイさん。
動画では約1カ月前の暴行を時系列で説明し、「刃物で70カ所ぐらい刺されとるんや」「一線越えすぎ」と憤りをあらわにした。
加害者側から反省の姿勢が伝わってこないとし、弁護士を通じて情報を得ていると述べた。
息子本人も出演し、状況を補足した。
見た目は比較的落ち着いて話せているが、父親は精神的な負担が大きかったと説明した。
動画公開の目的として、加害者の親に向けたメッセージと周囲の見守りを呼びかけた。
公開直後から注目を集めた。
視聴者の反応と今後の注目点
事件がチャンネル関係者の家族と分かると、視聴者やファンから同情と応援の声が広がった。
XやYouTubeコメント、Instagramでは「息子さんを守ろう」「味方がいる」「命があってよかった」といった励ましが目立つ。
杏仁さんの動画は公開直後から注目を集め、再生回数を伸ばした。
一方で、加害者側の対応に対する批判も強い。「反省がない」「親の責任も問うべき」「少年法の見直しを」といった意見が寄せられている。
一部では「顔出しは慎重に」との声もあるが、全体として被害者支援の空気が強い。
警察発表と家族説明の差、家庭裁判所での審判の行方、被害者の回復が今後の焦点となる。
近年の少年犯罪増加を背景に、こうした事件が社会全体の関心を呼んでいる。



