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板東英二さん死去、86歳 慢性心不全 「消息不明」報道の末に家族が明かした晩年

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元中日ドラゴンズの投手で、タレントや俳優としても活躍した板東英二さんが7月22日、慢性心不全のため死去した。86歳だった。家族が28日、板東さんの公式サイトを通じて発表し、葬儀は本人の希望により家族だけで執り行ったことを明らかにした。

板東さんは徳島商業高校のエースとして夏の甲子園で大会通算83奪三振を記録し、中日では通算77勝を挙げた。引退後は野球解説者から芸能界へ活動の場を広げ、「世界ふしぎ発見!」や「マジカル頭脳パワー!!」などで親しまれた。2020年の転倒事故を境に表舞台から姿を消し、近年は消息を案じる報道が相次いでいた。

 

慢性心不全で死去 葬儀は家族のみ

坂東さんの家族は公式サイトで、板東さんが7月22日に永眠したことを報告。本人の強い希望を尊重し、葬儀は家族のみで執り行ったという。

晩年については、周囲が最後まで温かく見守るなか、家族に囲まれて穏やかな時間を過ごしたと明かした。家族は、それが板東さんにとって何よりの幸せだったとの思いを記し、生前に寄せられた支援や厚情への感謝を伝えている。

この発表は、板東さんの近況が長く伝わらなかったなかで、家族が初めて公にした最晩年の姿でもある。

 

2020年の転倒後、表舞台から姿を消す

板東さんは2020年7月、大阪の自宅近くで転倒して頭部を強打し、検査入院。同年9月には約11年間続いたMBSラジオ「板東英二のおばあちゃんと話そう」が終了し、その後はテレビやイベントへの出演も途絶えた。2021年末には個人事務所が閉鎖されたと報じられ、事実上の芸能界引退と受け止められていた。

SmartFLASHは2023年、徳島や神戸に住む親族を取材し、近しい親族も板東さんの居場所や生活状況を把握していないと報じた。2024年3月に放送されたTBS系「世界ふしぎ発見!」のレギュラー最終回でも、板東さんは過去映像での登場にとどまり、共演者や視聴者から近況を案じる声が続いた。

公の場から離れてから約6年。消息をめぐる報道が独り歩きする状態が続いたが、家族は今回、板東さんが最期まで周囲に見守られ、家族と穏やかに過ごしていたことを伝えた。

 

徳島商で甲子園83奪三振、中日で通算77勝

板東さんは1940年、旧満州に生まれ、終戦後に徳島県へ引き揚げた。徳島商業高校ではエースを務め、3年生だった1958年夏の甲子園で決勝まで進出。準々決勝の魚津高校戦では、延長18回を投げ抜いて0対0で引き分け、翌日の再試合にも登板して勝利した。

同大会では全6試合を一人で投げ、大会通算83奪三振を記録。この数字は現在も夏の甲子園における1大会最多記録として残っている。

1959年に中日ドラゴンズへ入団すると、先発と救援の双方で登板し、1965年から3年連続で2桁勝利を記録した。1969年の現役引退までに435試合へ登板し、通算77勝65敗、防御率2.89、748奪三振。高校野球史に残る記録を打ち立てただけでなく、プロでも11年間にわたって投手陣を支えた。

 

「世界ふしぎ発見!」から俳優業まで幅広く活動

現役引退後はCBCの野球解説者となり、軽妙な関西弁と機転の利いた話術を武器に、タレントとして活動を広げた。TBS系「世界ふしぎ発見!」では長年にわたって解答者を務め、日本テレビ系「マジカル頭脳パワー!!」では司会を担当。好物のゆで卵にまつわる話も定番となり、元プロ野球選手という経歴を知らない世代にも顔と名前が浸透した。

俳優としても評価を受け、1989年公開の降旗康男監督作品「あ・うん」で第13回日本アカデミー賞最優秀助演男優賞と第32回ブルーリボン賞助演男優賞を受賞。野球解説、司会、クイズ番組、ドラマ、映画を横断し、元スポーツ選手の芸能活動が現在ほど一般的ではなかった時代に独自の立場を築いた。

しかし、その歩みは順風満帆ではなかった。2012年末、自身が役員を務めた番組制作会社「オフィスメイ・ワーク」が、名古屋国税局から7年間で約7500万円の申告漏れを指摘され、このうち約5000万円が所得隠しと認定された。重加算税を含む追徴税額は約2800万円に上り、出演番組の降板が相次いだ。板東さんは2013年11月に会見を開いて謝罪し、翌2014年にテレビ出演を再開したものの、かつてのような活動には戻らなかった。

甲子園史に残る投手から中日の主力となり、引退後は昭和・平成のテレビ界を代表する人気者へ転じた板東さん。家族は、その生涯を「板東英二らしい起伏に富んだ人生」と振り返り、長年支えた人々に感謝を伝えている。

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ライター:

東京都出身。一日中ネットに張り付いている。

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