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黒木啓司「まさに転落人生」宮崎麗果との離婚協議で噴き出した、金では埋められない喪失

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黒木啓司
黒木啓司氏 公式インスタグラムより

元EXILEの黒木啓司氏が、妻・宮崎麗果氏との離婚協議や約1500万円の借金、今年1月から子どもたちに会えていない現状をInstagramで明かした。かつて高級車や家族の笑顔を並べていた夫婦の間で何が起きたのか。荒い言葉の奥には、仕事と家庭を同時に失った黒木氏の焦りがにじんでいる。

 

 

宮崎麗果の有罪判決後、黒木啓司が明かした「転落人生」

宮崎麗果として活動する黒木麗香被告は、自身が代表を務める会社をめぐり、法人税や消費税など約1億5700万円を脱税した罪に問われ、東京地裁から懲役2年6カ月、執行猶予4年の判決を受けた。判決から数日後、黒木氏はInstagramのストーリーズを更新し、妻が世間を騒がせたことを夫として謝罪した。脱税については知らなかったと説明し、宮崎氏と離婚に向けた話し合いを進めていること、今年1月から子どもたちに会えていないことを公表した。

さらに、自身が立ち上げに関わった会社を退任し、設立時に抱えた約1500万円の借金を返すため、別の仕事で働いているとも訴えた。自分で作った会社を離れ、その会社から金を請求される状況を「転落人生」と表現した投稿には、怒りだけでなく、事態を整理できないまま立ち尽くすような混乱もにじんでいた。言葉遣いは荒く、離婚協議中の相手についてSNSで不満をぶつける行為が賢明だったとは言い難い。ただ、黒木氏は妻の刑事事件によって、本当に無関係だったのかという疑いまで向けられた。沈黙すれば疑念が残り、口を開けば夫婦の内情をさらす男だと批判される。どちらを選んでも傷を負う中で、自分の側の事情を語る道を選んだ。

 

高級車と腕時計が「借金1500万円」への同情を遠ざけた

黒木氏の告白に、素直な同情が集まらなかった理由も分かりやすい。宮崎氏との結婚後、夫婦のSNSには高級車や海外旅行、ブランド品、高額な腕時計がたびたび登場した。数千万円級とされる時計や高級外車を披露し、宮崎氏に高額な時計を贈ったことも報じられている。そんな生活を見せてきた男性が、突然「1500万円を返すために必死で働いている」と訴えれば、時計や車を売ればいいという声が上がるのは避けられない。華やかな暮らしを発信してきたことが、苦境を明かした瞬間に、批判の材料へ変わった。

過去に写っていた品々が現在も黒木氏個人の所有物なのか、会社名義だったのか、すでに処分されたのかは分からない。SNSに映る豊かさと、本人が自由に使える金が一致するとは限らない。それでも、一度見せた派手な生活は簡単には消えず、今の窮状との落差ばかりが注目される。

夫婦は家族の姿そのものを発信の力に変えてきた。仲の良い夫婦、美しい家族、成功した事業家という物語が支持を集めていたころ、その公開性は大きな武器だった。しかし関係が壊れれば、今度は転落の過程まで見物される。高級車に乗っていた男が借金を抱え、笑顔を並べた夫婦が弁護士を介して話し合い、家族写真にいた子どもたちと会えなくなる。SNSは幸せを広げる場所であると同時に、その崩壊を面白がる場所でもある。

 

元夫・田中雄士氏まで動かした「子どもに会えない」苦しさ

騒動をさらに複雑にしたのが、宮崎氏の元夫で実業家の田中雄士氏だった。田中氏は黒木氏に向け、自身も子どもに会えない状況にあるとして、経営や裁判で力になると呼びかけ、必要なら裁判費用も出すという趣旨の投稿をした。元夫が現夫へ協力を申し出る展開は異例だが、2人を結びつけたのは金銭問題ではなく、子どもに会えないという共通の訴えだった。田中氏は動画やメディアでの共演にも触れており、話題性を意識した面も見える。それでも、別々の立場にいる2人の男性が同じ苦しさを口にしている点は軽く扱えない。

黒木氏は宮崎氏との結婚後、連れ子を含む子どもたちと暮らし、血縁の有無にかかわらず父親として接してきた。家族写真に写る笑顔だけでなく、朝の支度や食事、送迎、眠るまでの時間まで日常を共にしていたのなら、その生活が突然途切れた痛みは、1500万円という数字だけでは測れない。金は働いて返せるかもしれない。仕事も立て直せる可能性はある。だが、子どもが成長する半年間は戻らず、会えなかった時間は同じ形では取り返せない。黒木氏が訴える苦境の中で、最も重いのは借金ではなく、父親として過ごしていた日常を失ったことだろう。

 

黒木啓司の怒りは理解できるが、SNSで戦うほど遠ざかるものもある

黒木氏が自分の立場を説明したいと考えるのは当然だろう。妻の事件によって名前を巻き込まれ、会社を離れ、借金を抱え、子どもにも会えないと訴えている。黙ったまま誤解だけが広がることに耐えられなかったのだろう。一方で、離婚協議中の相手への不満を荒い言葉のまま発信すれば、事情説明ではなく、世論を使った攻撃に見えてしまう。会社や美容ブランドへの怒りを重ねるほど、本当に伝えたいはずの苦しさより、刺激的な部分だけが切り取られていく。その記録は将来、子どもたちの目に触れる可能性がある。母親の有罪判決と、父親が母親へ向けた激しい言葉が検索結果に並んで残る。大人同士が感情を吐き出して一時的に楽になっても、その後始末を子どもへ背負わせれば、守りたいはずの家族を別の形で傷つける。

黒木氏の怒りには理由がある。しかし、SNSで味方を得ても、借金の責任範囲や会社との契約、子どもとの面会条件が決まるわけではなく、感情的な投稿が重なれば、父親としての立場を取り戻すうえで不利に働く可能性もある。黒木氏が本当に取り戻したいのが、会社やかつてのセレブ生活ではなく、子どもたちから父親として必要とされる日常なら、Instagramに怒りを流し続けても近道にはならない。父親として守るべきものは、世間からの共感ではなく、離れている子どもたちとの関係である。

 

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ライター:

Webライター。きれいごとだけでは済まない現実を、少し距離を置いて綴っています。

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