
カップルYouTuber「つーさんとゆっぴ」が、サッカー日本代表・上田綺世選手をめぐるW杯観戦動画の炎上で、3度目の謝罪に追い込まれた。問題となったのは、ゆっぴがTikTokに投稿した日本対チュニジア戦の実況風動画だ。上田のゴールパフォーマンスを「ブタさんなっちゃってるよ」などと表現した場面が拡散し、関連するX投稿は4700万表示超に達した。
上田綺世の祈りポーズに「ブタさん」発言
発端は、FIFAワールドカップ北中米大会の日本対チュニジア戦を観戦する動画だった。上田綺世は同試合で2得点を挙げ、ゴール後に両手を合わせるような祈りのポーズを見せた。
この場面に対し、ゆっぴは動画内で「ブタさんなっちゃってるよ」などと発言。サッカーファンを中心に批判が広がった。W杯本大会で得点を決めた日本代表選手の姿を、軽い身内ノリで消費したと受け止められたためだ。
上田にとって、W杯のゴールは前回大会からの悔しさを経てたどり着いた場面でもある。多くのファンにとっても、日本代表選手が大舞台で結果を出した象徴的な瞬間だった。その場面を容姿や仕草のいじりとして扱ったことが、反発を広げた。
固定コメント、インスタ、そしてショート動画で謝罪
ゆっぴはこれまでに、カップルチャンネルの動画への固定コメント、Instagramのストーリーズで謝罪していた。しかし批判は収まらず、6月29日に「大変申し訳ございませんでした。」と題したショート動画を公開した。
動画では、つーさんとゆっぴがスーツ姿で登場。ゆっぴは「今回私が公開したサッカーワールドカップの動画につきまして、不快な思いをされた皆様、そして日頃より応援してくださっている皆様、誠に申し訳ございませんでした」と謝罪した。
さらに、「日本を背負って全力で戦ってくださっている選手の方々、そして現地から熱い声援を送ってくださっているサポーターの皆様へリスペクトが全く足りておらず、モラルのない発信をしてしまいました」と述べた。つーさんも、発信する立場として配慮を欠いていたとして反省を口にした。
「別アカウントで自己擁護」疑惑も否定
今回の謝罪動画では、発言そのものだけでなく、炎上後に浮上した疑惑にも触れた。ゆっぴは、一部で出ていた「別アカウントを使って自分を擁護しているのではないか」という噂について、「そのような事実は一切ございません」と否定した。
一方で、そうした疑念を持たれたこと自体については、自身のこれまでの発信姿勢や信頼のなさが招いた結果だと受け止める趣旨の発言をした。該当動画はすでに削除済みで、今後は投稿前に客観的なチェックを行う体制を整えるとも説明した。
ただ、謝罪動画をめぐっても批判は続いた。特に指摘されたのは、謝罪の形式だった。コメント欄では、ショート動画で済ませたことに対し、長尺動画やXでの説明を望む声が相次いだ。発言内容だけでなく、その後の対応の順番や出し方まで批判対象となっている。
影響力ある投稿者ほど「ノリ」の代償は大きい
つーさんとゆっぴは、若年層を中心に支持を集めるカップルYouTuberだ。YouTube、TikTok、Instagramを横断して発信するインフルエンサーにとって、軽い一言が想定外の規模で広がることは珍しくない。
今回の炎上は、スポーツ観戦動画の難しさも示した。W杯は普段サッカーを見ない層も巻き込む巨大イベントである。一方で、日本代表の一つのゴールには、選手本人、チーム、長年追い続けてきたサポーターの時間が重なる。そこにSNS的な冗談を乗せると、文脈のずれが露出する。
謝罪は3度目に及んだ。それでも批判が続いているのは、発言そのものに加え、最初の謝罪方法やショート動画での再謝罪が十分な対応と受け取られなかったためだ。4700万表示規模まで拡散した炎上は、発信者の知名度がそのまま責任の大きさに変わる現実を映している。



