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『ラヴ上等2』「人に火をつけた」告白が大炎上 MEGUMI「誹謗中傷やめて」にも批判「更生とは真逆では?」

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恋愛リアリティ番組『ラヴ上等2』
恋愛リアリティ番組『ラヴ上等2』Instagramより引用

Netflix『ラヴ上等』シーズン2で、かずくんこと塩田一馬氏が「人に火をつけたことがある」と告白し炎上。MEGUMIが出演者への誹謗中傷を控えるよう呼びかける一方、SNSでは制作側への批判も。「更生」と犯罪歴のエンタメ化の境界を考える。

『ラヴ上等2』「人に火をつけた」告白が物議 出演者への批判相次ぐ

Netflixの恋愛リアリティー番組『ラヴ上等』シーズン2が、出演者の過去をめぐって大きな波紋を広げている。

問題となったのは、途中参加した「かずくん」ことホストクラブ経営者・塩田一馬氏が、番組内で自身の過去について**「人に火をつけたことがある」**と語った場面だ。

シーズン2には、少年院や刑務所での生活を経験したと語る出演者など、強烈なバックグラウンドを持つメンバーが登場する。

しかし今回の告白には、
「これはもう“ヤンチャ”では済まない」
「更生や立ち直りとは真逆なのでは」
「犯罪歴をエンタメとして消費していいのか」

など疑問の声が噴出した。

さらに、企画・プロデュースを手がけるMEGUMIが出演者への誹謗中傷をやめるよう呼びかけたことで、議論は出演者個人だけでなく、「そもそもなぜ制作側はこの発言を放送したのか」という番組の倫理性にまで広がっている。

 

『ラヴ上等2』かずくんが「人に火をつけた」と告白

『ラヴ上等』は、いわゆる「ヤンキー」の男女が共同生活を送り、恋愛や友情を通じて過去と向き合っていくNetflixの恋愛リアリティーシリーズだ。

シーズン1は2025年12月に配信され、強面の出演者たちが恋愛になると不器用になったり、仲間を思って涙を流したりする意外な一面も人気となった。

そして2026年8月からシーズン2の配信がスタート。
その途中から参加したのが、「かずくん」こと塩田一馬氏だった。

番組内で自身の過去について語るなか、塩田氏は「人に火をつけたことがある」と告白。この場面がSNSで拡散され、一気に注目を集めた。

ただし注意したいのは、現時点で確認できるのは、あくまで本人が番組内でそう語ったということだ。

いつ、どこで、どのような状況で起きたのか、刑事処分を受けたのかなどについて、公的資料によって確認されたものではない。
そのため、「放火事件を起こした」「犯罪者だった」などと、確認されていない情報まで断定するのは避けるべきだろう。
それでも、「人に火をつけた」という言葉が視聴者に与えた衝撃は大きかった。

 

少年院、刑務所経験者も…『ラヴ上等2』出演者の経歴が強烈

そもそも『ラヴ上等』は、一般的な恋愛リアリティーショーとは一線を画す。
出演するのは、かつて「不良」「ヤンキー」と呼ばれた男女たち。

シーズン1から、喧嘩や暴走族、少年院など、出演者の過去が番組の大きな特徴として打ち出されてきた。
そしてシーズン2では、そのインパクトがさらに強まった印象もある。

少年院や刑務所での生活経験を語る人物に加え、全身に刺青があり、左手の小指が欠損しているように見える男性出演者も放送前からSNSで話題となった。

そこへ飛び出したのが「人に火をつけた」という告白だった。
出演者の過去が強烈になるにつれ、視聴者からは「これは本当に“ヤンキーの恋愛番組”の範囲なのか」という疑問も出始めている。

 

「シーズン1は面白かったのに」犯罪歴のインフレを指摘する声も

今回の炎上で興味深いのは、『ラヴ上等』そのものを否定する声ばかりではないことだ。

むしろ、
「シーズン1は好きだった」
「前作はヤンキーたちの意外な純粋さが面白かった」
という視聴者からも、シーズン2への戸惑いが聞かれる。

シーズン1の面白さは、単に「昔悪かった人」を集めたことだけではなかった。

見た目はいかつくても恋愛には不器用だったり、仲間を思いやったりする姿から、その人自身の人間性が見えてくる。そのギャップが大きな魅力だった。

ところが、出演者の過去が過激になりすぎれば、
「誰が一番ヤバい過去を持っているか」
を競うような番組に見えてしまう危険もある。

SNSでは「ヤンキーというより反社的に見えてしまう」「犯罪歴のインフレになっていないか」といった指摘もあり、「人に火をつけた」という告白がその違和感を一気に表面化させた格好だ。

 

MEGUMI「誹謗中傷や心ないコメントをやめて」

騒動が拡大するなか、『ラヴ上等』を企画・プロデュースするMEGUMIは8月13日、Instagramを更新。

出演者に対して誹謗中傷や心ないコメントが寄せられているとして、彼らは過去も現在もさらけ出し、覚悟を持って番組に参加していると説明。出演者を傷つける言葉をやめるよう呼びかけた。

もちろん、出演者への誹謗中傷と作品への批判は明確に分ける必要がある。
殺害予告や脅迫、容姿への侮辱、家族への攻撃などは論外だ。
過去にどのような経験がある人物であっても、SNSで何を言ってもいい相手になるわけではない。
しかし、この声明によって新たな論争も生まれた。

 

「誹謗中傷」と「番組への批判」は分けるべきでは?

視聴者から出ているのが、
「出演者への誹謗中傷と、制作側への批判を一緒にしてはいけない」
という指摘だ。

今回問題となった発言は、出演者が個人のSNSで突然発信したものではない。

制作側が出演者をキャスティングし、撮影した膨大な素材から場面を選び、編集したうえでNetflixを通じて配信している。

つまり「人に火をつけた」という発言を視聴者に見せるかどうかについては、制作側の判断も介在している。

だからこそ、
「なぜこの場面を放送したのか」
「被害を受けた側への視点はどうなっているのか」
「過去の加害行為を刺激的なコンテンツとして扱っていないか」
と視聴者が問うこと自体は、出演者への誹謗中傷とは別の話だ。

出演者を守ることと、番組に対する批判や疑問に向き合うことは、両立できるはずである。

 

更生を描くことと「犯罪をエンタメ化すること」は違う

今回の騒動で最も重要なのは、過去に罪を犯した人物をメディアから排除するべきかどうかではない。
人は失敗した後も人生を生きていく。
罪を償った人が仕事をし、恋愛をし、社会の中でもう一度人生を築いていくことまで否定されるべきではないだろう。
むしろ、その過程を丁寧に描くことには社会的な意味もある。

しかし、「更生を描くこと」と「過去の加害行為を刺激的なエピソードとして消費すること」はまったく違う。

とりわけ「人に火をつけた」という話には、当然ながら“火をつけられた側”が存在する。

本人が現在その行為をどう考えているのか。
後悔や反省はあるのか。
被害を受けた人物についてどう考えているのか。

過激な過去だけを切り取るのではなく、そこまで踏み込んで初めて、番組が掲げる「過去と向き合い、生き直す」というテーマにつながっていくのではないだろうか。

 

『ラヴ上等2』炎上で問われる「更生」と「エンタメ」の境界線

『ラヴ上等』の魅力は、出演者の過去の“ヤバさ”だけではないはずだ。

怖そうに見えた人物が実は繊細だったり、恋愛には純粋だったり、仲間のために涙を流したりする。

そうした瞬間に、それまで貼られていた「ヤンキー」というラベルの奥から、一人の人間が見えてくる。

だからこそ、シーズン2で過激な経歴ばかりが注目される状況は、番組にとっても本意ではないかもしれない。

出演者への誹謗中傷はやめるべきだ。

一方で、「何を面白いコンテンツとして世に出すのか」について制作側が批判を受けることまで、誹謗中傷として処理するべきではない。

「過去に何をした人物なのか」ではなく、「その過去と今どう向き合っているのか」

『ラヴ上等』が本当に「生き直す人々」を描く番組なのであれば、視聴者が見たいのは、過激な犯罪歴の競い合いではなく、その先にある人間の変化ではないだろうか。

今回の炎上は、『ラヴ上等2』に「更生を描くこと」と「過去の加害行為をエンターテインメントとして消費すること」の境界線を改めて突きつけている。

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軽田 カルダモン

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スパイスの妖精。ライター歴10年。

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