
viviONが運営するVTuberグループ「ゆうぎり高校」の天羅洲テラス(あまらす・てらす)が活動休止となり、運営の対応に批判が向けられている。メンバー5人は10月24日の公開座談会で、デビュー前の準備不足や前プロデューサーへの不満を説明。その4日後、運営は天羅洲の複数の言動を確認するとして活動休止を発表した。翌29日には文化祭も中止となり、SNSには発言を封じる措置ではないかとの疑念や、判断理由の説明を求める投稿が出ている。
運営の支援不足をメンバーが説明 座談会はスタッフ確認済み
ゆうぎり高校は、2026年6月に始動した「あおぎり高校」の姉妹グループだ。10月24日、公式チャンネルで「【体制変更】プロデューサーがいなくなりました」を公開。メンバーが前プロデューサーとの会話を再現する形式で、説明されていた仕事や企画の進捗、年間計画をめぐる不満を描いた。
同日、宮霧りりいのチャンネルでは5人の「裏話座談会」も配信された。説明欄には「※この配信はスタッフ確認の上で行っています。」と明記されている。
座談会では、デビュー前になっても準備が進んでいないことへの不安を語った。天羅洲は4月初め、約3時間の個人面談で5人の思いを伝えたと説明。動画のストックや収録準備について尋ねても、大丈夫だという説明が続いたと振り返っている。
また、メンバーは、もともとあおぎり高校のオーディションを受け、同校に匹敵する知名度や数字を見込めるとの説明を受けて、ゆうぎり高校での活動を了承したと明かした。グループで活動したいと希望しても個人で伸ばすよう促され、企画を提案しても公式チャンネルがない、といった不満も挙げていた。
一方、これらは主に前プロデューサー時代の問題として語られており、マネジャーが動くことでネットプリントなどが実現し、支援が改善しつつあるとの説明もあった。
28日の非公開配信では何が語られたのか
運営は28日、天羅洲のこれまでの配信などでの複数の言動について、事実関係を確認すると発表。運営判断で活動を休止させ、同日に天羅洲のチャンネルでおこなわれた配信のアーカイブも非公開にした。切り抜きや転載による拡散も控えるよう呼びかけた。
この28日の配信では、天羅洲が自身のSDキャラクターを自分で描くよう求められたほか、前プロデューサーとの対立で本人を除く4人だけでデビューする案があったと語ったとされている。
SNSでも、非公開配信を視聴したとする投稿が出回っている。ただし、内容を記録した投稿者自身が、記憶に基づくもので、順序や口調、本人の意図と異なる可能性があると断っている。
内情を語ったための休止か 説明不足や責任転嫁にも批判
批判が向いているのは、運営の問題を語る企画を公表した後に、メンバーの言動を理由に活動を休止させた対応だ。
Xでは、「公式チャンネルで裏話を公開する方針だったのなら、話してよい範囲を事前に決めるべきだった」「発言後に活動を止めるのはおかしい」「運営の内情を明かしすぎたため活動を止められたのではないか」などの声が上がった。
事実関係を確認している段階で、先に活動を止めることへの疑問も出ている。運営は契約に関わる内容を含むとして詳細の公表を控えており、対象となる発言や問題点は具体的に示していない。
29日の文化祭中止告知にも、「休止するなと言っているのではなく、視聴者にわかる説明をしてほしい」「中止の責任を配信者1人に押し付けているように見える」などの意見が寄せられた。
「ゆうぎり高校文化祭」も中止 5人そろう前提で準備
文化祭は10月31日から11月2日まで、公式YouTubeチャンネルで開催する予定だった。10月26日の開催告知から3日後、初日の2日前に中止が発表された。
運営は、メンバー5人がそろうことを前提に内容や構成を準備してきたと説明。天羅洲の活動休止を受けて検討した結果、期待に応えられる形で届けることは難しいと判断したとして謝罪した。
初日の前夜祭には歌ってみた動画「仮装狂騒曲」、11月1日には「お化け屋敷行ってみた」、2日には「ゆうぎり高校お料理対決」を予定していた。



