
Netflixの恋愛リアリティー番組『ラヴ上等』シーズン2で、「かずくん」こと塩田一馬氏が、火遊びの延長で人に火をつけ、捕まったと語った場面が拡散している。企画・プロデュースを手がけるMEGUMIは出演者への誹謗中傷をやめるよう声明を出したが、批判は当該場面を採用した制作側にも及んだ。
番組と更生保護でタイアップした法務省保護局は8月14日、「決して犯罪を肯定するものではない」とORICON NEWSの取材に回答。約2000枚のポスターを9月上旬まで掲出する予定に変更はないとした。元プロボクサーの細川バレンタインに続き、タレントの武井壮もエンターテインメントのあり方に苦言を呈している。
かずくん「人に火つけちゃった」 逮捕と後悔を自ら語る
騒動の発端は、8月11日に追加された第5話だ。番組では塩田一馬名義、Instagramでは緋咲一馬名義で活動するかずくんが、自身の過去を打ち明けた。
J-CASTニュースによると、塩田氏は火遊びをしていた際に「人に火つけちゃったのよ」と語った。女性自身は、塩田氏がこの行為で捕まったと説明し、「よくなかった」と後悔も口にしたと報じている。
本人が逮捕されたと語った事実はあるものの、発生時期や場所、相手の被害、罪名、刑事処分の内容は公表されていない。現段階で「放火」「殺人未遂」など特定の犯罪名を付ける根拠は確認できない。
MEGUMI声明後、細川バレンタインと武井壮が批判
MEGUMIは8月13日、Instagramのストーリーズで、出演者が過去も現在もさらけ出し、覚悟を持って参加したと説明。「傷つけるような言葉」を送らないよう呼びかけた。
声明は容姿への侮辱や個人攻撃を抑える内容だった一方、問題の場面を放送した理由や被害を受けた側への配慮には触れていない。SNSでは出演者への中傷と、Netflixや制作陣への批判を同列に扱っているとの反発が広がった。
細川バレンタインはXで、刺激的な表現で社会の関心を集めながら、受け手には表現者へ優しく接するよう促す姿勢を批判し、「舐めんなよ」と投稿した。
武井壮も14日、本件をめぐる投稿に反応する形でXを更新。フィクションとして悪を描くことと、実在する人物の加害行為をコンテンツに載せることを分け、視聴数やインプレッションを優先する制作姿勢を批判した。
法務省「犯罪を肯定するものではない」 約2000枚を掲出
法務省保護局は『ラヴ上等』シーズン2の内容を確認したうえで、更生保護が掲げる「人は変われる。一緒なら。」というメッセージに通じるとしてタイアップを決めた。「更生上等!!」「立ち直りって、ラヴだ」と記したポスター約2000枚を、全国の保護観察所などへ配布している。
ORICON NEWSの取材に対し、担当者は批判的な意見が届いていると認め、真摯に受け止めると回答。そのうえで犯罪を肯定する意図を否定し、9月上旬までの掲出予定を変えない方針を示した。
番組内容を確認した法務省がタイアップを続け、Netflixと制作陣は当該場面を編集で採用した。8月15日朝までに、NetflixとMEGUMIから場面の採用理由や被害を受けた側の扱いに関する追加説明は出ていない。シーズン2の最終3話は8月18日に配信される予定だ。



