
私立恵比寿中学(エビ中)が新曲『えびチリ、はじめました』のジャケット写真を差し替え。「拾い箸」を連想させるとの指摘を受け謝罪したが、SNSでは「気にしすぎ」「マナー警察では」といった声も相次いでいる。問題となった理由や拾い箸の意味、ネット上の反応をまとめた。
「拾い箸では?」エビ中新曲ジャケ写が思わぬ炎上
アイドルグループ・私立恵比寿中学(エビ中)が、新曲『えびチリ、はじめました』のジャケット写真を差し替える事態となった。
問題視されたのは、エビチリを箸で持ち上げてハート型を作ったように見えるデザイン。一部ユーザーから「拾い箸を連想させる」との指摘が上がり、運営は「誤解を招く可能性のある表現だった」として謝罪した。
しかしSNSでは、
「言われるまで気付かなかった」
「マナー警察が騒ぎすぎ」
「さすがに過剰反応では」
といった声も多く、ネット上では賛否が真っ二つに分かれている。
なぜ一枚のジャケット写真がここまで議論を呼んだのか。そして問題視された「拾い箸」とは何なのか。
そもそも「拾い箸」とは何か
今回初めて「拾い箸」という言葉を知った人も多いかもしれない。
拾い箸とは、日本の葬儀や火葬の場で行われる作法のひとつだ。
火葬後の遺骨を、二人が箸から箸へ受け渡しながら骨壺へ納める儀式を指す。
そのため日本では、箸から箸へ食べ物を渡す、一つの食べ物を二組の箸で同時につかむ、といった行為は縁起が悪いとされている。
今回のジャケット写真も、「二人の箸が同じエビをつまんでいるように見える」という理由から、拾い箸を連想する人が現れたようだ。
実際には誤解だった可能性も
ただし今回のジャケット写真をよく見ると、実際には一つのエビを二組の箸で持っているわけではない。
それぞれ別の箸が別々のエビを持ち、それをハート型に見せているようにも見える。
つまり、「拾い箸を描こうとしたデザイン」ではなく、「そう見えてしまったデザイン」だった可能性が高い。
SNS上でも、
「最初からハート型のエビを二人で持っているようには見えなかった」
「言われても、別にそうは見えないけど…」
という声が少なくなかった。
運営側も意図的な表現ではなく、誤解を招く可能性を問題視して差し替えを決断したとみられる。
「マナー警察では?」SNSでは穏やかな声が多数
今回の件が大きな話題になった理由は、ジャケット写真そのものよりも、その後の議論にある。
SNSでは、「気にしすぎ」「マナー警察がまた仕事してる」「エビチリ見て葬儀を連想する人がどれだけいるの?」という声が相次いだ。
近年はSNSの普及により、食事マナー・冠婚葬祭マナー・言葉遣いなどを巡る議論が以前より活発になっている。
そのため今回も、「配慮として修正すべき」という考え方は少数で、「過剰反応ではないか」という考え方が大半を占める形となった。
SNS時代は「意図」より「受け取られ方」が重視される
今回の騒動は、エビ中の楽曲内容とは全く関係のない部分で起きた。
しかし企業や芸能事務所にとっては、「どういう意図で作ったか」よりも、「どう受け取られるか」が重要になっている。
仮に悪意がなかったとしても、多くの人が不快に感じたり誤解したりする可能性があるなら修正する。
それが現代の広報やコンテンツ制作の難しさだろう。
一方で、何でも問題視してしまえば自由な表現はどんどん狭くなる。
今回の件が象徴しているのは、単なるジャケット写真の問題ではなく、「どこまで配慮すべきか」という現代社会の価値観そのものなのかもしれない。
本当に注目されるべきは新曲そのもの
今回の議論によってジャケット写真ばかりが注目されてしまったが、本来注目されるべきは新曲『えびチリ、はじめました』そのものだろう。
平成の大ヒットアイドルソングを手がけてきたヒャダイン書き下ろしということもあり、ファンからの期待は高い。
ジャケットを巡る議論はあったものの、最終的には楽曲そのものの魅力で話題になることを期待したい。



