
約1時間の対応中、口元から白い煙を吐き、部下に説明を委ねる場面でも喫煙を止めなかった。
動画からは緊張感のない様子が伝わり、公式の記者対応とは到底思えない印象を残した。
県は翌日緊急対応で謝罪したが、公人としての自覚を欠いた態度は県民とネット上で強い批判と失笑を呼んでいる。
バスローブ姿で喫煙し続けるオンライン出席
8月6日の県庁記者対応は、秋田市北部の再生可能エネルギー工業団地を候補地とする大規模AIデータセンター計画の説明が目的だった。
急きょ開かれたためオンライン参加となった小野氏は当初カメラをオフにし、顔を出さずに応答を続けた。
職員に「カメラはあったりしますか」と促されて顔を出すと、胸元が大きく開いたリラックスした服装で登場した。
画面には近くにいる人と談笑するような様子も映り、公的な場とは思えない空気が漂っていた。
約1時間の対応中、口元から白い煙を吐き、たばこを手に持つ姿がはっきり確認された。
部下の職員に説明を委ねる場面でも喫煙を続け、終了間際にも再び煙を吐く様子が残った。
本人は「出張帰りの移動日で自宅から対応し、体調不良のため服装を整えず、長時間になったため無意識にたばこに火をつけた。飲酒はしていない」と説明しているが、画面の印象は極めて不適切だった。
緊張感のない表情と喫煙行為が重なり、記者会見の緊張感は完全に欠如していた。
緊急対応と産業労働部長の陳謝
8月7日、県産業労働部の高橋源悦部長が取材に応じ、「あのような取材対応を行うことは県職員としてあってはならないことと思っている。不快な思いをさせた県民の皆さまに深くおわびを申し上げたい」と謝罪した。
部長は本人に「県職員としての自覚を持ち、行動するように」と強く指導したという。
小野氏も「大変申し訳ないことをした」と反省を述べた。
県は事情聴取を進め、規則に基づき処分を検討する方針だ。
公の場での喫煙と服装の乱れが同時に露呈した事例として、行政の信頼性を大きく損なった。
オンラインという形式を悪用したかのような対応は、県民の不信をさらに深める結果となった。
処分の内容と再発防止策の徹底が今後の焦点となる。
小野貴宏企業誘致推進監とは
小野貴宏氏は秋田県産業労働部の企業誘致推進監を務める幹部職員だ。
以前は産業集積課長を務め、企業誘致や産業集積を専門に担当してきた。
今回の案件でも投資の確実性について自信をのぞかせる発言をしていた。
東京出張直後の休暇中に自宅から参加した経緯が、こうした緩んだ対応を招いた一因とみられる。
公人として求められる緊張感と責任感が著しく欠如していた点は、看過できない。
重要案件の担当幹部がこの有様では、県の企業誘致活動全体への信頼にも影響が及ぶ可能性がある。
注目のAIデータセンター建設計画とは
計画の中心は秋田市のIT企業エスツーと、UAEにも拠点を持つ米国のAI関連企業ビットグリットだ。
2025年10月に秋田市と3者で連携協定を締結し、総受電容量最大500メガワットの国内最大級規模を目指す。
建設費は約2兆円規模で、UAE政府系ファンドなどの投資を呼び込む方針。
洋上風力など豊富な再生可能エネルギーを活用し、2030年代前半の稼働を目標とする。
県と市が整備を進める工業団地が候補地で、関連産業の集積にも期待が集まっていた。
まさに県の重要案件の説明の場で、担当幹部がこの有様だった。
投資を呼び込むべきタイミングで起きた不祥事は、計画推進にも影を落としかねない。
ネット上で広がる批判と失笑の声
動画が拡散されると「前代未聞」「とんでもなくひどい」「記者会見と思えない」「酔っ払いのように見える」「公人としてあり得ない」といった批判と失笑がネット上で相次いだ。
服装と喫煙、リラックスしすぎた態度が重なり、行政の信頼を損なう行為として強い非難を浴びている。
オンラインという形式を逆手に取ったような対応は、県民の行政不信をさらに深める結果となった。
失笑を誘うような映像が広がったことで、県のイメージダウンは避けられない。
処分の行方とともに、再発防止策の徹底が問われる事態だ。行政の責任ある対応が強く求められている。



