
最愛の息子・清水良太郎さん(享年37)が突然の自死を遂げてから49日。8月9日に行われた葬儀では400人の弔問客を前に目を真っ赤にしながら喪主を務め上げ、その後は憔悴から自宅に引きこもっていた父・清水アキラ(71)が、ついに動き出した。
「ザ・ハンダース」解散後の極貧時代を経て育まれた強い責任感から、四十九日法要を待たずしてレギュラーラジオの収録現場へ復帰。さらにカメラの前でファンに向けた生配信にも臨んだ。画面越しに映し出されたアキラの首元はどこか痩せ、隠しきれない疲労と喪失感が滲んでいた。
ラジオ復帰で漏らした弱音と「毎日泣いてる」慟哭
番組打ち切りの危機を防ぐべく自らを奮い立たせたアキラは、ラジオの冒頭で「なんかいいことないよー」と番組名にひっかけて気丈におどけてみせた。しかし、弟子で歌手の美里里美に対して「俺だって今、寂しいときだから、お前いてくれよ……」と思わず本音を漏らす一幕もあった。
その後に実施された生配信では、うつ病や遺族の苦悩を抱える視聴者からのメッセージを一字一字噛みしめるように読み上げ、抑え込んでいた感情を決壊させた。
「嘘は言わないな。毎日泣いてる。涙はそこなしだね、本当に……。子供が亡くなったら、みんなそうだと思う」
時に声を詰まらせ、時に深く溜息をつく。ものまね界の重鎮としてお茶の間に笑顔を届けてきた男が見せた、一人の父親としての等身大の慟哭だった。
亡くなる1週間前に届いた「謎のサプリ」
配信の中でアキラは、良太郎さんが命を絶つわずか1週間ほど前の忘れられない異変について明かした。
「亡くなる1週間くらい前に、良太郎が俺と妻にね、『ボケ防止のサプリメントが届くから受け取って』って送ってきたんだよ。なんだかわかんないんだよね。多分、自分でも分かってなかったと思う」
精神的に追い詰められ、自らのコントロールを失いかけていた息子のSOSだったのか。二世タレントとしての葛藤、転落劇、そして再起への焦り――。不器用な息子が遺した謎のプレゼントに胸を締め付けられながらも、アキラはかつてステージでスポットライトを浴びた日々を振り返る。
「親子コンサートなんて言ったって、親子っていうより俺の『相方』だった。俺が暴走すると抑えてくれて、変なところに行くと引っ張ってまとめてくれた。俺の相方だったんだよ」
「良太郎の分まで長生きしよう」惨禍の果てに見せた決意
絶望の淵にいるのはアキラだけではない。残された母親もまた、買い出しのコロッケを食べながら「これ美味いな。良太郎にも食わせたいな」と毎日呟いているという。生前、良太郎さんが「両親を九州の美味い寿司屋に連れて行きたい」と語っていた親孝行の約束は叶わぬままとなった。
「良太郎の分まで長生きしよう」――そう心に誓い、約35日間に及ぶ沈黙を破って前を向くことを決めたアキラ。配信の終盤、画面のコメント欄が「生きましょう」「無理しないで」という温かい言葉で埋め尽くされると、深く頭を下げた。
「200件以上のコメントにお返ししなきゃと思って設けた場だったけど、今日が俺の『決意の日』だったんだね。また明日から頑張れる。バカな私ですが、また付き合ってください」
長年の心労からか一瞬立ちくらみを起こしフラつく場面もあったが、最後は毅然とした声で締めくくった。最愛の相方を失った悲しみは消えない。しかし父は、残された家族とともに息子の生きた証を胸に抱き、再び歩み出そうとしている。



