
2022年にHIKAKINが地獄みたいなサイトと紹介して広がり、その後も誹謗中傷の温床として批判されてきた。
今Xで再燃しているのは、2026年8月31日の情プラ法指定と、開示が爆速だという話が重なったからだ。
嫌われているのに人が集まり、被害者側からは特定しやすい場所でもある。
「地獄みたいなサイト」と呼ばれる理由
核は二択だ。対象者のページで好きか嫌いを押し、その立場でしか書けない。
中立がないため、嫌い派のコメントが攻撃に振れやすい。
登録は不要で、顔も名前も出さずに書き込める。
見た目や人格を貶める表現、根拠のない噂、家族を巻き込む脅しまで混ざる。
2022年7月、HIKAKINが自身のページを動画で紹介し、嫌い派が過半数だった結果を示したうえで、タレント側から見れば地獄みたいなサイトだと語った。
この一言で存在を知った人が多い。コメント欄は実質的な匿名掲示板で、好き派と嫌い派が互いを刺激し合う。
2024年にはZETA DIVISIONが関優太氏と家族への殺害予告で投稿者を特定し、その後の民事で和解した。
2025年にはぶいすぽっ!が5ちゃんねると並べて名指しし、開示請求を進めると公表した。
嫌い、炎上で検索すると上位に出やすく、批判が批判を呼ぶ。
地獄と呼ばれる理由は、機能が新しいからではなく、感情の悪い面だけが残りやすい設計だからだ。
それでも人気が高い理由
評判が悪くても閲覧は細らない。
VTuberや配信、推し活の圏内では、誰かの評価を確認する場所として残ってきた。
非公式アプリまであり、常連がいる。
投票は棒グラフとランキングになり、好感度、不人気、トレンドの3本が並ぶ。
数字は来訪者の投票にすぎず世論調査ではない。
反感を持つ人ほど訪れやすいため、嫌い派が多く出る。それでも今どう見えているかを知りたい需要がある。
2026年8月末、総務省は平均月間発信者数1000万人以上などの要件で、個人運営のこのサイトを大規模プラットフォームに指定した。
GoogleやMetaと同じ枠に並んだことで、趣味の小サイトではないと再認識された。
昔からあるのに今Xで話題なのは、指定ニュースに加え、開示が早いという話が配信者経由で拡散したからだ。
知られていることと好かれていることは別で、このサイトは前者で勝ち続けている。
開示請求が爆速と言われる理由
発信者情報開示請求は本来、手間のかかる手続だ。
証拠を残し、運営へIPと時刻を求め、拒否されれば裁判所へ進み、プロバイダから氏名住所を取る。
2022年の改正で以前より短いが、数週間から数カ月、弁護士費用、ログ期限が壁になる。
今Xで再燃している核はここだ。
運営が利用者を守る気があまりなく、任意でもログを出しやすい、という指摘が広がった。
命令まで一切出さない掲示板と比べ、請求すれば比較的早く渡る事例が目立つ。
爆速とは魔法ではなく、抵抗が少ないという意味だ。
ただし誰の投稿でも特定できるわけではない。
名誉毀損や侮辱、脅迫など権利侵害が明白な場合に限られ、嫌いという感想だけでは通りにくい。
早く動ける場所ではあるが、手続が不要になるわけではない。
被害側は証拠を残して専門家に相談し、書き込み側は匿名だから大丈夫だと思い込まない方がいい。
情プラ法指定で何が変わるのか
2026年8月31日、好き嫌い.comを運営する個人はpixiv、note、ガールズちゃんねると同時に指定された。
個人指定は初めてで、氏名は公表されず一覧には個人とだけ記された。
削除申出への原則7日以内の判断と通知、基準の公表、運用状況の公開などが義務になる。即閉鎖ではない。
むしろ規模を公に認めた形に近い。
なくせばいいという声は根強いが、二択と匿名コメントを見たい需要がある限り、似た場所は残りやすい。
今の話題は、古い地獄サイトが規制対象になり、同時に開示の速さが再発見されたことにある。
被害者にとっては特定しやすい場であり、書き込み側にとっては匿名のつもりが残らない場でもある。
見る側も書く側も、その両面を踏まえた方がいい。



