
ホスト業界の健全化を掲げた番組「HOST CALL」で、キングを務める戦神アレスが、共演者のあおい会長(ACQUA GROUP会長・令和の夜王)の店やエルコレ福岡のホストに裏で引き抜きDMを送っていたことが発覚した。
表では仲良しを装いながら裏で動く姿勢に、あおい会長が収録中に激しく反発し、シンデレラライライ零も「うちの売れっ子にも来てた」と反応。
番組内で謝罪した直後には「これからも引き抜きバンバンやります」と宣言したことで、健全化を掲げる側の人間が秩序を乱したとして大きな波紋を呼んでいる。
Xでのやり取り
騒動の起点は収録当日ではなく、その前のX上でのやり取りだった。
あおい会長は収録前日に「収録前日にXでの件があった。そりゃあこうなるで。これでもだいぶ我慢した方」と投稿しており、すでに火種ができていたことを自ら認めている。
番組側の予告でも「Xでやり合ってた件かな?」と触れられており、スタジオでの一触即発は突発的なものではなく、事前のSNS上の摩擦が持ち込まれたものだった。
あおい会長はACQUA GROUPの会長として全国60店舗超を率いる「令和の夜王」として知られ、番組でもキングを務める。
表向きは共演者として良好な関係を演じていたにもかかわらず、裏での引き抜きDMが問題視された点が、X上でも先に表面化していた。
HOST CALL本編で起きた一触即発
収録中のやり取りは一触即発の空気をはらんでいた。
あおい会長がアレスの行動を直接問いただす場面では、「仲良いふりして裏でコソコソするやつが嫌いやねん」と感情をむき出しにした。
アレスは一度謝罪の姿勢を見せたものの、その直後に「これからも引き抜きバンバンやります」と明言した。
この発言は、謝罪が形式的なものに過ぎない印象を強めた。
ホスト業界では「プレイヤーファースト」という言葉がよく使われるが、アレスは「良い環境なら引き抜かれない」という理屈で正当化しようとした。
しかし、共演者から見れば「番組の看板を背負いながら筋を通さない」行為に映る。
健全化をテーマにした番組の本編で、こうしたやり取りが公開されたことは、視聴者に強い違和感を残した。
エルコレ福岡シンデレラライライも反応
問題はあおい会長の店に限らなかった。
エルコレ福岡RIGHT GROUPのホスト・芹沢凌氏が、7月31日にアレスから届いたInstagramのDMを公開したことで、他店への接触も明らかになった。
内容は所属店の待遇や環境について触れ、移籍を示唆するものだった。
これに対し、エルコレ福岡の最年少会長であるシンデレラライライ零は「うちの売れっ子プレイヤーにも来てた」「在籍書いてある男の子には良くないね」と投稿し、アレスの動きを問題視する姿勢を示した。
シンデレラライライ自身もHOST CALLのキングを務めており、番組を通じて業界の健全化に関わっている立場だ。
アレスの行動は一店に対するものではなく、複数の店舗に及んでいた可能性が高い。
ホスト業界では人材の引き抜きが日常的に行われている一方で、番組という公の場に関わる人間がこれを行うと、業界全体のイメージに直結する。
謝罪動画の中身と降格発表
騒動を受け、アレスは11月6日に謝罪動画を投稿した。
動画では代表を降りることを表明し、過去の経験を振り返る内容だった。
しかし、引き抜き行為そのものへの深い反省というより、自身の置かれた立場を説明する色合いが強かった。
動画公開後、アレスは企業理念やグループのビジョンについて長文を連続投稿している。
「社会の物差しから外れた人間にも可能性がある場所をつくりたい」「批判は結果でしか塗りつぶせない」といった内容で、引き抜きの件に直接言及したものは見当たらない。
謝罪の場で一旦頭を下げた後に、自身の正しさを再確認するような投稿が続いたことで、「反省の度合いが薄い」との見方も出ている。
ネットの冷ややかな反応
動画への反応は冷ややかだ。
リプライ欄では「ニヤついてる」「言い訳が長い」「代表降りたから何?誰も望んでない」「謝罪して炎上するの計算してそう」といった「謝罪になっていない」系の声が目立つ。
引き抜き行為そのものに対しても「優秀なホストを育成した方が代表としての価値が高い」「他人が丹精込めて育てた畑の作物を奪うようなもの」との批判が寄せられている。
中には「こぞってこの人のお店から引き抜きすればいい」といった報復を匂わせる投稿も見られた。
一方で「昼職では普通に引き抜きある」「夜職への偏見につながるのでは」という擁護寄り・中立の意見も少数ながら存在する。
全体として「謝罪した感はあるが、反省の度合いが薄い/自分の正義を曲げていない」という受け止め方が多い。
しかし、冷ややかな声が多い一方で、番組の健全化という看板と実際の行動の乖離が明確になったことで、業界関係者や視聴者の間で一定の注目を集めているのも事実だ。
「クリーン化どころではない」「こんなもんだろ」といった指摘は、ホスト業界の構造的な問題を浮き彫りにしている。
あおい会長の「グループ愛」やシンデレラライライの「在籍書いてある男の子には良くない」という言葉が示すように、番組が掲げた理念と実際の審査員の行動が乖離したことで、視聴者や業界関係者の間では「結局、秩序は乱されたまま」という印象が残った。
この騒動は、ホスト業界の健全化が言葉だけでは進まないことを、改めて示す結果となった。



