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「稼げない奴は雑魚」売上1億円超のホスト「エレン」再逮捕 自称「革命家」が追い求めた3億円の先に何があった

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エレン
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「稼げない奴は雑魚」。同僚ホストに向けて、そんな言葉を放っていた男が再び逮捕された。東京・歌舞伎町で「エレン」と名乗り、2025年に年間1億3000万円超を売り上げたとされる27歳の元ホストだ。自らを「革命家」と呼び、目標に掲げていたのは年間売上3億円。その一方で、女性客に多額の支払いを求め、性風俗店で働くよう要求した疑いが浮上している。華やかな営業実績を支えていたのは、どのようなお金だったのか。

 

「稼げない奴は雑魚」同僚にも容赦しなかった人気ホスト

2026年1月31日付のSmart FLASHによると、エレンはホストの日常を追ったYouTubeのドキュメンタリー番組で、売上を上げられない同僚について「稼げない奴は雑魚」と発言していた。取材に応じたホストクラブの広告関係者は、強気な営業姿勢が同僚との摩擦を生んでいたとも証言している。客に対しても、高額な注文をしなければ帰らせるような、いわゆる「オラオラ系」の接客だったという。

歌舞伎町のホストクラブでは、売上や指名数が人気と実力を示す重要な指標になる。数字を残すホストほど注目され、店内での存在感も増していく。エレンもまた、売上で自分の価値を示そうとしていた人物だった。同僚に向けられた辛辣な言葉からは、結果を出すことへの強いこだわりが伝わってくる。

 

自称「革命家」年間3億円を目指した異色の経歴

エレンが歌舞伎町の「AXEL by ACQUA」で働き始めたのは、2024年10月ごろとされる。それ以前には大学の運動部で主将を務め、卒業後はコンサルティング業界や人材関連企業で働いた経歴が報じられている。ホストとして活動を始めた当時も、都内の人材紹介系企業に勤務していたという。大学で組織を率い、会社員生活を経て夜の世界へ進んだ、異色の経歴の持ち主だった。

ホストになってから掲げたのは、年間売上3億円という目標だ。2025年には1億3000万円超を売り上げたと関係者が証言している。勤務を始めてから比較的短期間で大きな数字を積み上げたことになる。本人が名乗っていたのは「革命家」。売上3億円という目標にも、歌舞伎町で圧倒的な実績を残そうとする姿勢が表れていた。

 

1億3000万円は誰のお金だったのか

ホストの年間売上1億3000万円は、本人が受け取る年収とは異なる。担当する客が注文したシャンパンや飲食代などが積み重なり、営業成績として計上される。ホストにとっては成功の証しとなる数字だが、その金額を実際に支払っているのは客だ。

10月14日、警視庁はエレンを風営法違反の疑いで逮捕した。2025年11月、20代女性にホストクラブの料金を支払わせるため、性風俗店で働くよう要求した疑いが持たれている。TBS NEWS DIGによると、女性は消費者金融から借金するなどして約380万円を支払ったという。別の20代女性も同様の被害を訴えており、半年間で1000万円近くを支払ったと証言している。

一人の客が数百万円、場合によっては1000万円近くを使う。その金額がホストの売上として積み上がる一方、客には借金が残り、生活そのものが圧迫されていた。エレンの売上1億3000万円の内訳は公表されていないが、少なくとも今回報じられた女性たちは、支払いのために深刻な負担を抱えていた。

 

「売上が上がれば旅行に行ける」恋愛まで数字に変わる

報道によると、エレンは女性に対し、売上が上がれば早くホストを辞められ、2人で旅行するお金にも使えるといった趣旨の説明をしていたという。さらに別の女性は、売上目標を達成しなければデートできないと言われ、支払いを続けたと証言している。将来の旅行や交際の継続という恋人同士の約束が、ホストの営業成績と結びつけられていた。

恋人を応援したい、仕事で成功してほしい。そんな女性の気持ちが、ホストクラブでの高額な支払いにつながっていた。売上目標を達成しなければ会えないと言われれば、交際を続けたい女性はさらにお金を用意しようとする。相手への好意を利用して売上を伸ばす営業が、女性を借金や性風俗店勤務に追い込む危険性が浮かび上がる。

 

売上を競う店で、客の限界は誰が見ていたのか

エレンをめぐっては、2026年1月にもマッチングアプリを利用した客引きの疑いで逮捕され、2月には別の容疑でも摘発されている。10月の逮捕は、これらより前の2025年11月の行為を対象としたものだ。一連の捜査では、スマートフォンから約400人の女性に関する勤務先や資産状況などの情報が見つかったとも報じられた。女性の経済状況に関する情報を保管していたことは、高額な支払いを求める営業との関連を考えるうえでも注目される。

広告関係者からは、エレンが所属していた店舗について、売上重視の傾向が強かったとの証言も出ている。数千万円、数億円という売上を競う一方で、客がどのように支払いを工面しているか、店側はどこまで把握していたのか。女性が借金を重ね、性風俗店勤務を求められたとされる今回の事件は、ホスト個人の営業方法だけでなく、店舗の管理体制にも疑問を投げかけている。

 

「3億円達成」のために客はどこまでお金を出せるのか

エレンが掲げた年間3億円という目標は、2025年の売上とされる1億3000万円超の2倍以上に当たる。すでに大きな実績を残していたにもかかわらず、さらに高い数字を追い求めていた。だが、売上を増やし続けるには、客の来店回数や一度に使う金額を増やすか、新たな客を獲得する必要がある。女性客が借金や性風俗店勤務によって支払いを続けていたとすれば、そこには明らかに無理が生じている。

年間1億円、2億円、3億円。数字が大きくなるほどホストの成功は華やかに見える。しかし、女性が消費者金融で借金をし、生活費を除く収入のほとんどを店に使っていたという証言を聞けば、その見え方は変わる。ホストの売上ランキングには、客がどれほど生活を切り詰めたのか、借金を抱えたのかという事情は表れない。

かつて同僚に「稼げない奴は雑魚」と語り、自らを「革命家」と呼んだエレン。今回の逮捕によって、年間1億3000万円超という営業実績の裏側にも注目が集まっている。3億円という目標の大きさ以上に、その数字を支える客に何を求めていたのか。警視庁の捜査で、女性への要求と金銭の流れがどこまで明らかになるかが焦点となる。

 

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ライター:

Webライター。きれいごとだけでは済まない現実を、少し距離を置いて綴っています。

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