
幻冬舎の編集者・箕輪厚介氏が11月5日、GMOインターネットグループの熊谷正寿社長を擁護し、Xに「ゴミクズみたいな起業家がここぞとばかりに熊谷さん叩いてるの見てられない。恥ずかしい。」と投稿した。熊谷氏は不正アクセスで顧客の資産に被害が出たことを巡り、2日に謝罪会見を開いていた。
箕輪厚介「全くそう」 松田公太氏に同調し、週刊誌も批判
箕輪氏は同日、タリーズコーヒージャパン創業者の松田公太氏の投稿も引用した。松田氏は、GMOのシステムの脆弱性への対応が遅れ、顧客に重大な被害が出たことは批判されるべきだと指摘した。そのうえで、事件と関係のない事柄までさらして個人攻撃を続けることには疑問を示し、情報セキュリティーの改善を含めた議論を呼びかけた。
箕輪氏は「全くそう」と同調した。個人情報の流出を取り上げる週刊誌が、自らは住所や家族構成がわかる情報を一方的に掲載し、補償もせずに利益を得ていると批判した。
Xの返信欄では「会見をみて褒める人はいない」
起業家を批判した箕輪氏の投稿は、6日時点で36万回以上表示された。返信欄には「あの会見をみて褒める人はいないと思いますよ」と、熊谷氏の会見そのものに疑問を示す書き込みがあった。熊谷氏を擁護する側の顔ぶれを皮肉る返信もあった。
熊谷氏は不正アクセスへの対応を続けるなか、Xに笑顔の自撮り写真を投稿して批判を受けていた。会見では、被害に遭った顧客への配慮を欠いていたとして、自身のSNSでの発信についても謝罪した。
GMO、2年以上前に脆弱性の指摘 熊谷氏ら4人の報酬減額
不正アクセスを受けたのは、傘下のGMOインターネットが提供するFXの自動売買向けサービス「お名前.com デスクトップクラウド」だ。GMO側の説明では、攻撃者が顧客のサーバー環境に侵入したのは8月5日。同社が不正なプログラムの設置を把握したのは10月20日で、翌21日に不正アクセスを公表した。
熊谷氏は会見で、グループ会社のGMOサイバーセキュリティ byイエラエの専門家が2024年4月にシステム上の課題を指摘していたものの、サービスの運営に生かせなかったと認めた。運営会社の伊藤正社長らは当時の指摘を把握していたが、熊谷氏は自身には報告が届いていなかったと説明した。
GMO側は同日、熊谷氏ら役員4人の月額報酬を、12月支給分から3カ月間、20〜30%減額すると発表した。
3時間半の謝罪会見 「命の砂時計」に太田光、山口一郎も反応
会見は約3時間半に及んだ。熊谷氏は涙を見せる場面もあり、「命の砂時計」という言葉を繰り返した。
日刊スポーツによると、爆笑問題の太田光は3日深夜のTBSラジオ「火曜JUNK 爆笑問題カーボーイ」で、熊谷氏の会見を元兵庫県議・野々村竜太郎氏の号泣会見になぞらえ、「命の砂時計」を「パワーワード」と評した。
同じ3日深夜、サカナクションの山口一郎もニッポン放送「サカナクション山口一郎のオールナイトニッポン」で会見に言及した。前髪を下ろした髪形を引き合いに「俺にまでとばっちり来ちゃっててさ」と笑い、熊谷氏については「頑張ってらっしゃるじゃないですか」と話した。
不正アクセス公表の夜にシャンパンパーティー 文春が写真を報道
文春オンラインは11月4日、熊谷氏が不正アクセスを公表した10月21日の夜、明治記念館で開かれたシャンパンパーティーに出席していたと報じた。週刊文春が入手した写真には、シャンパンゴールドのタキシードを着た熊谷氏が女性2人と並び、人差し指を立てる「GMOポーズ」を取る姿が写っていた。
文春の取材に対し、GMO側は被害拡大の防止と顧客対応を最優先にしてきたと説明し、熊谷氏個人の行動については回答を控えた。
NEWSポストセブンは6日、謝罪会見の最中に熊谷氏が同席した幹部の服装を注意した場面を取り上げた。熊谷氏は2022年、自身のSNSで「乾杯」が「完敗」と同じ発音であることから、「完勝」を願う「かんしょー」を宴席の掛け声にしていると紹介していた。



