
シルク・ドゥ・ソレイユへの出演歴があるスポーツインストラクター、安藤信義容疑者(45)=山梨県富士河口湖町=が9月7日、詐欺容疑で逮捕された。TBS NEWS DIGによると、整骨院の院長と共謀し、交通事故による施術日数を水増しして保険会社に費用を請求した疑いで、容疑を認めているという。
安藤容疑者は「NOBU」名義で子どもたちのスポーツ教育などを支えるクラウドファンディングを実施し、302人から383万1000円の支援を集めていた。逮捕2日前の9月5日には、支援者へのお礼メールを送信中と報告していた。
整骨院長と共謀し施術日数を水増しか 約50万円は院長口座へ
UTYテレビ山梨によると、安藤容疑者は2024年7月から7か月間、富士吉田市にある整骨院の30代の男性院長と共謀し、交通事故による施術日数を実際より多く申告した疑いがある。92日間通院したと偽って保険会社に費用を請求し、院長名義の口座に約50万円を入金させたとされる。
警察は自宅の家宅捜索で保険会社とやり取りした書類などを押収し、安藤容疑者に金が渡ったかどうかなどを調べている。
世界25カ国で活動 ギネス世界記録、やまなし大使就任も
安藤容疑者は、2本のロープを使うダブルダッチのアーティスト「NOBU」として活動してきた。本人の公開プロフィールでは、26年以上の競技歴があり、世界25カ国以上で活動したと紹介している。
TBS NEWS DIGは、シルク・ドゥ・ソレイユへの出演歴に加え、2024年にダブルダッチでギネス世界記録を更新したことを伝えている。本人は8月27日の活動報告で、やまなし大使への就任を報告していた。
302人から383万1000円 スタジオは稼働、お礼メールも送信中
READYFORで実施されたのは「山梨から世界へ!ダブルダッチで誰もが人生の主役になれる居場所」というプロジェクトだ。実行者名義は「NOBU(Luminarts)」で、実行責任者には安藤信義と記載されている。
6月24日に公開され、8月11日に募集を終了した。9月8日時点の表示は、目標250万円に対して支援総額383万1000円、支援者302人で「成立」となっている。資金は指導用の備品、学校訪問や体験会、子どもたちの育成、スタジオ整備などに充てる計画だった。
募集ページには10月以降の拠点開設予定が残る一方、7月6日の活動報告ではLuminArtsのグランドオープンを報告している。8月27日にもスタジオが稼働していると説明していた。
逮捕2日前の9月5日には、お礼メールを順次送っているものの、約50人分が送信エラーになったとして、支援者に登録アドレスの確認を依頼。サンクス動画も編集中と報告していた。事業や返礼対応の進捗は、逮捕前まで発信されていた。
募集ページの予定表には9月10日を支援金の入金日とする記載がある。ただし、これは実行者が掲載した予定であり、実際の送金状況は確認できていない。表示された支援総額が、そのまま本人への入金額を示すものでもない。
送金・返金対応は未確認 READYFORが案内する一般的な手続き
READYFORの支援者向けヘルプでは、成立したプロジェクトの中止や遅延を理由とする返金は、実行者が直接対応すると説明している。返金を希望する支援者には、サービス内のメッセージ機能で実行者に連絡するよう案内している。
一方、この説明だけでは、今回の支援金が予定どおり送金されるのか、送金が保留されるのか、返金対応があるのかは判断できない。逮捕によってプロジェクトの中止や返金が決まったとする情報も確認できていない。
9月8日時点で確認した公開の活動報告一覧では、最新の投稿は逮捕前の9月5日だった。逮捕後の運営体制やリターンの継続、送金・返金について説明する投稿は確認できなかった。支援者への個別連絡の有無は不明だ。



