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カップルYouTuberゆっぴ、上田綺世の祈りポーズをtiktokで「ブタさん」 呼ばわり W杯実況動画に批判

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しゃもじヘッドバンドをつけてW杯の試合を実況風に配信したTikTok動画が、6千いいね超えの痛烈な批判コメントを呼ぶ炎上へと発展した。問題になったのはカップルYouTuber「つーさんとゆっぴ」のゆっぴ(TikTok72万フォロワー)が投稿した動画で、W杯チュニジア戦で2得点を挙げた上田綺世選手のゴール後の「祈りポーズ」を「ブタさんなっちゃってるよ」と揶揄する発言が炎上の引き金となった。アーセナルファンアカウントが「激スベり勘違い女。最悪です」と投稿すると瞬く間に拡散。「承認欲求丸出し」「W杯を舐めている」「身内ノリをSNSに持ち込むな」と批判が相次いだ。

 

しゃもじヘッドバンドで上田綺世を「ブタさんなっちゃってるよ」と”実況”

「つーさんとゆっぴ」は、同棲カップルの日常や旅行動画を中心にYouTube登録者35万人超を誇る人気チャンネル。今年3月の高校生最新トレンドランキングで「今一番好きなYouTube・TikTokアカウント」部門7位に入るなど、若い世代からの支持が厚い。そのゆっぴが日本vs.チュニジア戦に合わせて投稿したTikTok動画は、はしゃもじ型のヘッドバンドを着用したユニークなスタイルで試合を「実況風」にコメントする内容だった。

問題の発言は、上田綺世がW杯初ゴールを決めた後に見せた独特のセレブレーションを指して飛び出した。上田は両手を合わせて口元で拝むように天を仰ぐポーズ──通称「祈りポーズ」──を披露した。これをゆっぴは「ブタさんなっちゃってるよ」と表現した。

この発言が特に反感を呼んだのは、その瞬間の持つ意味を全く理解していないと受け取られたからだ。上田は試合後のインタビューで「4年前の大会で悔しい思いをしたので、それをようやく晴らせた」と声を弾ませた。前回のカタールW杯でゴールを決められなかった悔しさを晴らした、選手にとって特別な祈りの瞬間を「ブタさん」と形容することは、競技への敬意という観点で大きな問題があると多くのサッカーファンが判断した。

上田綺世の「祈りポーズ」に込められた意味

上田綺世(フェイエノールト)は2026年W杯チュニジア戦(6月20日メキシコ・モンテレイ、日本時間21日)で前半31分に相手の股を抜く強烈なミドルシュートで先制し、後半38分にも頭で追加点を決めてこの日2得点を記録した。W杯で日本人初の1試合複数得点という快挙だ。

初ゴール後のセレブレーションは、両手を合わせて口元に当て、目を閉じて天を仰ぐという静かな祈りの動作だった。本人はその後の取材で「一番(神の声が)聞こえる時間」と語り、「かみしめたかった特別な時間」とも表現している。4年間の待望とW杯の舞台への感謝が凝縮された、深い意味を持つ行動だ。

このポーズをめぐっては、別の議論もあった。今年4月、IFAB(国際サッカー評議会)は口元を覆って口論した選手を一発退場とする新ルールを施行しており、「退場にならなくて良かった」と胸をなでおろす声も上がっていた。そうした背景のある場面を、「ブタ鼻みたい」と笑って消費する発言は、サッカーファンの目には二重の意味で的外れに映った。

 

複数の角度から炎上、X上での擁護はごく少数

X上の批判の声をまとめると大きく3種類に分類できる。

第一は「上田選手への敬意の欠如」という指摘だ。「4年間サッカーに人生を捧げてきた選手のゴールを、あんな言い方でいいわけがない」「選手の感動の瞬間を笑いのネタにするな」という声が代表的だ。

第二は「身内ノリを公開コンテンツに持ち込むな」という批判だ。「友達と家でテレビ見てる時のノリでTikTokに上げているのが信じられない」「フォロワーが多いほど影響力が大きいのを理解していない」という論点だ。

第三は「承認欲求丸出し」という見方だ。「W杯に乗っかって再生回数を稼ごうとしているのが透けて見える」「スポーツへの本物の関心がなく、バズるためにコンテンツとして消費しているだけ」という批判だ。

くわえて、上田綺世がフェイエノールト所属であり、アーセナルに移籍するかもしれないという報道が流れていた時期とも重なったため、欧州サッカーファンからも反応が集まった。

擁護の声も少数存在する。「本人に悪意はなかったと思う」「失言で炎上させるのも行き過ぎ」という意見だが、批判と比べると圧倒的に少数派だ。

W杯という「聖域」で身内ノリが通じない理由

ゆっぴのような人気クリエイターが「W杯×実況ごっこ」という組み合わせで動画を作ること自体は珍しくない。しかし今回の炎上が示したのは、W杯というコンテンツには「観客として楽しむ側」と「競技に人生をかけてきた側」の間に、埋めがたい距離があるという事実だ。

選手のゴールパフォーマンスには、その選手の歴史と感情が凝縮されている。上田の場合はカタールの悔しさ、4年間の鍛錬、ようやく晴らした胸中が祈りの一瞬に込められていた。その文脈を知らずに「ブタ」と形容することは、悪意の有無にかかわらず、競技とファンに対する無自覚な侮辱として受け取られた。

4年に1度の大舞台は、普段サッカーに関心がない人も巻き込む。だからこそ「W杯で盛り上がる様子を投稿する」というコンテンツは山ほど生まれる。しかしそこには、「4年間サッカーだけを見てきたファン」も同じ場を共有している。身内ノリのテンションで実況ごっこをする動画と、競技への深い敬意と知識を持つ視聴者は、同じ視線でコンテンツを消費できない。ゆっぴの炎上はそのズレが表れた結果だ。

なお、ゆっぴはYoutubeの最新の「モーニングルーティン」動画のコメント欄で本件を謝罪。tiktokの当該動画の削除も報告している。この謝罪方法にも批判が集まっている。炎上バズで売名は大成功といったところか。

 

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ライター:

東京都出身。一日中ネットに張り付いている。

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