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「台風コロッケ」とは?20年以上語り継がれる伝説のネットミームの元ネタ解説

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台風コロッケ

「台風コロッケ」とは何なのか。2001年に2ちゃんねるで生まれた伝説のネットミームの元ネタや歴史、なぜ20年以上も語り継がれているのかを解説。今も台風のたびに話題になる理由に迫る。

台風が来ると、なぜかネット上でコロッケが話題に

台風が接近すると、X(旧Twitter)には毎回のように同じ投稿が現れる。
「コロッケ買ってきた」
「台風だからコロッケ食べる」
「みんなコロッケの備蓄は大丈夫?」

若い世代の中には、
「なぜ台風の日にコロッケ?」
と思った人もいるかもしれない。

実はこれは、20年以上前から続く日本インターネット史上でも屈指の長寿ネットミーム「台風コロッケ」である。
2001年に誕生したネタが、2026年の今でも語り継がれているのだから驚きだ。

 

発祥は2001年の2ちゃんねる掲示板への書き込み

「台風コロッケ」の起源は2001年8月。
当時の巨大匿名掲示板「2ちゃんねる」の台風実況スレッドだった。
台風接近で盛り上がるスレッドの中で、あるユーザーがこんな趣旨の投稿をした。

「念のため、コロッケを16個買ってきました。もう3個食べてしまいました。」

本来、備蓄用の食品を揃えるなら、
・飲料水
・懐中電灯
・カップ麺
などを買い込む場面だろう。

しかし、なぜかコロッケ。
日持ちもしない上に、衣がすぐシナシナになってしまうから早く食べなければならない。
しかも16個の大量購入、すでに3個食べている。

その妙な生活感とシュールさが掲示板スレッド住民に刺さった。
すると、みんなコロッケが食べたい気分になってきて
「うちは20個買った」
「今からコロッケ揚げる」
「コロッケ準備完了」

といった便乗投稿が続出。

こうして「台風の日にはコロッケ」という謎の文化がインターネット上に誕生したのである。

 

実は今では企業も乗っかる人気ネタに

現在ではスーパーや食品メーカーの公式アカウントが、
「台風に備えてコロッケはいかがですか?」
と投稿することも珍しくない。

もはや一部のネットユーザーだけのネタではなく、日本のネット文化として定着したと言っていいだろう。
発祥から20年以上経った今でも、台風接近のたびにトレンド入りすることがある。
これはネットミームとしては異例の長寿だ。

 

なぜ20年以上も生き残ったのか

ではなぜこのネットミームが20年以上も生き残ったのか。ここが最も興味深い。
インターネットの流行は短い。
今日のバズ動画ですら、数週間後には忘れられている。

しかし台風コロッケは違う。20年以上も生き残った。
理由のひとつは、誰も傷つかないからだろう。
誰かを批判するわけでもない。
政治的な主張もないし、炎上もしない。
ただ、「台風だからコロッケ食べよう」それだけだ。

現代のSNSでは対立や炎上が目立つ。
だからこそ、こうした平和なミームが貴重に感じられるのかもしれない。

 

台風コロッケが教えてくれる、牧歌的な昔のインターネット

今のSNSは効率的だ。おすすめ機能があり、アルゴリズムがあり、バズを狙う文化もある。
しかし2001年頃のインターネットは少し違った。
誰かが何気なく書いた一言。
それを見た誰かが面白がり、さらに誰かが便乗する。
そして自然発生的に文化が生まれていた。

台風コロッケは、その時代の空気を今に伝える存在でもある。
だからインターネット老人会の人々は、台風が来るたびに懐かしくなる。
そして若い世代は、「なんだそれ」と笑う。
20年以上前の掲示板の書き込みが、世代を超えて共有されているのだ。

 

「くだらない」が残るネットのノスタルジー

台風コロッケに深い意味はない。
人生の役にも立たない。
投資にも仕事にも活かせない。
それでも20年以上残った。
むしろ、意味がなかったからこそ残ったのかもしれない。

誰も得をしないが、誰も傷つかない。
ただちょっと笑える。
そんな「くだらなさ」が、実はインターネットの魅力だった。

今年も台風が接近しているが、余裕がスーパーの惣菜コーナーを覗いてみてほしい。
もしかすると、ネット文化への敬意を込めてコロッケを買っている人がいるかもしれない。

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