ログイン
ログイン
会員登録
会員登録
お問合せ
お問合せ
MENU

法人のサステナビリティ情報を紹介するWEBメディア coki

エゾシカの廃棄皮を福祉連携でブランド化するCACTUSの地域循環経営

サステナブルな取り組み SDGsの取り組み
コラム&ニュース コラム ニュース
リンクをコピー
エゾシカの廃棄皮を福祉連携でブランド化するCACTUSの地域循環経営
提供:CACTUS

野生動物の命をビジネスの力で余すことなく循環させる試みが注目を集めている。北海道北見市のCACTUSは廃棄されるエゾシカの皮に着目し福祉施設と連携したブランドを展開して地域課題の解決に挑む。

 

エゾシカの廃棄皮を高級レザーへ変える挑戦

北海道北見市にある「タコスと革製品の店 CACTUS」が、これまでのジビエビジネスの盲点を突くユニークなプロジェクトを推進している。美味しいエゾシカ肉を提供する一方で、実はその多くが捨てられていたシカの皮に着目し、上質なレザーブランド「Redeer」として生まれ変わらせる試みだ。

この挑戦は、地元の食肉加工を手掛ける株式会社オホーツクジビエとの連携で始まった。シカ肉を仕入れる中で、肉以外の皮が大量に廃棄されているもったいない現実に直面し、双方が手を組むことで、これまで処分されていた皮を安定して回収し資源化するルートを作り出した。

ジビエ業者や福祉施設とつくる独自の循環モデル

提供:CACTUS

一般的な環境配慮ビジネスと異なり面白いのは、単にエコな素材を使うだけでなく、地域の仲間を巻き込んだ持続可能な仕組みを構築している点だ。CACTUSは、集めた革を製品の型紙に合わせて切り出す作業などを、地元の就労支援事業所であるNPO法人とむての森に委託している。

地域の福祉事業所に正当な業務を発注することで、環境負荷の低減と同時に、地域での雇用創出や社会貢献をクリアした。民間企業、ジビエ業者、そして福祉施設がそれぞれの強みを活かしてつながるビジネスモデルは、地方都市における新しい協働の形を示している。

命を使い切る哲学が生んだエゾシカ革の魅力

 

この取り組みの根底には、一頭のエゾシカからいただいた命を、最後まで大切に使い切るというシンプルで強い想いがある。流行のサステナビリティだから取り組むのではなく、自然へのリスペクトがそのまま事業の推進力になっている。

野生のエゾシカ革は、まるで素肌のようにしっとりとした手触りと、驚くほどの柔らかさを持つ優れた素材だ。同店はこれを名刺入れや通院ポーチといった日常のアイテムに仕上げることで、消費者が構えずに社会貢献へ参加できる心地よい仕組みを整えた。捨てられるはずだった命に新たな価値を与え、毎日にそっと寄り添いたいという想いを込めて一つひとつ製作される製品は、現在クラウドファンディングを通じて全国へその魅力を発信している。

見過ごされた廃棄物を地域の資産に変える視点

CACTUSの取り組みからビジネスパーソンが学べるのは、自社のビジネスのすぐ足元にある見過ごされたゴミを、地域の宝物へと変える鮮やかな視点だ。コストや手間がかかりそうで誰も手をつけなかった廃棄物の活用も、地域のステークホルダーを巻き込むことで、独自の強みを持つビジネスへと育てることができる。

環境への配慮と地域への貢献を、企業の利益としっかり両立させる同社のスタイルは、これからの時代における地域活性化や持続可能な経営の、生きたヒントになるだろう。

Tags

ライター:

サステナブル情報を紹介するWEBメディアcokiの編集部です。主にニュースや解説記事などを担当するチームです。

関連記事

タグ

To Top