
「青汁王子」こと実業家の三崎優太氏は11月7日夜、自身のYouTubeチャンネルの専属動画編集者の募集条件についてXで説明した。三崎未来ホールディングス株式会社が出した求人は月25万円から(税別)の業務委託で、想定された稼働時間や出社の条件に対し、報酬が見合わないとの批判が広がっていた。三崎氏は、作業時間は自由だという点が十分に伝わらなかった可能性に触れ、不快に思った人に謝罪した。
約1分後、三崎氏は、AIによる動画編集の自動化が進み、自社なら同じ本数の編集費は今回の提示額の半分以下だとするやまもとりゅうけん氏の投稿を引用。「25万円でも高い?むしろ出しすぎなの?」と書き込んだ。
求人票に「出社必須」 三崎氏は「出社義務はなく」
問題となった求人票には、稼働の目安として週5日・1日8時間程度と記されていた。勤務地欄には「渋谷本社(出社必須)」とあり、業務に慣れるまではオフィスでの作業を中心とし、その後はリモート作業も相談できるとしていた。
三崎氏は、依頼した動画を編集すれば作業時間は自由だと説明。AIを使って月の稼働を10時間や20時間に短縮できた場合も、契約どおりの報酬を支払うという。提示した報酬は下限で、技術や過去の制作実績に応じて増額する場合もあるとした。
出社については「当然出社義務はなく」と述べた。最初は渋谷のオフィスでチャンネルの編集ルールを伝え、慣れた後は在宅で作業して構わないと説明した。次に募集する際には、条件をより明確に記す意向を示した。
長尺動画の編集にサムネイル制作、切り抜きも
この求人は、三崎氏のスタッフが11月4日、登録者数117万人のYouTubeチャンネルの専属動画編集者を1人募集するとXで告知したもの。三崎氏も同日、スタッフの投稿を引用して応募を呼びかけた。
求人票によると、編集する通常動画は月8本程度で、完成尺は1本30分から1時間ほど。カットやテロップ、BGM・効果音、色調整に加え、サムネイル用素材の制作や、動画の構成・演出の提案も業務に含まれる。切り抜き動画の編集は、週に数本程度を目安に相談するとしていた。
応募条件には、Adobe Premiere Proでの動画編集経験3年以上、Adobe Photoshopの使用経験1年以上、他のYouTubeチャンネルでの制作実績とポートフォリオの提示が挙げられていた。契約は初回が1カ月のトライアルで、その後は1カ月ごとの更新。将来的に正社員に登用する可能性も記されていた。
「1500円はむしろ妥当」 コストコを巡る過去の発言が再浮上
求人票の目安をもとに週40時間で年52週稼働すると仮定すると、月平均は約173時間になる。月額報酬の下限である25万円をこの時間で割ると、1時間あたり約1440円だ。
三崎氏は2023年7月18日、コストコの時給1500円を引き合いに、同じ水準を出せないと嘆く経営者は「安い時給で人を使うことに慣れすぎ」と批判していた。当時の物価を踏まえれば1500円は妥当だとし、企業努力で時給を引き上げるのは経営者の責任だと訴えていた。
この発言を引き合いに今回の求人を批判した11月6日夜のX投稿は、7日夜までに表示回数が800万回を超えた。
7日朝に募集締め切りを報告 当初の告知は削除
スタッフのアカウントは7日朝、専属編集者の募集を締め切ったと報告。選考結果は応募者に順次連絡するという。4日の募集告知は、締め切りの報告と前後して削除された。
三崎氏は7日夜の投稿で、応募が予定していた人数に達したと説明した。



