
「こんな番組を本気で見る人がいるのか」と言われながらも、第42回は本編数十万再生、公式切り抜き数百万ビューを記録した。
27歳のつばきさんが「ミルク代で借金350万円」と語ると、溝口勇児氏らが矛盾を次々指摘。
志願者の論理破綻が目立つ一方、番組側が事前に把握できたはずの問題を本編で大々的に取り上げた点も指摘され、エンタメ性の強さが浮き彫りになった。
「ミルク代で借金350万」の衝撃発言
つばきさんは神奈川県のスーパーでレジ打ちを10年続け、月収約20万円。
夫と7カ月の娘を抱え、実家で7人暮らしだ。
番組内で「母乳が出ず、粉ミルク(2400円の缶が4日で1本)がかかるため借金が膨らんだ」と説明したが、審査員からは即座に疑問が呈された。
ミルク代は月額2万円前後が上限で、350万円規模の借金の主因になるとは考えにくい。
髪を染め、カロリーを摂取できている外見とのギャップも指摘され、「矛盾が多い」との声がキャスト席から上がった。
事前の書類審査や面接で数字の整合性を確認していれば回避できたはずの主張が、本編でそのまま流れたことで、視聴者からは「意図的に矛盾を残したのでは」との見方が広がっている。
途中終了判断でスタジオ凍結
溝口勇児氏はつばきさんの説明に対し、「実家で7人も暮らしていて成人もいるのに、なぜ借金しなければいけないのか分からない」「家族も働いているのに苦しい理由が理解できない」と繰り返し指摘した。
さらに「借金の95%は本人がだらしない」と持論を展開し、つばきさんが反論できずに沈黙する場面もあった。
最終的に溝口は「この番組は魔法の杖じゃない」「痩せてから来い」「このまま進んでも絶対LAST CALLにならない」と述べ、オーディションを途中で打ち切る異例の判断を下した。
YouTube本編のタイトルも「超異例の途中終了」と大きく打ち出しており、審査員の正論が刺さった一方で、番組がこうした極端な展開をそのまま放送・強調したことが、単なる選考を超えたエンタメ性を前面に出した結果だとの指摘も出ている。
夫が呼び出され圧迫面接
つばきさんが「夫を専業主夫にしたい」と発言したことをきっかけに、24歳の夫・はるきさんがスタジオに呼び出された。
夫は飲食店勤務で月収18〜19万円と説明したが、溝口氏から「Uberでももっと稼げる」「なぜ転職しないのか」「一家の大黒柱としてどうするのか」と厳しく詰められ、夫婦揃って窮地に立たされる展開となった。
妻のオーディションが夫の圧迫面接にすり替わった形となり、「夫婦で借金を抱えたまま子供を作り、さらに夜職を志すのは無責任」との批判が視聴者から相次いだ。
一方で、番組側が夫婦を同時に登場させて議論を煽った構成も、視聴維持を意識した演出ではないかと見られている。
ネットは完全に審査員側 「放送事故」「子供への虐待」批判が殺到
X上の反応は審査員側にほぼ一致している。
「ミルク代で350万は明らかにおかしい」「カロリーどこで摂っているのかその通り」といった指摘が目立ち、溝口氏の発言を支持する声が多数を占めた。
中には「放送事故レベル」「貧乏な夫婦で子供を産むのは虐待」といった過激な表現も散見され、つばきさん本人への批判が加熱した。
一方で、1人目の娘を亡くした過去については一部で同情の声もあったが、全体の空気を変えるまでには至らなかった。
公式が積極的に切り抜きを投稿したことで批判がさらに拡散され、番組の話題性を高める結果となった。
冷ややかに「誰が見るのか」と言いながら、実際には多くの人が再生し、コメントを残しているのが実情だ。
「面接の時点で分かるはず」 やらせ疑惑が再燃した理由と番組の狙い
最も議論を呼んだのは、矛盾があまりに明白だった点だ。
ミルク代の規模や家族の就労状況は、事前面接で十分に把握できたはずで、それを本編で「発見」したかのように扱う構成に「やらせ」との声が上がった。
過去にも志願者側から台本やセリフ調整の告発があり、内部資料流出の報道もあった番組だけに、今回も「ドラマを作るために矛盾を残した」との見方が根強い。
志願者の主張に論理的破綻がある一方で、番組側がそれを意図的に活用して視聴数を稼いだ可能性も否定できない。
結局のところ、両者の問題が絡み合った結果として、エンタメとしての話題性と炎上が生まれた形だ。
「こんな番組見るやついるんだ」と言われる一方で、炎上するほど視聴者がいるという現実が、番組の一定の人気を物語っている。



