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株式会社茂呂製作所

https://moross.co.jp/

〒407-0001 山梨県韮崎市藤井町駒井3169

0551-23-3366

茂呂製作所 若手社員たちの成長日記 座談会 1回

ステークホルダーVOICE 社員・家族
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茂呂製作所 社員座談会 撮影:加藤俊

茂呂製作所の若手社員の素顔に迫り、彼ら彼女らの成長を追う座談会シリーズが、このほどスタートしました。

Aグループに登場してくれるのは、サービス部の広川さん、宮下さん、部品製造部の小野さん、総務部⽣産管理担当の依⽥さんの4名。

記念すべき第1回は、和やかな雰囲気に包まれ、4人が茂呂製作所に入社した背景、業務に対する想いや職場における課題、1年後に達成したい目標などを語り合いました。
(聞き手:加藤 俊)

自分の仕事は何? でもとにかく楽しい

加藤

それではまず、広川さんから順に自己紹介をお願いします。

広川

サービス部の広川34歳です。
2019年に中途採用で入社しました。

前職は車屋です。
もともと機械を触るのが好きで、昔から「自分の好きなことを仕事にしたい」という強い想いがありました。
なので、機械を触っていられる仕事を探していて、茂呂製作所を見つけました。

茂呂製作所では、車の改造もしますし、搬送装置も作りました。
装置の製作、改造、チェーン交換など、いろいろなことをしていて自分の仕事が何なのか分からなくなるくらい。
でもとにかく、好きな仕事ができていて楽しいです!

依田

生産管理担当の依⽥です。
仕事内容は、お客様からの注文を受けて、外注に割り振ったり社内に図面を下ろしたりして手配する業務が中心になります。
加工に必要な材料の手配や注文書の作成もしますし、協力会社さんに出向いてやりとりすることもあります。

2021年11月入社で、社歴はまだ浅いです。
前職は実は、美容師をしていました。
美容師を辞めたのは、ありきたりなのですが手荒れが理由です。
あまりにもひどい手荒れで、手袋をしてもゴムアレルギーが出てきてしまって……手首まで荒れ果てた挙句、続けられなくなってしまいました。

料理も好きなので調理系の仕事も考えたのですが、水を触る仕事自体がつらくなっていたので、事務職など未経験の仕事をしてみようと、求職活動を始めました。
とにかく水から離れなくてはと(笑)。
1年間ほどはアルバイトで生活をつなぎ、その後ありがたく茂呂製作所とのご縁がありました。

小野

21歳です。
2022年3月に山梨県立産業技術短期大学校を卒業して、4月に新卒で茂呂製作所に入社しました。

茂呂製作所のことは、学校を通して知りました。
学校でいろいろな会社の説明を聞いたのですが、その中で茂呂製作所の話も聞く機会がありました。
まず「楽しそうだな」という印象を持って、「学校で学んだことをフルに発揮できるかも」と思い、会社見学を経て入社しました。
現在は部品製造部所属で、マシニングセンタを使って治具や部品のネジ穴などを製作する業務を担当しています。

宮下さんは、取材当日、Zoomでの参加でした!
宮下

小野さんと同じく2022年4月に入社しました、宮下です。
現在は、主に治具の組み立てを担当しています。

僕は流れ作業でひとつの作業を延々続けることが得意ではないので、進路相談で学校の先生にそう伝えたところ、「茂呂製作所ならいろいろなことを経験できるよ」と言われて入社しました。
「自分に合っていそう」と思ったことが決め手です。

加藤

ありがとうございます。それでは、皆さんそれぞれ学生時代に熱中したことは何ですか?

広川

僕はアルバイトですね。
スポーツは全般ダメなので、部活には入らずに毎日夕方2~3時間、ホームセンターとコンビニでひたすらバイトしていました。

宮下

僕は逆にスポーツが好きで、高1のときは特にバスケに打ち込んでいました。
今もバスケが一番好きなんですが、会社の中でバスケ好きな方とはまだ会ったことがないです。

依田

私も部活です。
吹奏楽部で木管楽器を担当していて、クラリネット、フルート、サックス、あとマイナーですけどオーボエという楽器も吹いていました。

小野

僕は高校の頃、永遠に本読んでましたね。
ライトノベルとか小説が多かったです。
ただ、読書に熱中していたのは高校までで、専門学校に入った年にパソコンを買ってもらったんですよ。
Excelとかいろんな機能使うかなと思って買ってもらったんですけど、ほとんど授業のZoom以外には使わない状態で。
もったいないから「ゲームでもやってみるか」と始めてみたら、自分でも驚くほど「原神」にハマってしまいました。今でもハマってます。

加藤

私も「原神」やりますよ。けっこう課金しちゃいますよね。私はスマホ使ってますけど、パソコンでされるんですね。

小野

スマホ、パソコン、PS5、PS4……Nintendo Switchでもできるんじゃないかな。

広川

僕らの頃はスーファミとかだったな。

依田

マリオとかやってましたね。

加藤

私も今年39なので、ファミコン、スーファミ世代です。マリオも大好きでした。

「社長、無茶ぶりです(笑)」

加藤

さてそれでは、次の質問です。皆さんが茂呂製作所で感じている課題は、どんなことですか? 率直に聞かせてください。

情報共有や技術継承などの課題が浮上

広川

それはもう、茂呂社長の無茶ぶりですよ(笑)。
ちょうど昨日、突如会社の社用車の点検管理者になるよう仰せつかりました。
いや、いいんですけどね!

小野

僕は学校で汎用旋盤とか汎用スライス版をメインに習ってきたので、会社に入ったらまず汎用スライスから始めるのかなと思いきや、真っ先にマシニングセンタを扱うことになって、面食らいました。
あれは今思えば無茶ぶりだったかもしれないです。
学校でも簡単な単語の意味くらいしか習っていなかったから、プログラムを組むところから結構戸惑いました。

広川

あるある。
僕も「整備士の資格持ってるから何でもできるでしょ?」と思われているフシが……何でもはできないから(笑)

依田

私も最初はてっきり、ずっと事務所に居るような仕事かと思ったら、加工の知識や図面の読み方もある程度理解できないといけない仕事で、焦りましたね。
全く分からなかったから。
しかも前任者からの引き継ぎ期間が、その方が退職するまで1カ月しかないってことで、ぎゅうぎゅうに詰め込んで教えてもらいました。
前任者の退職後も他の方から教えてもらえるのですが、「あの人は知ってるけどこの人は知らない」というような、辞めた方だけが知っているような属人的な情報が多すぎて、困ることはあります。

加藤

資料や情報の共有が課題なのですね。

依田

そうですね。時折同じ製品や修理の依頼が来るのですが、そのデータや図面が共有されていないことが多く、分かる人を探して確認をとるまでに随分と時間をとられてしまいます。

私個人としても、今はまだ図面を読むのが一苦労という段階なので、加工の手順や処理に必要な材料をもっと広く把握できるようにしたいですね。

現時点では、図面を見て加工の所要時間などを加工者に確認して、スケジュール感や必要な材料を考慮して材料を手配するという一連の作業が、まだまだ大変です。

宮下

僕もまだ、見たことがない機械や使い方が分からない工具が多いので、少しでも早く習得したいです。

広川

サービス部で感じている課題は、コスト意識の低さです。
僕も含めて、やや漫然と仕事してしまっているようなところがあります。

今後は、時間単価を意識しながら仕事を進めるという意識の底上げも必要なのかもと感じています。

1年間のチャレンジ、そして成長は!

加藤

いくつか課題が出ましたね。それでは、皆さんがこれから1年間かけてチャレンジしたい目標を聞かせてください。

小野

加工の速度を早くしたいです。
今はマシニングセンタを使う先輩方が3時間かけて加工するとしたら、僕は4~5時間かかってしまいます。
これをせめて3.3時間くらいまで縮めたいです

特にプログラムを組むことに時間がかかっているので、早く慣れてスピードアップしたいです。

広川

僕は電気工事士の資格を取りたいと思っています。

と言っても、電気の仕事自体をしたいわけではなくて、できることの選択肢を広げたいというのが、主な理由です。

例えば今、溶接するにあたってお客さんの設備から電源をもらわないといけない場面で、電気工事士の資格を持っている者が一緒にいる必要があります。

私が技術的に電気を扱えるかどうかという問題とは別に、資格があればできる仕事の幅が広がるので、電気工事士の資格取得を目標にしたいと思います。

宮下

私の目標は、数値化しにくいところだと「一日も早く機械の修理やメンテナンスを自分でできるようになる」ということです。

数値化するとしたら、「自分メインでこなすお客様出張案件数、年間10件」を目標にします。

依田

私は明確な目標として定まっているわけではないのですが、加工のことから処理のことまで全部覚えられたらすごく仕事が早くなるだろうと思います。

先日も塗装屋さんから、「マスキングどこにしますか?」と問い合わせがあったのですが、すぐに分からなくて困ってしまいました。

このような問い合わせにもパッと応えられるよう勉強したい想いがありつつも、溶接やメッキ、黒染めなど、結構種類が多いのできりがないのでどこから手をつけようかと思案中です。
最近ようやく加工について「大きく分けて旋盤とマシニングがある」くらいのことを理解できてきたので、まずは加工の手順や処理について把握して、手配にかかる時間を短縮していきたいです。

現状、加工のベテランさんに「これはどのくらい時間かかりますか?」とほとんど聞きに行っている状態なので、これを自分で処理できるようになりたいです。

加藤

「茂呂製作所の物知り名人になります!」と言ったところでしょうか?

依田

そうですね。
まずは、加工の手順を自分で把握できるようになることを目指します。

皆でワイワイ楽しく仕事できる場所

加藤

それでは、皆さんにとって茂呂製作所とはどんな存在ですか?

広川

模範解答的に言えば、「助け合いながらより良いものを生み出していける場所」

加藤

「模範解答的に」ということは本音はちょっと違うんですね(笑)

広川

そりゃあ、メシ食うためですよ(笑)。
でもなんだかんだ、楽しいことは楽しいので!

依田

人間関係もいいし、ホント楽しいですね。

宮下

共同作業もあって、皆でワイワイ楽しく仕事できる場所ですね。

依田

当社は部署は分かれていても、仕事は相互に繋がってるんですよね。
お客さんから修理の依頼が来て、サービス部が受けて、そこに使う部品を部品製造部が加工してという流れ。
そのやりとりを総務が受け持つこともあるので、個人的にも横のつながりを大切にしていきたいという想いは強いです。

広川

小野さんはどうですか?
まだお客さんと直に触れ合うことが少ないから、対外的なやりがいみたいなものは感じにくいかもしれないね。

小野

加工している部品が何の部品で、どんな用途に使われているか、実はまだうっすらとしか分かっていない状態です。
ただ、自分が学んだことを生かせる場所ではありますね。

加藤

自分の製作した部品がどう社会の役に立ってるのか、分かったほうがプライド持って仕事できるかもしれませんね。
そこはぜひ、知るようにしていきましょう。

それでは最後に、皆さんそれぞれが「ありがとう」を贈りたい相手は誰ですか?

宮下さんからお父さんへの感謝

  • 宮下
  • 父

僕は父に感謝を伝えたいですね。
父が機械系の仕事をしている姿を見てこの職業を選んだということもありますし、ほとんど自分で何でもやってのける姿を見て、「父のようになりたい」と目標にしているところがあります。
そういう意味で、父に「ありがとう」を贈りたいです。

広川さんから清藤さんへの感謝

  • 広川
  • 清藤

僕は清藤さん(社内の先輩)ですね。
今まで本当にいろいろと助けてもらいました。
現地の作業は、今僕がメインで担当しているのですが、僕が気付かなかった点なんかにいち早く気が付いて、対処方法を提案してくれます。
それに非常に気が利くので、一緒に現場に行くとつい甘えてしまいます。
そろそろ清藤さんから卒業しなきゃいけないんですけどね。

依田さんから上甲さんへの感謝

  • 依田
  • 上甲

私はやっぱり、産休に入られた上甲さん(社内の先輩)ですね。
広川さんのお話と似てくるのですが、私もかなりサポートしていただきました。
前任者が退職してしまった後も大きなミスなく今までやってこれたのは、上甲さんのおかげです。
私が不慣れで見落としていたことに気付いてくださったり、「これやった?こっちは終わってる?」と確認してくださったりと、本当に助けていただきました。
産休に入る際の引き継ぎも、「ここの会社さんはこう対応する」など細かな情報まで記したメモを作ってくださって、それを見れば大体分かるようになっています。

小野さんから矢崎さんへの感謝

  • 小野
  • 矢崎

僕は、矢崎さんとFさん(社内の先輩)ですね。
矢崎さんはマシニングセンタのエキスパートなので、「この加工はどういうプログラムを組めばできますか?」とか、「この工具はどこにありますか?」とか、もういろんなことを聞いて教わってきました。最初の頃は分からないことだらけでしたので、かなり助けてもらいました。
Fさんは、ストレスの慣らし方というか、吐き出し方のようなことを教えてもらいました。「自分の中だけでため込まないで、ときには受け流してもいいよ」という感じで。

加藤

僕はてっきり、「Fさんに『原神』教わりました」とかって話が出てくるのかなと(笑)

いや、でも本当に、常に100%で緊張し続けていると疲れてしまいますもんね。持続的に働くには、いい意味で力の抜き方を覚えることも大事です。

今日は皆さん、お忙しい中集まっていただいてありがとうございました。
和気あいあいと楽しくお仕事されている様子を、垣間見ることができました。
これから1年間、どうぞよろしくお願いします。

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ライター:

1985年生まれ。米国の大学で政治哲学を学び、帰国後大学院で法律を学ぶ。裁判所勤務を経て酒類担当記者に転身。酒蔵や醸造機器メーカーの現場取材、トップインタビューの機会に恵まれる。老舗企業の取り組みや地域貢献、製造業における女性活躍の現状について知り、気候危機、ジェンダー、地方の活力創出といった分野への関心を深める。企業の「想い」と人の「語り」の発信が、よりよい社会の推進力になると信じて、執筆を続けている。

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