
乃木坂46・6期生の大越ひなのを巡り、地下アイドル時代の男性とのツーショット写真や「乃木坂スター誕生!SIX LIVE」での生歌動画が拡散。炎上の経緯やSNSの反応、乃木坂46の育成方針について考察する。
加入前写真と生歌動画が同時拡散 乃木坂46・6期生大越ひなのを巡りSNSで賛否
乃木坂46・6期生の大越ひなのを巡り、加入前の地下アイドル時代に撮影された男性とのツーショット写真や動画がSNSで拡散されている。
さらに、「乃木坂スター誕生!SIX LIVE」で披露した生歌映像も「歌が下手すぎる」と話題となり、一部では誹謗中傷とも受け取れる投稿が相次いでいる。
ただ、今回の二つの話題を詳しく見ていくと、単純に本人だけを責めるべき問題なのかという疑問も浮かび上がってくる。
拡散された男性との写真は地下アイドル「CRNT」時代のもの
現在SNSで拡散されている写真や動画は、大越が乃木坂46加入前、「百瀬ひなの」名義で地下アイドルグループ「CRNT(カレント)」に所属していた頃のものとみられる。
当時は楽曲『絶対Oh!!Say!!』でセンターを務めるなど、ライブを中心に活動していた大越。
拡散された映像には男性と並んで仲睦まじく写る場面も含まれているが、いずれも乃木坂46加入前の活動時期とされている。
そのためSNSでは、
「加入前なら何の問題もない」
「一般人時代まで遡って叩くのは違う」
「加入後のルール違反ではない」
と擁護する声も多い。
近年はアイドル加入後だけでなく、加入前のSNSや交友関係まで掘り返されるケースが珍しくない。しかし、今回については「過去まで処罰対象のように扱うのは行き過ぎではないか」という意見が優勢となっている。
「乃木坂スター誕生!」ライブの生歌動画も炎上
一方で、もう一つ注目を集めているのが、「乃木坂スター誕生!SIX LIVE」での歌唱映像だ。
「乃木坂スター誕生!」は4期生からスタートした、各期のメンバーにスポットを当てる音楽番組で、現在は6期生による「乃木坂スター誕生!SIX」が放送されている。
問題となったのはライブイベントで披露された『手をつなごう』の歌唱。
SNSでは切り抜き動画が拡散され、
・サビで音程が不安定だった
・緊張やミスの動揺からか、途中から声が出なくなったように見えた
・自信を失い心身喪失の表情だった
などの声が相次ぎ、「歌が下手」「スキルが不十分」などという評価が広がった。
しかし、ライブは緊張感や体調、その日のコンディションにも左右される。
数分間の切り抜き映像だけで歌唱力全体を評価することは難しく、本来であれば一度のパフォーマンスだけで能力を断定すべきではないという見方もある。
乃木坂46は「歌唱力」を最優先するグループではない
今回の炎上を受け、乃木坂46というグループの特徴にも改めて注目が集まっている。
乃木坂46は、グループの方針として、「歌唱力」が最重要項目に置かれたアイドルではない。
ライブや歌番組では、あらかじめ収録した音源にマイク音声を重ねる「かぶせ」が採用されることも多く、歌唱力だけではなく、
・ビジュアル
・スタイル
・キャラクター
・表現力
・グループとしての世界観
などを総合的に楽しむアイドルグループとして発展してきた。
もちろん歌唱力の高いメンバーも多く在籍してきたが、それ以上に「未完成なメンバーが成長していく姿」を応援する文化も乃木坂46の魅力の一つと言える。
問われるのは本人の力量だけでなく運営の育成体制
今回の件では、「本人だけを責めるのは酷ではないか」という声も目立つ。
SNSでは、
「加入後のボイストレーニングをもっと充実させるべき」
「歌もダンスも本人任せになっている印象がある」
「運営の育成体制にも課題があるのでは」
といった意見も少なくない。
大越は加入してまだ間もない6期生だ。
本人の努力はもちろん必要だが、歌唱力やパフォーマンスを磨く環境を整えることも運営の重要な役割ではないか、という指摘には一定の説得力がある。
必要なのは誹謗中傷ではなく、成長を見守る視点
ライブの歌唱について、「もっと練習が必要ではないか」「今後に期待したい」といった感想を持つこと自体は、アイドルという職業である以上、自然なことだろう。
しかし、それと人格を否定するような誹謗中傷は全く別の問題である。
今回拡散された動画は、数分間のライブ映像に過ぎない。
それだけで大越ひなのという一人のアイドルの可能性や将来を決めつけることはできないはずだ。
乃木坂46はこれまでも、加入当初は歌やダンスに苦戦しながら、経験を重ねて大きく成長したメンバーを数多く輩出してきた。
改善点を指摘することと、面白半分で切り抜きを拡散し、人格攻撃を行うことは明確に線引きされるべきだ。
SNSでは一度話題になると、何千、何万という言葉が一人に向けられる。その相手がデビューして1年ちょっとの21歳であることを、発信する側も忘れてはならないだろう。
加入前の過去より、これからの成長に期待したい
加入前の地下アイドル時代の写真と、生歌ライブの切り抜き動画。
性質の異なる二つの話題が重なったことで、大越ひなのにはデビュー直後とは思えないほど大きな注目が集まっている。
しかし、加入前の活動を過度に問題視することや、一度のライブ映像だけを切り取って人格まで否定するような誹謗中傷は、健全な議論とは言い難い。
アイドルは完成された状態でデビューする存在ではなく、多くのファンに見守られながら成長していく存在でもある。
今回の騒動をきっかけに、大越ひなのが努力を重ね、数年後に「あの時とは別人のように成長した」と評価される日が来ることを期待したい。



