ログイン
ログイン
会員登録
会員登録
お問合せ
お問合せ
MENU

法人のサステナビリティ情報を紹介するWEBメディア coki

「心が死ぬ」と引退したミラノ五輪代表 近藤心音さんが告発 チーム内いじめ・パワハラの全貌

コラム&ニュース コラム ニュース
リンクをコピー
フリースタイルスキー 元日本代表 近藤心音 告発
近藤心音さん Instagramより
2026年8月24日、フリースタイルスキーの元日本代表・近藤心音さん(23)が自身のインスタグラムで、ミラノ・コルティナ五輪期間中にチーム関係者からいじめやパワハラを受けたと告発した。
北京五輪に続く2大会連続のけがによる欠場を経て6月に引退を表明していた彼女は、「ここに居たら心が死ぬと思った」と精神的苦痛を吐露。
全日本スキー・スノーボード連盟は相談窓口の利用を促すコメントを発表した。

告発の内容と具体的な被害

近藤さんはストーリーズで「ごめんなさい、ちょっとそろそろ我慢の限界なので話します」と切り出した。
世界選手権後の海外遠征中、複数の選手から話しかけても無視される、集団での排除行為、自身の名前やアカウントを挙げたSNS上の誹謗中傷を受けたと主張した。
誹謗中傷の一部は「元々友達だと思っていた選手、コーチ、トレーナー」からのものだったという。
ミラノ五輪期間中はフリースタイルスキーの帯同トレーナーからパワハラを受け、インスタグラムのDM背景を侮辱的な英語スラングに変更されたり、けが後に競技コースを滑れないとわかって泣く彼女に「今何が悲しいの?」と耳元で嫌味を言われ続けたりしたと記した。
欠場が決まった後は「一度も治療を行ってもらえなかった」とし、治療やケア、最後まで出場するためのサポートをしたのはJOC帯同のドクターとトレーナーだったと感謝を述べた。
ナショナルチームのコーチにいじめとパワハラを相談した際は「お前が今はセンシティブになり過ぎてるだけだ」と言われ、SOSを出し続けても聞き入れられず、加害側を守る判断が取られたとも訴えた。
五輪前の遠征ではストレスで約10日間に4キロ減量したと明かし、合宿での脳震盪研修でも選手の取り組みを否定する発言があったと疑問を呈した。
投稿の目的は単なる批判ではなく「日本のフリースキー界を良い方向に変え、次世代の子供たちの努力が報われる世界にしたい」との思いだと強調している。

フリースタイルスキー 元日本代表 近藤心音 告発
近藤心音さん Instagramより

引退表明と心の限界

近藤さんは2026年6月8日、約12年間の競技生活に終止符を打つと発表した。
「体と心を守るため、身を削る挑戦はここまで」と説明し、けがの大きさに加え「こんなチームじゃなければここまで深く傷つくことはなかった。ここに居たら心が死ぬと思い、離れるしか選択肢がなかった」と述べた。
五輪前の遠征ではストレスで10日間に4キロ減量したとも明かし、内部でSOSを出し続けたが聞き入れられず、加害側を守る判断が取られたと訴えた。
引退後の8月に告発した背景には、現役中は立場上公に言いづらく、限界を超えてようやく発信に至った事情がある。

全日本スキー・スノーボード連盟の対応

連盟は同日、ハラスメントやコンプライアンス違反に関する通報・相談窓口を設置していると説明した。
「窓口などを利用して問題が出てきた場合には対応していく」とし、担当者は「ご本人からお問い合わせいただければ、ただちに調査などを開始したい」とコメントした。
連盟によると、今回の件で窓口への問い合わせはなかったという。
内部窓口と外部の法律事務所窓口は2017年5月から公表されており、正式な手続きを通じた調査を促す姿勢を示した。
現時点で具体的な事実確認や処分の発表はなく、今後の動きが注目される。

近藤心音さんの競技経歴

2003年2月19日生まれ、長野県白馬村出身。父はフリースキーの第一人者で、幼少期から指導を受けた。
小学5年生頃から本格的にスロープスタイルとビッグエアに取り組み、2018年世界ジュニア選手権スロープスタイル3位、2020年FIS Oze Tokuraでスロープスタイルとビッグエアの2冠を達成した。
2021年世界選手権でスロープスタイル9位、ビッグエア15位。2022年北京五輪代表に選出されるも練習中のけがで欠場。
復帰後ワールドカップで自己最高4位を記録し、2026年ミラノ・コルティナ五輪でも代表に選ばれたが2月5日の公式練習で左膝の前十字靭帯と内側側副靭帯を損傷し両種目を棄権した。
棄権後にはSNS上で「次は辞退してください」といった心ないコメントが相次ぎ、本人は「人生で初めてのアンチです」と反論。
ファンからは擁護の声が多く上がった。
所属はオリエンタルバイオ。通信制のNHK学園高等学校を卒業している。

スポーツ界で相次ぐ類似のハラスメント告発

日本のスポーツ界では選手がコーチやスタッフ、チームメートからいじめやパワハラを受け、現役中は言えず引退後に告発する事例が繰り返されている。
2012〜2013年の柔道女子日本代表では強化コーチによる暴力・暴言が選手たちから告発され、指導体制の見直しにつながった。
2018年にはレスリングの伊調馨選手が指導者からの長期的な精神的ハラスメントを体操の宮川紗江選手がコーチによる体罰をそれぞれ告発した。
サッカーではJリーグ監督のパワハラ疑惑や高校部活動でのいじめ・指導者暴力が表面化し、調査や処分に至ったケースもある。
力関係の強さや閉鎖的な環境が背景にあり、連盟や協会は相談窓口を設置しているが、告発は後を絶たない。
国際的にもオリンピック競技で同様の問題が指摘され続けている。

Tags

ライター:

千葉県生まれ。青果卸売の現場で働いたのち、フリーライターへ。 野菜や果物のようにみずみずしい旬な話題を届けたいと思っています。 料理と漫画・アニメが大好きです。

関連記事

タグ

To Top