
奈良市月ヶ瀬嵩の名張川左岸で女性2人の遺体が見つかった事件で、三重県警は7月17日、奈良市法蓮町の会社員・今北享宏容疑者(37)を死体遺棄容疑で逮捕し、19日に津地検へ送検した。
遺体の1人は三重県伊賀市小田町の無職・池田園美さん(44)と判明した。もう1人は、池田さんと同居していた大学生の長女・莉園さん(20)とみられている。
池田さんは今北容疑者の交際相手で、東海テレビは今北容疑者が既婚だったと報じている。
容疑者と被害者は不倫関係か
今北容疑者は三重県内の介護関係の会社に勤務しており、池田さんは交際相手だった。東海テレビによると、今北容疑者は既婚で、池田さんとは不倫関係にあったという。
池田さん親子は伊賀市小田町で2人暮らしをしており、近隣住民は、母娘が一緒に買い物へ出かける姿をよく見かけたと証言している。一方、今北容疑者について、近所の人は東海テレビの取材に対し、無口で地域との付き合いがほとんどなかったと話している。
母娘と外出した翌日「私も連絡が取れない」
CBCテレビと東海テレビによると、今北容疑者は2月9日、池田さん、莉園さんと3人で外出していた。母娘は翌10日から連絡が取れなくなった。
10日に警察官が池田さん宅を訪ねた際、今北容疑者は池田さん宅の前におり、「私も池田さんと連絡が取れない」と説明したという。2人が行方不明になる直前まで一緒にいた今北容疑者が、翌日には連絡が取れないと警察へ話していたことになり、県警は虚偽の説明だった可能性を調べている。
大学と市役所の連絡後、5月に特別捜査本部
母娘は伊賀市内で2人暮らしだった。伊賀タウン情報YOUによると、4月14日、莉園さんが通う大学が「所在が分からない」と伊賀署に通報。5月13日には市役所から池田さんの安否確認を求める連絡が入った。
県警は2人が事件に巻き込まれた可能性が高いと判断し、5月21日に伊賀署へ特別捜査本部を設置した。池田さん親子が連絡を絶ってから、遺体が発見されるまで5カ月余りが経過していた。
7月16日に遺棄場所を案内、翌日に2遺体を発見
県警は7月14日から今北容疑者を事情聴取した。今北容疑者は16日、遺体を遺棄したことを認め、奈良市月ヶ瀬嵩の現場を案内した。17日の捜索で、道路から約5メートル下の草むらからビニールシートに包まれた女性2人の遺体が見つかった。
逮捕容疑は2月上旬、このうち女性1人の遺体を名張川左岸に遺棄した疑い。今北容疑者は「間違いありません」と容疑を認めている。
「2人を遺棄した」と供述、ワンボックスカー押収
CBCテレビによると、今北容疑者は池田さんと莉園さんの2人を遺棄し、車で1人で運んだと供述している。県警は今北容疑者が所有するワンボックスカーを押収した。
遺体はいずれも死後相当の期間が経過していた。県警は司法解剖などで身元と死因を調べ、今北容疑者が2人の死亡に関与したとみて捜査している。



