
神戸市中央区のマンション一室で大型冷凍庫から成人男性の遺体が見つかった事件で、兵庫県警は6月23日、死体遺棄容疑で元妻の望月亜紀容疑者(50)を逮捕した。亡くなったのは、この部屋に以前住んでいた西口豊さん。死亡推定時期は2011年12月ごろとされる。
神戸市中央区マンションの冷凍庫から男性の遺体
複数報道によると、遺体が見つかったのは6月20日午後0時20分ごろ。神戸市中央区のマンション一室で、管理会社から「異臭がする」との連絡があり、警察が安否確認のため室内に入った。
室内の玄関近くには、上蓋式の大型冷凍庫が置かれていた。高さと幅は約90センチ、奥行きは約50センチ。中から見つかったのは成人男性の遺体で、上半身と下半身に分かれ、それぞれ袋に入れられていたとされる。
発見時、冷凍庫の電源は切れており、遺体は凍った状態ではなかった。室内には物色された形跡はなく、凶器も見つかっていないという。
死亡推定は2011年12月ごろ 西口豊さんは当時42歳
兵庫県警は6月22日、遺体の身元を西口豊さんと発表した。西口さんは死亡当時42歳。生存していれば57歳だった。
死亡推定時期は2011年12月ごろとされる。死亡推定から発見まで約14年半という長い時間が経過しており、死因は司法解剖でも不詳だった。遺体は死後に切断されたとみられ、上半身はTシャツ、下半身は下着を着用した状態だったと報じられている。
望月亜紀容疑者「ひどいことをした」と供述か
兵庫県警は6月23日午後8時20分ごろ、死体遺棄容疑で望月亜紀容疑者を逮捕した。
逮捕容疑は、2012年ごろから2026年6月20日までの間、西口さんの遺体を袋に入れ、冷凍庫内に放置した疑い。望月容疑者は西口さんの元妻とされ、2人は2012年12月に離婚していた。
報道によると、望月容疑者は6月22日夜、捜査本部に連絡し、「自分がやった」と名乗り出た。県警が裏付けを進めたうえで逮捕に至った。
捜査関係者への取材として、望月容疑者が「私がやったことで間違いありません。ひどいことをしたので言い分はありません」と容疑を認めていると伝えられている。殺害についてもほのめかす供述をしているとの報道があるが、現時点で殺人容疑での逮捕には至っていない。
支払われ続けていた家賃 14年半の空白
大きな疑問は、2011年12月ごろから2026年6月までの約14年半、部屋がどのように維持されていたのかという点だ。
報道では、事件発覚後も部屋の家賃が支払われ続けていたとされる。管理会社が異臭をきっかけに警察へ連絡するまで、冷凍庫内の遺体は発見されなかった。
マンションは4階建てで、エレベーターはなく、入口にオートロックもなかったという。部屋は3LDKで生活感があった一方、家庭用冷蔵庫はなく、大型冷凍庫のみが置かれていたと報じられている。冷凍庫は6月22日に現場から回収され、鑑識による分析が進められている。
兵庫県警は80人体制で捜査 殺人容疑も視野
兵庫県警は6月22日夜、生田署に約80人体制の捜査本部を設置。死体損壊・遺棄事件として捜査を進め、殺人容疑も視野に入れている。
遺体を長期間にわたり室内へ置き続けるには、家賃、入室状況、近隣への影響、電源の状態など、複数の事情が絡む。県警は、部屋の使用実態や冷凍庫が持ち込まれた時期なども調べているとみられる。



