作品のきっかけとなった妹さんとの関係断絶も告白し、大きな反響を呼んでいる。人気作の裏側にあった苦難と、ファンからの温かい反応が相次いでいる。
清水茜氏の衝撃投稿
清水茜氏は6月15日午前、Xで次のように投稿した。
「『はたらく細胞』の連載中には、複数の被害が重なり、うつ病と抜毛症、その後には心的外傷後ストレス障害の診断を受けました。また、身内からの金銭的被害や性的被害、家族からの二次加害も重なり、執筆のきっかけとなった妹とも連絡を断つことになりました。当時のことは今でも大きな傷として残っています。炎上しない範囲で、小出しにお伝えしていけたらと思います」。
投稿は瞬く間に拡散され、閲覧数は880万回を超え、5万8000件以上のいいねが集まった。
作品は当初、妹さんの病気を題材に生物の擬人化アイデアから始まったが、連載後のヒットに伴い家族内のトラブルが深刻化したとみられる。
清水氏は現在、新作「イエローフレイム」の制作を進めながら、心身の回復を最優先とする姿勢を示している。
投稿では炎上を避けつつ、少しずつ自身の体験を整理していく方針を明らかにしており、創作活動の裏側にある人間的な苦悩が改めて注目されている。
作者の勇気ある発信に対し、クリエイターのメンタルヘルス問題や家族内被害の深刻さを考えるきっかけになるとの声も上がっている。
「はたらく細胞」の人気と医学的正確性
「はたらく細胞」は2015年から2021年まで月刊少年シリウスで連載された人体細胞擬人化漫画。
赤血球や白血球が病原体と戦う様子を描き、累計発行部数も大きく、教育エンターテインメントとして国内外で人気を博した。
アニメ化や厚生労働省コラボも実現した。医学的正確性が高い点が特徴で、がん研究者や免疫学専門家から高評価を受けている。
好中球の細菌捕食シーンやキラーT細胞の攻撃、がん細胞の描写などが「研究者目線でも正確」と絶賛された。
医療監修者も「難解な免疫学をわかりやすく伝える」と評価。学校教育や医学部受験、医療機関での活用例が多く、生物学への興味を育むきっかけとなった。
ファンから寄せられた心配の声
投稿後、ファンからは作者の心身を気遣う心配のメッセージが多数寄せられた。
「先生ファーストで無理をせず」「ご自身の体と心を第一にご自愛ください」「ゆっくり回復を」との言葉が多く、
「伝える事が先生の心を前向きにして精神的にポジティブになれるなら良いですが、無理に伝えたりしてトラウマの様な負の感情が戻って来る様な状態だったら無理して伝えないで下さい。とにかく先生ファーストでこれからの御自身の人生の幸せを最優先して下さい」というアドバイスが目立った。
他にも「先生の心身が健やかでありますように」「お身体お大事になさってください。陰ながら応援しています」「ご自身の負担にならない程度でお願いいたします」といった気遣いが続いている。
家族内被害の深刻さに「胸が痛む」「想像もしていなかった」と驚く声が多く、PTSDや抜毛症の経験者からも共感の投稿が見られた。
「穏やかな創作環境を願う」ムードが広がり、作者を温かく見守る姿勢が強まっている。
作品への感謝と今後の応援
一方で、「はたらく細胞」が自分や家族、子供の人生に与えた影響を感謝する声が殺到した。
生物への興味、教育ツールとしての活用、病気との向き合い方など、具体的なエピソードが多数共有されている。
「『はたらく細胞』を読んで生物に興味を持った娘は今、大学で生物科学を学んでます。先生の作品が娘の成長を後押ししてくれたと思っております」「5歳の息子とアニメを拝見していました。息子が発熱した際は、白血球さんが頑張ってくれてるよと励まし…本当にありがとうございました」
「アメリカで乳がんになりました。はたらく細胞を読んでたので自分の細胞たちを信じて治療に取り組めました。ありがとうございます」といった体験談が相次いだ。
他にも「子供食堂で多くの子供達が拝読し学習への活力となっています」「娘のお気に入り本棚です。ママのNK細胞を今日も活性化させる!と笑わせてくれます」「医療従事者を目指して、今は研究者の道を…先生のお陰で生物学が好きになって頑張っています」などの声が寄せられている。
看護師の親族が推薦したケースや、授業で活用された事例も多く、「作品に救われた人たちはいつでも先生の味方です」との励ましが作者の支えとなっている。
清水氏は現在、新作「イエローフレイム」で古代を舞台にした異能アクションを展開中。
過去の傷を抱えつつ創作を続ける姿に、ファン一同は心身の回復と穏やかな活動継続を願っている。
この告白は、クリエイターのメンタルヘルスや家族問題を社会に問いかける機会ともなった。



