
司法解剖を担当した医師の証言が衝撃を呼んでいる。頭部と顔面全体にわたる数十回以上の打撃による大量出血、右腎臓裂傷、腰椎骨折などで全身血液の20から30パーセントを失い、外傷性ショックで死亡した。
解剖医証言 頭部顔面出血全体の6から7割
司法解剖医は6月1日の公判で、長谷さんの死因を外傷性ショックと断定した。
頭部と顔面全体に出血が及び、数十回以上顔面が打撃された痕跡があったという。全体の出血量のうち6から7割が頭と顔からで、最大1.2リットルに達した可能性もある。加えてライダーキックによる腰椎骨折と右腎臓一部裂傷も確認された。
医師は「金品要求後の暴行が死に関わっていると考えられる」と証言した。
暴行終了直後に救命措置を取れば「高い確率で助かった」との意見は、加害者らの放置行為の非情さを浮き彫りにしている。
法廷では被害者の「ごめんなさい」という弱々しい声と被告らの笑い声が収録された約20分の音声証拠も再生され、傍聴席を震撼させた。
事件の経緯 別れ話から電話呼び出し 公園で6人囲む
事件は2024年10月25日から26日にかけ、江別市の公園で起きた。
長谷さんと交際していた八木原亜麻被告(21)が「1年後に別れる」と切り出したことに長谷さんが荷物を玄関に置いたことが発端。
八木原被告が友人・川村葉音被告(21)に相談し、川村被告が長谷さんを電話で「殴るから来いよ」と公園に呼び出した。
そこに主犯格とされる川口侑斗被告(当時18歳、現在19から20歳頃)ら他のメンバーが集まり、6人による犯行が始まった。検察側は「金品要求で暴行がエスカレートした」と指摘。
衣服を剥ぎ取り全裸にし、謝罪動画を撮影するなど、計画的な側面も浮かび上がっている。
残虐行為の詳細 ライダーキック 根性焼き 髪放火 2時間放置
犯行は約2時間に及んだ。
6人で長谷さんを囲み「全部出せ。全額」「クレジットカードもな」「銀行カードあんのか」と脅迫し、現金やカードを奪った後、コンビニで使用したり現金を引き出したりした。暴行は頭部数十回以上の殴打、顔面踏みつけ、腹部10回以上の踏みつけ、ライダーキックと称する飛び蹴り、タバコの火を背中に押し付ける根性焼き、ライターで髪に火を付ける行為など執拗を極めた。
被害者は呂律が回らなくなっても暴行が続き、全裸の状態で下半身中心の写真や動画撮影も行われた。
犯行後、加害者らは被害者を放置してラーメン店へ行き、「楽しく終わった」などの会話や「家燃やす」などのLINEを交わした。解剖医証言通り、早期救急で回避可能だった可能性が高い残虐行為だった。
加害者6人の情報と裁判現状
6人全員が強盗致死罪(法定刑:死刑または無期懲役)などで起訴され、現在裁判で審理されている。
- 八木原亜麻被告(21):元交際相手
- 川村葉音被告(21):呼び出し役、量刑争点
- 川口侑斗被告(当時18歳、特定少年):主犯格
- 瀧澤海裕被告(当時18歳、特定少年)
- 当時17歳少年
- 当時16歳少年
川村被告ら3人の裁判員裁判は5月25日開始、6月25日判決予定。3人は起訴内容を認め、量刑が主な争点。
川口被告は証人出廷時宣誓拒否。被告らは「怖くて止められなかった」「場の雰囲気で」「裏切りたくないと思ってやった」などと供述するが、検察は「2時間超の執拗な暴行」を強調している。他の3人も別途審理中だ。
ネット上の特定班活動 逮捕直後から実名顔写真拡散継続
事件の残虐性から、ネットでは逮捕直後から「特定班」と呼ばれる匿名ユーザーらが加害者6人の実名・顔写真・旧SNSアカウント・学校情報などを特定・拡散した。
Xや掲示板で一覧画像が共有され、現在も検索可能。裁判報道で実名が出る特定少年については詳細情報が飛び交う。
世論は「全員極刑」を求める声が圧倒的だが、プライバシー侵害や二次被害の懸念も指摘される。
裁判進行に伴い新たな情報が加わり、監視が続いている状況だ。



