
製造元のヤマト株式会社が公式アカウントで安全上の注意喚起を行う異例の事態となり、おめめさんは同日謝罪文を発表した。
16歳という若さで影響力を持つ候補生の行動が、アイドル業界の舞台裏やSNS投稿の責任について改めて議論を呼んでいる。動画は投稿から短時間で4000件を超えるいいねを獲得し、企業側の安全配慮を促す対応を招いた。
候補生の「最強前髪」動画投稿
2026年5月26日夜、おめめさんは自身のXアカウントに約22秒間の短い動画を投稿した。タイトルは「【需要大あり】アラビックヤマトを使ったアイドル前髪の作り方」だった。
動画ではオレンジ色のキャップが特徴的なアラビックヤマトの瓶から液状のりを指先に適量取り、地毛の前髪部分に直接塗布し、指で丁寧に伸ばして固め、形を整える様子が映し出されていた。
投稿に添えられたコメントでは「おめめ的には最強だけど地味に肌荒れるんよこれ…」「前髪用のアラビックヤマト開発したい!」と本人の感想が記されていた。
アイドル活動で汗や動きによる前髪崩れを防ぐための実践的な工夫として紹介されたこの動画は、瞬く間に注目を集め、4000件を超えるいいねを記録した。多くの視聴者が「初めて見た」「体張りすぎ」と驚きの反応を示し、コスプレやヘアスタイリング目的での類似使用例も次々と浮上した。
アイドル候補生として完璧なルックスを維持するための苦労が垣間見える内容として、共感と驚きが混在する反響を呼んだ。
ヤマト株式会社の公式注意喚起詳細
動画の拡散を受けて、5月27日朝にヤマト株式会社の公式Xアカウントが注意喚起を投稿した。
タイトルは「【お願い】『アラビックヤマト』は本来の用途でご使用ください」。投稿全文は以下の通りである。
「現在、SNS上で当社製品を使った動画が話題になっており、たくさんの方に注目していただけて大変嬉しく思っております。しかしながら動画内でご紹介されている使い方は、メーカーが想定している本来の接着用途とは異なっており安全性を保証することができません。お客様に安心・安全に製品をお使いいただくためにも、本来の接着用途・使用方法でご使用いただきますよう、ご理解とご協力をお願い申し上げます。」
アラビックヤマトは発売から50年以上のロングセラー商品で、主成分はポリビニルアルコール。紙や工作物の接着を目的としており、皮膚や髪への直接使用は想定外である。
肌荒れ、かぶれ、ニキビのリスクなどが懸念されるため、企業は安全配慮として異例の公式対応を取った形となった。類似の誤用がコスプレコミュニティなどで広がっていたことも背景にあるとみられ、公式投稿はメーカーとしての責任を明確に示す内容となった。
おめめとは iLiFE!新メンバー候補生のプロフィールと活動
おめめさんはiLiFE!の新メンバーオーディション「Project i」に参加する16歳の候補生である。
バレエのターンを特技に持ち、ピンクを担当する新メンバーを目指して活動中だ。
Xアカウントでは応援タグ「#おめめ離さないでね」を設定し、フォロワー3000人を目指して積極的に発信している。
騒動発生日の27日も候補生としての活動を継続しており、ABEMAで生放送されたオーディション最終回を「3人とも頑張れーーー」と全力で応援する投稿を複数行った。
iLiFE!は過去にメンバーに関する複数の騒動を経験しているグループだが、今回のケースではおめめさん個人の活動に影響は出ていない状況だ。
16歳という年齢ながら、SNSを活用したファンとのコミュニケーションを積極的に行う姿が特徴的である。
動画削除と謝罪投稿
動画がバズった後、元投稿は削除された。おめめさんは27日午後6時57分頃に正式な謝罪文を自身のXに投稿した。全文は以下の通り。
「この度は私の投稿が原因で皆様にご迷惑をおかけしてしまい、心よりお詫び申し上げます。ヤマト株式会社様の大切な商品を間違った使い方で取り上げてしまったことを深く反省し、今後はこのような過ちを繰り返さないよう、くれぐれも気をつけてまいります。この度は誠に申し訳ございませんでした。」
ヤマトの投稿からわずか数時間での対応が、ネット上で一定の評価を集めた。一方で、影響力を持つ未成年候補生として事前のリスク確認が不足していたのではないかとの指摘も出ている。
ネットの反響 揶揄と心配の声が交錯 今後の教訓に
X上では「え待って?」「初めて見た」「おでこパリパリになりそう」「ニキビ大量発生しそう」といった驚きと軽い揶揄のコメントが相次いだ。
アイドル文化の厳しさを象徴する出来事として「体張りすぎ」「かわいいけど…」という声も目立った。
その一方で「メンタル心配」「気にしすぎないで」「失敗は成功のもと」「若い子を温かく見守ろう」といった心配と励ましの声がファンコミュニティを中心に広がった。
Togetterなどのまとめサイトでも話題となり、企業公式の「神対応」を称賛する意見や、若手アイドル候補生のSNS活用における責任の大きさを指摘する論調も見られた。
この一件は、完璧なパフォーマンスを求めるアイドル業界の舞台裏と、SNS時代における個人と企業の関係性を改めて浮き彫りにしたと言える。将来的には、候補生に対するリスク教育の重要性についても議論が深まる可能性がある。



