
白い粉末の付いたストロー10本が報じられ、使用の立証は進んでいる。
画面の主役はそこではない。てへぺろ、空いたディズニー枠、すっぴんでも可愛い、あっすんさすが、である。
罪を認めたあとも、ファンと身内の温度は芸能の延長のまま止まっていない。
送検とストロー10本 使用の立証が進む
田沢容疑者と交際相手の福本康太容疑者(28)は15日、麻薬取締法違反の疑いで現行犯逮捕された。
容疑は自宅でのコカイン約0.4グラムの所持。
田沢容疑者は「2人で使っていた」と認め、福本容疑者は「自分のものではない」と否認している。
17日、自宅から押収したストロー10本の先が斜めに切られ、白い粉末が付着しており、一定期間放置されていた可能性、常習の可能性にも触れた。
21袋の鑑定は続いており、すべてがコカインと確定したわけではない。
入手経路と使用の立証、2人の認否の差が争点になる。ジャングル東京は声明を出し、活動停止を発表した。
てへぺろとサイン 反省よりカメラが勝った
未明の原宿署移送ではキャップとマスクで顔を隠し、報道陣を見ると手元を出した。
XではラッパーKENNY-Gのサインだ、ダサい、ガキくさい、と読まれた。
顔を隠す動作やガラス越しの見え方、という見方も残る。
翌朝の送検は帽子もマスクもなく、FRIDAYはてへぺろと見出しを打ち、反省しているようには見えないと書いた。
ポーズは心証であり、罪の成否ではない。
だが正論を売ってきた人物が、送検の場でカメラに顔を作る。
それを可愛いと採点する側は、勾留の意味を娯楽のサムネイルに戻している。
おふざけに見える態度と、それを笑う目はセットだ。
あっすんのディズニー投稿 身内が先にネタにした
16日、LAST CALLで親しかったあっすんは、「再来週ディズニーVIPツアーひと枠空いてしまったんだけど、KENNY-Gさん行けないかな」と投稿した。
引用は寒い、ヤンキーノリをやめて、と伸びる一方、さすが、そういうノリ、と回収する声も並んだ。
逮捕後に枠空きとサインを並べるのは、哀悼でも距離でもない。事件を自分のタイムラインのネタにしている。
批判よりさすがが先に付くなら、薬物はもう罰ではなくコンテンツだ。
界隈は枕も口臭も有名税も同じ棚に載せて数字を取ってきた。
コカインもその棚に乗せた瞬間、重罪は消える。
温度が日常なのは、使用が証明されたからではない。笑いの文法が止まらないからだ。
福本容疑者とリフォーム会社 本丸探しより先に顔があった
福本康太容疑者(28)は報道上、会社役員で、田沢容疑者の交際相手として同時に現行犯逮捕された。
週刊誌とXが先に掘ったのは薬物より、羽振りの方だった。
法人の話として出ているのは、2020年に埼玉県吉川市でリフォーム会社を立ち上げ、直近は川口駅前のタワーマンション、今年に入って事務所が港区へ移った、という線だ。
屋根や外壁、雨どい、外構を扱う歩合の訪問営業、10代は鳶や現場、21歳で営業会社を起こした成り上がり、と関係者の話を載せている。
2024年8月、TOKYO MXの番組で3,000万円超のベントレーに芸人を乗せる回があった。
SNSでは社員旅行のホテル貸切、賞与とみられる100万円の札束、レクサスやランドクルーザーに乗る若手、営業車はプリウス、というギャップが書かれた。
知人は、地方の若者がキラキラ動画を見て集まり、成績が悪いと坊主、朝礼はおい、オース、入れ替わりが激しい、刺青の多い20代が多い、と語っている。
たかがリフォームにして派手すぎる、新入社員に高級車を見せる型がトクリュウの訪問リフォームに似ている、口コミに詐欺、屋根が浮いていると言われたが別業者は問題なし、とつなぐ投稿が出た。
警察が悪質リフォームをトクリュウ対策の対象にしている一般論と、羽振りが重なったためだ。
本丸は薬物ではなく会社、貢ぎの原資は表の工事だけでは足りない、という読みである。
発表されている容疑はコカインの共同所持だけだ。
会社が詐欺で摘発された、トクリュウと認定された、という報道はない。
同じ未確認枠に幸平一家がある。
移送の手元をKENNY-Gのサインと見る流れから、住吉会系二次団体の名前が検索で並んだ。
警視庁が一家の特別対策本部を置き、店の出入り口監視が報じられた事実は別にある。
ただし福本容疑者や田沢容疑者が組関係だとする発表はない。
本丸を探す投稿は多いが、タイムラインの実数は、会社の登記や口コミより、てへぺろとディズニー枠の方が上だ。
経路を追う話より、顔の採点が勝っている。
その優先順位自体が、事件の扱いを示している。
可愛いとさすが 犯罪のあとも採点が止まらない
送検写真への声が、いちばん壊れている。
すっぴんでも可愛い、盛れてる、27歳でこのビジュ。対するは老けて見える、てへぺろではない。
所持を認め、使用を疑われる人間の顔を、盛れたかどうかで採点する。
あっすんさすがも同じ位置にある。身内のノリを守るために、空いた枠を笑いで処理する。
ファンはキャラだと許し、批判する側は寒いと言う。
争点は薬物の是非ではなく、ノリの上手さになる。
LAST CALLは毒舌と身内いじりで数字を取ってきた場だ。
その文法が、認めたあとも更新されていない。ショックの声はあった。
番組を見ていたから信じたくない、本質を見抜く力に惚れたのに、という書き込みだ。
同時に見つかっただけ、でしゃばらなければ、と突き放す声もある。問題は同情の不足ではない。
可愛いとさすがが、ストローより先に画面を占有することだ。
嬢王の続報を読むなら、物証とこのズレを分けた方がいい。ズレた側も、事件の一部である。



