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株式会社中部シイアイシイ研究所

https://www.ccic.co.jp/index.php

〒441-0301 愛知県豊川市御津町上佐脇大郡23番地

0533-77-2150

元気の秘訣は働くこと!仲間に恵まれた中部シイアイシイは「安心して働ける場所」

ステークホルダーVOICE 社員・家族
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西本美奈子さん
勤続37年の大ベテランである西本美奈子さん(画像提供:株式会社中部シイアイシイ研究所)

クリーンルーム用のクリーンスーツやグローブ、ブーツなどの特殊洗浄を手がける中部シイアイシイ研究所(以下、中部CIC)は、いわゆる3R(リデュース、リユース、リサイクル)の「リユース」を担っています。

「ここで働くこと自体が社会貢献につながる。誇らしい気持ちです」と笑顔を見せるのは、2022年10月で勤続37年目を迎えた西本美奈子さん。

朗らかな語り口と元気いっぱいのオーラが魅力的な西本さんに、同社で働く喜び、苦労話、やりがい、そして今後期待することまで、ざっくばらんに語っていただきました。

仲間に恵まれた職場「お腹の底まで話せる仲間ができました」

はじめに、西本さんと株式会社中部シイアイシイ研究所(以下、中部CIC)とのつながりの経緯とお仕事の内容についてお聞かせください。

西本

現在71歳になりますが、中部CICに入ったのは私が35歳の頃です。1986年10月2日でした。鮮明に覚えています。

中部CICに入ったきっかけは、友人の紹介です。彼女曰く、「宇宙船みたいな建物の中で、ツナギ(クリーンスーツ)を畳んでいるよ」。それを聞いて、興味がわきました。

子どもを保育園に入れるタイミングでパートを始めて以来、いくつかの職場を経験してきました。どこもそれなりに楽しい職場でしたが、中部CICには一番長く勤めることとなりました。

長く続いている理由は、一緒に働く仲間がとても良いから。ここでは、お腹の底まで何でも話せる仲間ができました。

入社当時の業務は、クリーンスーツを洗濯した後の仕上げ担当でした。予洗、リンス、乾燥の処理が終わった後の製品を、袋に入れて仕上げる工程です。

お客様にお戻しする手前の段階で、製品を袋に詰めてコンテナに収めるところまでを担っていました。

2021年8月に豊橋から豊川に工場が移転するまで、仕上げ工程以外の工程も含め、一通りの工程を経験してきました。

どれか一つの作業のエキスパートというわけではありませんが、教えていただければ大体はこなせます。

年齢も高くなってきましたので、現在は例えば誰かが休暇で出られないところのサポートに回るなど、いろいろな場所で仕事をする日々です。

そんな西本さんに、中部CICの代表取締役社長の山口弘修さんからメッセージをいただいております。代読いたしますね。

中部CIC代表取締役社長の山口弘修さんから西本美奈子さんへ

  • 山口弘修さん
  • 西本美奈子さん

西本さんは、当社に30年以上お勤めの70代のパートさんです。私が入社前から働き、今も現役で働いている数少ないメンバーの1人で、豊橋から豊川に工場を移転した後もついてきてくれました。

いつも明るく元気に働く西本さんは、周囲にとっても『あんな風に働けたらいいな』という存在だと思いますし、何より私もその1人です。

以前本当に仕事が忙しい時に、パートさんにも21時くらいまで残業してもらうことがあったのですが、『旦那さんに離婚されちゃうよ!』なんて笑いながら手伝ってくれたことが今も思い出に残っています。

長い間私たちを助けてくれて本当に感謝しています。

今後も引き続き、その明るいパワーで私たちを引っ張っていってくれると嬉しいです。

とのことです。長年貢献される中で、ご苦労もあったのでしょうね。

西本

当時は週の山場にあたる木曜日は帰りが遅くなっていたので、前日に家族の夕飯を用意して働いていました。仲間が皆そんなふうに家事をしながら頑張って働いていたので、私だけ帰るわけにもいかず……。

夫には「あなたはパートなんだから、遅くまで仕事しなくても」なんて言われていましたから、「離婚されちゃう」という言葉が思わず口をついて出てしまいました。

笑ってごまかしましたけれど、あの頃は本当に大変でした。

でも、社長も私もまだ若くて踏ん張りがきいた時期だったのでしょうね。皆とても頑張っていました。

工夫の余地があるから面白い。中部CICで感じる「やりがい」とは?

大変な時期を経て、ここまで歩んでこられたのですね。どんなときに、お仕事のやりがいを感じられますか?

西本

マニュアルはもちろん整備されていますが、自分で工夫しながら仕事を進められるところが面白いです。

「こうしたほうが綺麗に仕上がるね」「このほうが早いよ」など、他の方の作業からも学びつつ、いくらでも工夫できるところが、この仕事の素晴らしいところです。

例えば仕上げ工程では、お客様にベストな状態でお渡しするにはどうすれば良いか、他の部署とも連携して考えながら作業しています。

破れを発見したとき、お客様が修理しやすいようメモを貼っておいたり、仕上げの前段階の「洗い」の工程で不十分な箇所を見つけたら「ここが汚れているよ、次は洗剤を替えてみては」と洗いを担当する仲間に注意を喚起したりと、工夫してきました。

素晴らしいですね。働く中で、学びやご自身の成長を感じられたことはありましたか?

西本

朝礼当番でとても成長できたと感じています。朝礼当番とは、「職場の教養」という冊子を読んだ感想を、朝礼の最後に皆の前で発表するというものです。

女性が人前に出て話す機会なんてめったにないので、次が当番というときには「今度は何を話そう」と、一生けん命考えます。中部CICは絶好のチャンスを与えてくれたので、チャンスを逃しては勿体ない。

話すことをあれこれ考えたのに、いざ話そうとすると「何を言おうとしてたんだっけ?」とすっかり忘れてしまって皆に笑われたこともありましたけど、チャンスを与えてもらって成長できました。

内心ドキドキしていても、「流暢に喋っているね!」なんて言われたり、私の話を楽しみにしてくれている方がいたり。

「すごく良かったよ」「あなたの一言に期待しているよ」なんて言われると、「プレッシャーかけないで」と返しつつ、やっぱり嬉しいものです。

また、会社の規模が大きくなって仕事が急増した頃、教える経験もさせていただきました。当時は次々に派遣社員の方々が入ってこられて、人の入れ替わりも多い時期でした。

クリーニング後の製品を袋に封入して空気を抜く「シーラー」という作業があるのですが、小柄な方には「私を真似してね」、大柄な方には「あの人の作業を真似てみて」といった感じで、実際に動作で教えていました。

説明が上手い方もいましたけど、私は実際に見せるほうが伝わりやすかったです。

それで、相手が上達すると「すごい!上手!」と褒めて伸ばすスタイル(笑)。そんな楽しい経験もさせていただきましたね。

元気の秘訣は「働いていること」、中部CICは「安心して働ける場所です」

西本さんのお話や朗らかなお人柄に元気をもらっている方は多いでしょうね。西本さんご自身の元気の秘訣を教えてください。

西本

やっぱり働いていることでしょうね。

私、働くことが好きですから。同じ世代の仲間の多くが、豊橋から豊川に移るタイミングで辞めてしまったのですが、私は「豊川に来てみてから決めよう」と思い、続けることにしました。

豊橋の工場は自宅から自転車で10分ほどの立地でしたが、豊川までは結構距離があります。

移転当初は夫に車で送迎してもらっていましたが、それじゃダメだと奮起して、今は電動自転車を片道25分こいで通勤しています。おかげで3キロもやせましたよ(笑)。

西本美奈子さん
「元気の秘訣は働いていること」と笑顔を見せる西本さん(画像提供:株式会社中部シイアイシイ研究所)

健康にも良さそうですね。約35年にわたり、中部CICの現場でご活躍されているわけですが、西本さんにとって中部CICとはどのような存在ですか?

西本

安心して働ける場所です。課長、リーダー、サブリーダーには女性が多く、皆さん立派に成長され、しっかりとお仕事を回している印象を受けます。

陰口や悪口も耳にしませんし、私が仕事の覚えが悪いときなども親切、丁寧に教えていただいています。会長、社長をはじめ、皆がお互いに対して思いやりの心を持って接する職場ですね。

従業員が病気で休職しなければならなかったとき、傷病手当だけでは10割カバーできないということで、社長がすぐに新しい保険に入られたというエピソードもあります。

従業員をとても大切にしてくれるので、皆が安心して働き続けられる会社だと思います。

目指すは74歳現役!「ペーパーレスになったCICを見届けたい」

それでは、今後の中部CICの課題や期待することをお聞かせください。

西本

豊川の朝礼当番が、より活気のあるものになるといいですね。

豊川の朝礼では、豊橋の頃と比べてスラスラ話せる方が多い印象です。でも、皆さんの嬉しかったことや怒っていること、心の中で感じていることを、もっと聞きたいです。

「ざっくばらんに、話したいことを元気に喋ろう!」と呼びかけつつ、まずは自分の行動で示していけたらと思っています。

また、検査を担当している方から聞いたのですが、かつては「異常を見つける」ことに主眼を置いていたけれど、今では「良いところを見つける」ことの比重が大きくなっているそうです。

つまり、今の中部CICは、汚れを落とすという「マイナスからゼロに戻す」段階からさらに進んで、よりお客様に喜んでいただくための「プラスを生み出す」段階にあるのだと思います。

皆さんのスキルもレベルも上がって、次のステージに向かっているのですね。最後に、社長の山口さんにお届けしたいメッセージはありますか?

西本

社会貢献ということを考えたときに、クリーンルーム用衣服の特殊クリーニングなどを行う中部CICは、いわゆる3R(リデュース、リユース、リサイクル)の「リユース」に貢献している会社です。

ですから、従業員である私も、中部CICで働くことそれ自体で社会貢献できているのだと感じられます。ここにいるだけで社会貢献できている、誇らしい気持ちです。

なるべく健康を維持して、中部CICで働き続けたいと思っています。目標は、74歳の誕生日まで働き続けることです。

3年後にペーパーレスになると聞いているので、ペーパーレスになった中部CICを見届けてたいです。

これからもお元気で、ご活躍されることと期待しています!本日はありがとうございました。

◎プロフィール
西本美奈子(にしもと・みなこ)
1986年10月2日、中部シイアイシイ研究所にてパートタイム勤務を開始し、豊橋工場で仕上げ工程の業務に従事する。以来、36年にわたりクリーニング工程全般の業務に幅広く携わる。目標は74歳まで現役で勤め上げること。

ライター:

1985年生まれ。米国の大学で政治哲学を学び、帰国後大学院で法律を学ぶ。裁判所勤務を経て酒類担当記者に転身。酒蔵や醸造機器メーカーの現場取材、トップインタビューの機会に恵まれる。老舗企業の取り組みや地域貢献、製造業における女性活躍の現状について知り、気候危機、ジェンダー、地方の活力創出といった分野への関心を深める。企業の「想い」と人の「語り」の発信が、よりよい社会の推進力になると信じて、執筆を続けている。

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