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平良翔太とは何者? 元X4からエルコレLeoの絶対王者へ 倉木華さん急死に関与の噂で話題のホストの素顔

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LEO 平良
平良翔太さん エルコレのHPより

「平良翔太とは何者なのか」

9月13日、この名前を検索する人が急増した。

 

金髪や派手なスーツで名を売ってきたホストではない。かつては松下優也らと同じステージに立ち、ファッション誌にも登場した元芸能人。その後、ほとんど縁のなかった歌舞伎町に一人で飛び込み、わずか数年で年間数億円を売るホストへとのし上がった。

業界では「令和の怪物」と呼ばれた。

所属する「club Leo」は、全国40店舗以上、1700人以上を抱える巨大ホストブランド「エルコレ」を代表する店舗の一つ。その中心にいたのが平良だった。エルコレの公式求人サイトも、ブランドを支えてきた「スタープレイヤー」の筆頭格として平良を紹介している。

ところが、その華やかな成功譚とはまったく異なる文脈で、いま彼の名前がネットを駆け巡っている。

 

きっかけは、エスワン専属女優として活動していた倉木華さん(25)の急死を巡る一連の投稿だ。

cokiでは既報の通り、倉木さんが平良名義とされるマンションで発見されたとの情報や、現場に駆けつけたホスト・咲人による説明を報じた。倉木さんが生前、平良との関係について相談していたとの証言も出ている。一方で、警察や所属事務所による死因の公式発表は本稿執筆時点で確認されておらず、SNSで流れている暴力や金銭を巡る主張についても、事実認定されたものではない。

では、その平良翔太とは、そもそも何者なのか。調べてみると、かなり変わった経歴の持ち主だった。

 

「平良翔太」は源氏名ではない 本名で売れたホスト

まず意外なのが名前だ。「平良翔太」はホストらしい作り込まれた源氏名ではない。本人が過去のインタビューで「バリバリ本名です!」と明かしている。

1995年5月4日生まれ。沖縄県出身。2026年9月現在31歳。身長170センチ。ただし、そのキャリアは歌舞伎町から始まったわけではない。

本人によれば17歳ごろからサロンモデルとして活動し、「Ranzuki」や「CHOKi CHOKi」などの雑誌に出演した。19歳のころにはTBCの「イケメン総選挙」で約7000人中3位に入ったという。

さらに「Popteen」にもメンズモデルとして登場。当時誌面を飾っていた池田美優、藤田ニコルらと同時期に活動していた。

いまの写真だけを見れば「売れっ子ホスト」という印象が強いが、もともとは完全に芸能畑の人間だったのである。

 

松下優也率いるX4で「SHOTA」としてCDデビュー

転機は2016年だった。松下優也がYUYA名義で率いていたダンス&ボーカルグループ「X4」に、新メンバーとして加入した。

当時のORICON NEWSにも記録が残っている。加入したのは沖縄出身の「SHOTA」と「JUKIYA」の2人。平良はSHOTA名義で5人体制となったX4に参加し、「Party Up!!」などをリリースした。

つまり元芸能人というのはホスト業界で作られた宣伝文句ではない、本当にメジャー流通でCDを出していた人物のようだ。

ただ、本人によれば歌もダンスも経験者ではなかった。加入決定からツアーまで約1カ月。27曲分の歌詞、振り付け、フォーメーションを一気に頭へ叩き込んだという。

「メンバーの中で僕だけ未経験だったので寝る暇などなかった」

後のホスト人生にも通じる、異常なまでの仕事量をこなすタイプだったことが、このころからうかがえる。

 

芸能界を離れ、ホストクラブ44店舗を「体入」

ところが2017年末、平良はX4を卒業する。そして2018年7月、人生は突然、歌舞伎町へ向かった。

ここでも平良らしい。知人に誘われて適当に店を決めたわけではない。本人によれば、ホストクラブを実に44店舗も体験入店した。44店である。

歌舞伎町の有名店を片っ端から見て回り、最終的に選んだのが「club Leo」だった。

当時の平良は歌舞伎町についてほとんど知らず、新宿に住んでいたにもかかわらず、街をきちんと歩いたことすらなかったという。

実際に散歩して最初に抱いた感想も面白い。

「は? これで歌舞伎町終わりなん!?」

もっと巨大な歓楽街を想像していたらしい。それでも、この狭い街の中で莫大な金が動いていることに面白さを感じ、「ここで一から生きてみよう」と決めたという。

芸能人だった男が、22歳にしてほぼ未経験の夜の街へ飛び込んだ。ここからの伸び方が尋常ではなかった。

 

未経験1年目で2億円 「令和の怪物」と呼ばれた理由

ABEMA TIMESは2022年、club Leo代表として平良を紹介し、未経験1年目から年間売上2億円を記録し、その後も2年連続で2億円を売った人物と伝えている。月間100本以上の指名も続けていたという。

2023年のホスト情報サイト「ホスホス」のインタビューでは、本人はさらに踏み込んだ数字を明かしている。

4年連続2億円超、生涯売上10億円突破、59カ月連続で指名100本超――。数字の性質上、企業の有価証券報告書のような第三者監査を受けたものではないが、少なくともホスト業界の中で平良が異例の売れ方をしてきたことは間違いない。

2024年度のエルコレ表彰式を伝えた業界媒体では、年間売上3億3000万円超で売上・組数の二冠を獲得し、年間MVPになったとされている。

人気を一度爆発させるホストはいる。平良の異常さは、それを何年も続けたことだった。現在のclub Leo公式ページも、店そのものを「5年連続2億Player平良翔太代表取締役を筆頭に」と紹介する。だからこそ平良は、「令和の怪物」と呼ばれた。

 

ローランドまで「怪物を見に来た」

象徴的な逸話もある。平良によれば、ホストになってまだ2カ月ほどのころ、突然ローランドが指名で店を訪れたという。それまで面識はなかった。

「すっげえ怪物がエルコレに現れたって聞いたから、見に来ちゃったよ」

そう言ってシャンパンを入れ、50万円以上を使って帰った――と平良はインタビューで振り返っている。あくまで本人側から語られたエピソードだが、デビュー直後から業界内で名前が回っていたことを物語る話ではある。

では、その「エルコレ」とは何なのか。

 

エルコレとは? 実は「グループではありません」

ホストに詳しくない人には、ここが少々分かりにくい。「エルコレ」は正式名称を「L’s collection」という。

2014年7月に結成され、2019年5月に大手グループのグルダン(groupdandy)から独立。その後、地方展開を急速に進め、2023年9月には40店舗に達した。現在、公式求人サイトは40店舗以上、在籍1700人以上の規模と説明する。

東京・歌舞伎町だけの集団ではない。大阪、名古屋、福岡、仙台などにも店を展開する巨大ブランドだ。

もっとも、エルコレ自身は面白い言い方をしている。

「エルコレはグループではありません」

各店舗を一本のピラミッドで支配するのではなく、複数の店がブランドを共有する「円型」の組織だという説明だ。

そのブランドづくりはかなり巧みだった。

LEDトラック、ラッピングバス、巨大看板、YouTube、オリジナル楽曲。歌舞伎町という街全体を広告媒体のように使ってきた。現在の公式サイトには「競わない。飾らない。奪わない。それでも“選ばれる存在”へ」という言葉まで掲げられている。

そのエルコレの顔の一人が平良翔太だった。

 

自分一人の「LINEグループ」で毎日反省

平良の過去のインタビューを読み返すと、単なる派手好きのホストとは少し違う人物像も見えてくる。仕事上のルーティンとして作っていたのが、自分一人しか参加していないLINEグループだった。そこに日々の目標や反省点を書き込む。

「幹部ミーティングでは発言に気をつける」
「あの子は優しかった」

そんな細かなことまで記録し、改善できた項目は消していく。大切にしているのは「有言実行」。約束を守る、時間を守る、遅刻をしない、仕事を休まない。当たり前のことを当たり前に続けることだと話していた。

睡眠についても、昼の仕事を終えて店に来てくれる客が睡眠時間を削っているのだから、自分だけ長く寝るのは申し訳ないとして、短時間睡眠を自ら課していたという。

そのストイックさが「年間2億円」を何年も続ける力になったのだろう。そして平良が語っていた将来の夢は、さらに意外なものだった。

沖縄に「楽園」をつくること。本人は、親名義で所有しているという沖縄の未開発ビーチに、仲間や知人が子供のように楽しめる場所をつくりたいと話していた。

その夢を実現するために、「若くしてお金を稼ぐ能力のある人たち」が集まる歌舞伎町へ来た――。それが本人の説明する、ホストになった理由だった。

 

そして倉木華さんの急死で、別の「平良翔太」が語られ始めた

そんな成功物語の主人公だった男が、いま初めてまったく別の角度から見られている。cokiが報じた倉木華さんを巡る一件では、暴露系アカウントが暴力や金銭に関する複数の主張を展開。さらにホストの咲人も、自分は第一発見者ではないとしたうえで、倉木さんの友人から連絡を受けて現場に向かい、その後に平良へ電話をしたと説明している。

咲人の説明では、平良は「打ち合わせがあり、現場へ行けるのは2時間後になる」と答えたとされる。また咲人は、以前から倉木さんから平良との関係について悩みを聞いていたとも明かしている。

一方、SNSでは「平良所有のマンション」という表現も広がっているが、ここは注意が必要だ。現在確認できる公開情報は「平良氏名義のマンション」「平良氏の借り物件」「家主」といった関係者側の表現までで、登記上の不動産所有者であることまで確認されたわけではない。ここは区別して報じるべきだろう。

また、暴力、金銭の持ち出し、車を巡るトラブルなどの主張も次々とネット上に現れている。三崎優太氏も9月13日、平良を巡る過去の別件について自身のXで主張した。だが、いずれも投稿者側の証言であり、刑事裁判などで認定された事実とは別物だ。

平良本人やエルコレから、これら一連の指摘に対する十分な説明は、本稿執筆時点では確認できていない。

ただ、Xのアカウントを即行で鍵垢にして説明責任を放棄している人間性であるということは9月13日現在、事実として言える。疑惑がもたれ、ましてや元太客が倒れたのであれば、何かしらの言葉を自分で連ねる責任は感じるものだろう。

まぁ、所詮はホストだから、こんなものだろう。

 

表の顔と裏の顔

モデルからメジャーアーティストへ。芸能界から歌舞伎町へ。そして未経験から年間数億円を売る「令和の怪物」へ。平良翔太の31年間を公開情報だけでたどれば、むしろ異様なほど努力と成功を積み重ねてきた人物に見える。

客について「姫の誇りでありたい」と語り、「僕と出会えて良かったと思ってもらえるような人でありたい」とも話していた。

だからこそ、現在ネット上で指摘されている話との落差は大きい。

華やかな経歴が免罪符になるわけではない。同時に、SNS上の告発がそのまま有罪判決になるわけでもない。今後必要なのは、平良本人とエルコレが何を説明するのか。そして警察など公的機関によって、倉木さんの死を巡る事実関係がどこまで明らかになるのかだろう。

「平良翔太とは何者なのか」。

数日前までなら、その答えは元X4の売れっ子ホストで十分だった。

 

いま、その問いには、もう少し重い意味が加わっている。

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寒天 かんたろう

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ライター歴26年。月刊誌記者を経て独立。企業経営者取材や大学、高校、通信教育分野などの取材経験が豊富。

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