
タレントのフィフィ氏が、旧YouTubeチャンネルをめぐる新たなトラブルを訴えた。6月30日、自身のXで、かつて自身の名前で運営されていた旧チャンネルが前制作者側により無断で再開され、自身への誹謗中傷動画が配信されていると主張。刑事・民事の両面で法的措置を取る方針を示した。
フィフィ氏が旧チャンネル「無断再開」を主張
フィフィ氏は6月30日、旧フィフィチャンネルについて、前制作者である川上勇希氏、株式会社フロンティアにより無断で再開されたとXで主張した。
フィフィ氏は、旧チャンネルが「乗っ取る形」で現在は別の出演者とともに運営され、自身への誹謗中傷動画が継続的に配信されているとして、名誉を毀損されていると訴えている。これに対し、刑事・民事の両面で法的措置を進める考えを示した。
争点は、単なる配信者同士の批判合戦にとどまらない。問題になっているのは、フィフィ氏の名前で認知を集めた旧チャンネルが、どのような権限関係で運営されていたのか、終了後に再開できる状態だったのか、そこで配信される内容が名誉毀損に当たるのかという点である。
「フィフィ」から「voice【ニュースラボ】」へ 河合ゆうすけ氏が批判動画に出演
旧チャンネルはかつて「フィフィ(FIFI)」という名称だったが、現在は「voice【ニュースラボ】」に変更されている。公開されている動画はいずれもフィフィ氏を批判する内容で、話し手を務めているのは埼玉県戸田市議の河合ゆうすけ氏だという。
動画タイトルには、フィフィ氏を「反日」と位置づけるものや、逮捕を示唆するような表現を含むものもある。フィフィ氏側は、これらの配信が自身の名誉を傷つけていると主張している。
河合氏とフィフィ氏は、2026年1月以降、XやYouTube上で激しい応酬を続けてきた。発端は、河合氏の動画内での発言をフィフィ氏が差別的だと批判したことだった。その後、河合氏がフィフィ氏を名指しで批判し、両者の対立は過去の関係をめぐる暴露や反論へ発展した。
旧チャンネル終了時にも収益分配トラブル
今回の騒動には、旧チャンネル終了時から続く制作体制の問題がある。
フィフィ氏は2025年1月、旧チャンネルについて、制作者と共同制作していたが、自身がパスワードを知らないため更新できない状態だと説明。制作会社による不当な収益の搾取が問題になり、収益分配率を含む契約内容の見直しを求めたものの、5年間変更されなかったとも主張していた。当時、旧チャンネルは登録者48万人を超えていた。
フィフィ氏はその後、新チャンネルを開設し、YouTube活動を再開。だが、旧チャンネルの管理権限や過去の契約関係をめぐる火種は残ったままだった。
契約書、LINE、音声データ公開も予告
フィフィ氏は今回、近日中に当時の制作者との契約書、弁護士を通じたやり取り、LINE、音声データ、画像などの資料を公開する考えも示している。
これまではSNS上の発言や動画での主張が中心だったが、契約書や弁護士とのやり取りが公開されれば、旧チャンネルの運営権限、収益分配、配信停止後の扱いについて、より具体的な検証が進むことになる。
ただし、現時点ではフィフィ氏側の主張が中心であり、制作者側や河合氏側の反論内容を含め、事実関係には未確定の部分が多い。旧チャンネルの再開が法的にどのように評価されるか、公開された動画が名誉毀損に当たるかは、今後の手続きや双方の主張を踏まえて判断されることになる。
フィフィ氏と河合ゆうすけ氏、泥沼化するネット発の告発合戦
フィフィ氏と河合ゆうすけ氏の対立は、政治的発言への批判から始まり、私的関係をめぐる暴露、YouTubeチャンネルの権限問題、名誉毀損の主張へと広がった。
特に今回は、旧チャンネルという「過去の活動拠点」が、フィフィ氏批判の場として使われている。本人の名前で登録者を集めたチャンネルが、名称を変え、別の出演者によって本人を批判する動画が配信されている状況は、視聴者の認識やチャンネル資産の扱いをめぐっても議論を呼ぶ。
ネット発の個人メディアが大きな影響力を持つ時代に、見過ごせない論点が浮かび上がっている。



