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株式会社茂呂製作所

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〒407-0001 山梨県韮崎市藤井町駒井3169

0551-23-3366

茂呂製作所 若⼿社員成長ブログ 若手社員の上司が語り合うの巻2

ステークホルダーVOICE 社員・家族
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取材はZoomで行いました!左から、清藤さん、嶋田さん、今村さん

茂呂製作所の若手社員の成長を追う座談会シリーズ第二弾は、若手社員の上司や先輩が語り合います。

Bグループに登場してくれるのは、サービス部の清藤浩明さん、同じくサービス部の今村茂さん、そして部品製造部生産管理部長兼総務部人事課長の嶋田克枝さんの3人。

それぞれ秋葉太地さん、秋山祥平さん、五味明莉さんの成長を見守る先輩方に、若手社員の“他己”紹介から、自らの若手時代に困難を乗り越えた経験、茂呂製作所の課題までを、ざっくばらんに語り合っていただきました。

茂呂製作所の若手は「学びたい!」意欲が旺盛

―それではまず、簡単に皆さんの自己紹介をお願いします。

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秋葉さんの指導者
清藤さん

サービス部で秋葉君の指導を担当しております、清藤浩明と申します。
茂呂製作所には2013年に入社しました。
前職では半導体関連の検査をする仕事をしていました。

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五味さんの上司
嶋田部長

総務営業部の嶋田克枝です。
五味さんの指導担当をしております。

現在は部品製造部生産管理部長兼総務部人事課長として、加工スケジュールの管理などの生産管理と総務全般を担当しています。

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秋山さんの指導者
今村さん

今村茂と申します。山梨県出身です。

私は今年4月に茂呂製作所に入社しまして、今回は秋山さんの指導担当として参加しておりますが、社歴では秋山さんが若干先輩になります(笑)。
前職では機械設計の仕事をしておりました。

退職前の7、8年は、東南アジアを中心に機械の据え付けや調整なども含めた自社製品の販売展開を担当していました。

それでは次に、皆さんが指導を担当されている若手社員の“他己”紹介をお願いします。

清藤

秋葉君は2021年12月に入社したので、もうすぐ入社してまる1年を迎えます。

意欲的かつ積極的に、修理や作業に取り組んでくれています。電気的な部分もできるようになりたいとのことで、通常業務に加えて電気工事士の資格取得も目指して頑張っています。

初めての業務でも「やりたい」という姿勢を感じるので、私がやって見せると、次は普通にこなしていることもあります。いろいろな作業で成長を目の当たりにしていますよ。
秋葉君はキャンプが好きだそうで、私もキャンプをしていたことがあるので、共通の話題で話ができるとやはり楽しいですね。

お二人ともキャンプがお好きだったのですね、いいですね。それでは嶋田さん、五味さんの紹介をお願いします。

嶋田

私が見習いたいくらい真面目で、本当にしっかりしています。

朝早く出社して一人で掃除をしてくれています。
人が見ていないところでの努力を積み重ねていることが分かりますし、学ぶことも大好きな人です。

ーどれくらい早く出社されているのですか?

嶋田

事務所は皆だいたい8時20分くらいに出社するのですが、五味さんは7時50分には来て、すぐにと掃除に入り、8時半から仕事をスタートできるよう自分でリズムを整えています。

「遅く出社すると車が混むので」なんて言っていますが、誰に言われるでもなく黙々と掃除しているので、本当にありがたい気持ちです。

五味さんは、いわゆる「イマドキの若者」にはない良い意味での古風さを持っている人です。
いろいろと挑戦することも好きで、素晴らしい。
19歳とはとても思えないです。

ー言葉づかいもしっかりされている印象です。それでは、今村さん、秋山さんの紹介をお願いします。

今村

秋山さんは、よく気のつく人で、茂呂製作所の仕事に関しては社歴の浅い私の方が彼から教わることもあります。自分より若い年齢層の人たちにもよく気を配っていて、やさしい人柄だと思います。

彼は前職で溶接や金型などを扱っていたそうで、その分野についてとても詳しいし、自信もあるようです。
加えて、「新しいことを学びたい」という意欲も旺盛です。

茂呂製作所の若い人たち皆に感じることですが、「学びたい!」という前向きな意識を持った人が多いと思います。

試してみなきゃ分からない、「失敗してもいいや!」と思い切ろう

貴社のお仕事は確かに、他社と比べても新しいことを学ぶとか幅広いスキルを身に着けるといったことが求められる印象です。それでは、若手の皆さんが改善したほうが良い要素は、何かありますか?

趣味と業務を兼ねてドローンの説明を 若手に楽しそうにしてくれる清藤さん
清藤

もうちょっとだけ早く出社してくれたらいいなあ。
今はややギリギリだから、あと5分でも早く来られれば余裕が出るのではないかな。

日常業務では本当に「いろいろなことをしたい」「初めてのことでもやってみたい」という姿勢が見えるので、引き続き積極的に挑戦する姿勢を持ち続けてほしいと思います。

嶋田

五味さんには、「もっと自分を出していいよ」と伝えたいです。
謙虚すぎる性格から、「私は後でいいです」「私は大丈夫です」という感じで自分の意見を引っ込めてしまうところがあるのだと思います。

立場や年齢が下であることを気にして言いにくいのだろうと想像していますが、仕事のできる人ですし、やりたいこともたくさんあると思います。遠慮していては勿体ない。

自信を持って、もっと自分を出して、高いところを目指して欲しいな。

今村

秋山さんは、ちょっと慎重なところがあるね。

まだまだ若いのだから、ある程度「失敗してもいいや!」と思い切って決断できるようになれば、もっと伸びると思います。

ー確かに、若手の皆さんはまだ経験値が足りていない分、悩んでしまうことがあるようです。

今村

秋山さんは、きっと「上手く仕事を進めよう」という前向きな意味での慎重派なのでしょう。ただ、茂呂製作所の仕事の性質上、トライアル・アンド・エラーの積み重ねは避けて通れません。

試してみなければ結果が分からないことも往々にしてあるので、「どっちがいいかな」と考えこむよりは、失敗を恐れずに早い段階で決断できたほうがいい。

周囲の人間や環境の影響もあることなので、我々も協力していきたいです。

ーありがとうございます。それではここからテーマを変えて、皆さんが若手だった頃に苦しんだことと、それをどう乗り越えたかを聞かせてください。

清藤

前職では、悩んだときは先輩や同僚に聞いてましたね。

茂呂製作所に来てからは、初めて見る仕事が半分以上。お客様や取引先から聞かれたことにうまく返事ができなかったり、お客様の要求に対してどの程度の必然性があるのかが分からなかったりして、苦労しました。作り直ししたことも、何回かありましたよ。

そうした経験を経て、「しっかり寸法を測る」とか「図面を描くときには制作できるかを予め確認する」とか、確認するポイントを覚えていきました。
とはいえ、今でも思うようにできないことも多いですよ。

嶋田

私は失敗だらけの人生なので(笑)、自分で乗り越えるしかないです。

失敗したら反省して、どこがいけなかったのか原因追求する。落ち込んだら自分を振り返って、「次はこうしよう」と考えて乗り越えてきました。

元々すぐに何でもこなせる器用なタイプではなくて、自分のことを「人の二倍努力しないとできない」と思っています。それに負けず嫌いな性格なので、周りにはできないところを見られたくない(笑)。

だからひたすら自分を鼓舞して、家でコツコツ復習しながらいろいろなことを覚えてきました。

ー五味さんの「謙虚過ぎる」という課題については、何かアドバイスがありますか?

嶋田

私も若い頃は自分の意見を言えなかったです。当時は謙虚だったのですよ(笑)。

高校で体育会の部活に所属していて、監督の言うことには逆らえない文化だったので、就職してからも上の人の言うことをただただ聞く「イエスマン」でした。

でも茂呂製作所に来てから、イエスマンは通用しないと分かりました。ここでは自分の意見を言うことが求められます。ですからここに来て徐々に変わっていきました。

ーなるほど。今村さんは若手時代、どんなことに苦労されましたか?

今村

20代は全てが未熟でしたから、よく怒られましたよ。

例えば前職で設計を担当していたときは、製造部によく呼び出されて「こんなもん加工できるか!」「こんなもん組めるか!」など、めちゃくちゃに言われたこともありました。そんなときは、壁を蹴飛ばしながら帰ったものです。

設計は当時鉛筆で書いていたのですが、設計の先輩に消しゴムで半分消されて「やり直し!」なんてこともありました。

それでも、加工の人が怒りながらも「こうすればできる」と教えてくれたり、設計の先輩が「こういうふうにやれ」とヒントをくれる部分はあったので、どうすれば良いか自分で考えて、「次は見てろよ」という気持ちでやり直していました。

結果的に設計したモノが完成して、お客さんに「いいもんだね」と褒められた、「ありがとう」と言ってもらえたりすると、かなり励みになりました。

先輩たちに怒られても、上手くいって認めてもらえるようになるとそれが糧になりましたし。とはいえ、褒められるのは100回に1回くらいでしたけどね(笑)。

ー失敗と成功の積み重ねが成長への道なのかもしれませんね。若手の皆さんに、「こういう存在になって」と伝えたいメッセージはありますか?

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サプライヤーさんに説明する今村さん
今村

全てにおいて皆を超える必要はありませんが、1つくらい「人には負けないぞ」と思えることがあると、他のことにも自信が生まれます。

1つのことを伸ばして自信をつけたら「次は何しようか?」と、ステップ・バイ・ステップで力をつけていくと良いと思います。

清藤

得意分野を伸ばすのは勿論ですが、私は「他の人の仕事も覗き見してみて」と伝えたいです。引き出しはたくさんあるほうが楽しいし、役に立ちます。

だから、口を出すかどうかは別として、興味があることや仲間の仕事に首をつっこんでみて、いろんなことを吸収してほしいです。 実際、秋葉君は本当にいろいろなことに興味を示してくれます。茂呂製作所は、さまざまなお客様を相手にサービスを提供するので、その都度対応しなければならないことが出てきます。

広く浅く見た上で、自分が特に好きなことや得意なことを掘り下げる姿勢は、この職場に合っていると思います。

嶋田

五味さんには、「五味さんに聞けば何でも分かる」という存在になってほしいです。
と言うのも、経理の仕事は会社の数字を見る仕事で、そのためには会社全体の動きを見た方が最終的には分かりやすいからです。

五味さんには今年から経理の仕事をフルに担当してもらうことを伝えていますが、今お願いしている出荷や外注さんとのやり取りなども、受注から納品までの流れを理解するのに役立ちます。

会社全体を見た上で、「こういう動きをしてこの数字が出ているのだな」という視点で経理をまとめられるようになってほしいです。

幅広さゆえのジレンマと茂呂製作所の可能性

ー最後に、茂呂製作所をより良い会社にするための課題や改善点があればお聞かせください。

今村

当社の仕事の範囲は、かなり幅広いです。ただ、その分コストパフォーマンスは悪いので、会社として「儲ける」という観点ではやや難しさがあると個人的には思っています。

入社して半年の私の目から見て、当社の個々人の技術レベルは高いものがあります。一方で、それに見合った報酬を得られるには、もうひと工夫必要かもしれません。

ひとつの機械に特化した会社と比べて、どうしても時間もかかってしまうのですが、技術レベルが高いだけに、可能性はあると思います。

清藤

量産型ではないから利益を出すのが難しいですよね。
先ほど「広く浅く」と言ったとおり、当社では次々に新しいことに直面します。その都度調べて情報を集めるわけですが、どれだけ時間かけるのか、ではその対価はどれくらいいただけるのか、という問題が浮上します。

「自分の知識・技術の向上」と考えて、どこまでも時間をかけて調べるのか、ある程度のところでやめるのか、その境目が難しい。妥協点が低くなると、いいものはできません。一方で、あまりコストをかけ過ぎるわけにもいきません。

嶋田

お客さんとの信頼関係を築く中で、仕事の幅を広げつつ利益も確保できるようになるのではないでしょうか。

例えば、あるお仕事で利益が出なかったとしても、一回で終わらずに信頼関係を築けたら、次回、「こういうこともできますよ」と提案できます。すると、提案したことから付加価値が生まれて、利益もついてくるようになると思います。

せっかく知識や技術のあるメンバーがいるので、お客様に提案して困り事を解決できるようになれば、会社の評判も上がって信頼もより厚くなります。

今村

私は、茂呂製作所は努力次第で十分伸びしろがある会社だと思います。大きな可能性を感じています。

ただ、「努力次第で」というところが重要で、常に努力し続けないと「可能性」は実現できません。我々も、若手社員の皆さんと一緒に頑張っていきたいと思います。

清藤

茂呂製作所には、いろいろなことを知っている人たちが集まっていて、皆の話を聞きながら自分も新しいことができるようになるので、いつまでもそんな会社で在り続けてほしいという想いがあります。
ただし、無理しない程度にね!

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生産計画書の最終確認をする嶋田部長
嶋田

実は私、五味さんがインタビューで「あなたにとって茂呂製作所とは?」という問いに答えていたときの言葉に涙してしまいました。
五味さん、こんなふうに答えてくれていました。

嶋田

五味さんにも「ありがとうね」と伝えたのですが、そんな気持ちで会社に来てくれていることに感謝しています。

役職がついているとはいえ、私も完璧な人間ではないので、「とにかく人間関係だけは良くしよう」と心がけていました。人間関係が悪化すると仕事も面白くないですし、重要視していたのです。
だから、入社1~2年の若手社員からこんな言葉を聞けて、とても幸せで嬉しかった。

茂呂製作所って、大変なことがあっても結局は皆で笑って乗り越えられるという印象があります。
それはきっと、人間関係が良いからでしょうね。

ー素敵なお話をありがとうございます。
本日は、若手の皆さんにとって励みになるお話を聞かせていただきました。
また半年後くらいに改めて若手の成長や変化について伺えればと考えておりますので、引き続きよろしくお願いいたします。

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ライター:

1985年生まれ。米国の大学で政治哲学を学び、帰国後大学院で法律を学ぶ。裁判所勤務を経て酒類担当記者に転身。酒蔵や醸造機器メーカーの現場取材、トップインタビューの機会に恵まれる。老舗企業の取り組みや地域貢献、製造業における女性活躍の現状について知り、気候危機、ジェンダー、地方の活力創出といった分野への関心を深める。企業の「想い」と人の「語り」の発信が、よりよい社会の推進力になると信じて、執筆を続けている。

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