シンプルな味わいとアレンジ自在なフォー

株式会社アイ・ジー・エムは、ベトナムのフォーを気軽に楽しめるカップ麺『しっかり食べよう シンチャオ★フォー』を発売した。フォー本来のシンプルな塩味スープと、お米を使用したグルテンフリーの麺が特徴で、軽やかな味わいが楽しめる。そのままでも十分に美味しいが、好きな具材を加えることで自由にアレンジが可能だ。例えば、鶏ささみやパクチー、ライムを加えればより本格的な味わいに変化する。辛みが欲しい場合は、ベトナムの調味料「サテトム」を加えるのもおすすめだ。

他社にない独自の取り組みとは

同社は、アジアの食文化を世界に広めることを理念に掲げ、韓国やベトナムの食品を多数手掛けてきた。今回の『シンチャオ★フォー』では、フォー本来の味わいを活かしつつ、消費者が自分好みにカスタマイズできる設計を採用。具材を最小限に抑えることでコストを削減し、リーズナブルな価格で提供することを実現した。

また、環境負荷の低減にも取り組んでいる。パッケージにはプラスチック使用量を抑えたエコ設計を採用し、持続可能な商品開発を目指している。さらに、輸送の効率化にも注力し、流通過程での二酸化炭素排出量を削減する取り組みも進めている。

ベトナムの食文化を反映した開発コンセプト

フォーはベトナムの家庭で、各自が具材を工夫して楽しむ料理である。その文化を踏襲し、日本の消費者にも取り入れやすい形にすることを目指したのが、この商品の開発コンセプトだ。日本の即席麺市場では、完成形のスープと具材がセットになった商品が主流だが、『シンチャオ★フォー』はあえてシンプルな設計にすることで、消費者が自分好みにカスタマイズできる楽しみを提供する。

さらに、健康志向の高まりに対応し、低カロリーかつグルテンフリーに仕上げた点も特徴だ。通常のインスタント麺に比べてカロリーが抑えられており、夜食としても罪悪感なく食べられる仕様になっている。

食品業界が学ぶべきポイント

この商品は、即席麺でありながら、消費者に「アレンジする楽しみ」を提供する点が新しい。食品業界では、従来の完成型の商品提供から、消費者が参加できる新しい形態へとシフトする流れが見られる。『シンチャオ★フォー』は、まさにその流れを象徴する商品といえる。

また、環境に配慮したパッケージ設計や流通面での工夫も、食品業界が今後取り組むべき課題の一つである。消費者の健康意識と環境配慮の両方を満たす商品開発が、今後の市場において重要なポイントとなるだろう。