
アイドルグループ「WEST.」が、9月30日をもってグループ活動を終了する。所属事務所の株式会社STARTO ENTERTAINMENTが24日、公式サイトで発表した。8月末に藤井流星氏と小瀧望氏の脱退が明らかになって以降、残る5人と事務所は存続の道を探ってきた。
しかし、最終的に選ばれたのはグループそのものの幕引きだった。発表から活動終了までは1週間足らずしかない。2014年のデビューから12年、7人が歩んできた道のりが突然終わることになり、ファンからは驚きと落胆の声が広がっている。
STARTO ENTERTAINMENTが発表 WEST.は9月30日でグループ活動終了
株式会社STARTO ENTERTAINMENTは24日、7人組グループ「WEST.」が9月30日をもってグループ活動を終了すると発表した。同社の公式サイトに掲載された「WEST.に関するご報告」によると、藤井流星氏と小瀧望氏の脱退表明以降、残る5人と同社はグループの今後について協議を重ねてきた。その結果、それぞれが目指す活動や方向性を踏まえ、活動終了という結論に至ったという。
WEST.は関西ジュニア出身のメンバーで結成され、2014年4月に「ええじゃないか」でCDデビューした。旧グループ名ジャニーズWESTとして歩みを始めてから12年。そのグループが、発表からわずか1週間足らずで活動を終えることになる。
解散の理由は? 藤井流星氏・小瀧望氏の脱退表明から25日
予兆は8月末にあった。STARTO ENTERTAINMENTは8月30日、藤井流星氏と小瀧望氏がWEST.を脱退すると発表した。当時の同社の報告によると、グループの今後を協議する中で、両氏から「WEST.を離れ新たな形で活動していきたい」との申し出があった。同社はメンバーとの協議を経て、その意思を尊重したと説明していた。
正式な脱退時期は関係各所と調整中とされた。10月31日と11月1日に大阪・万博記念公園で予定されていた「KAMIGATA EXPO PARK FES 2026」については、7人での出演が困難だとしてチケットの払い戻しが決まっていた。
このとき同社は、グループの活動についてメンバー5人と協議を続けていると説明していた。重岡大毅氏、桐山照史氏、中間淳太氏、神山智洋氏、濵田崇裕氏の5人で存続する可能性も残されていたことになる。今回の発表でも、5人での活動継続を含めて議論したことが明記されている。ただ、協議の具体的な中身や、5人体制を選ばなかった理由には触れていない。
ORICON NEWSなどによると、同じ8月の9日には、重岡氏が結婚と第1子の誕生を、濵田氏が結婚をそれぞれ公表していた。一部メディアはこれらと脱退との関連を指摘している。ただし、事務所側は一連の発表の中でその関係に言及していない。発表文には、報告までに時間を要し、ファンに心配と不安をかけたことへのおわびも添えられた。
「ずっと7人で」はどこへ SNSに広がる落胆と戸惑い
突然の知らせに、X上では驚きと落胆の声が相次いだ。「まじでジャニーズ史上最悪の終わり方かもしれん」と嘆く投稿が見られた。残された期間の短さに「9月末ってもうあと1週間!?」「こんなにもあっけなく終わるんや」と戸惑う声も目立つ。
多くのファンが言葉にしたのは、グループが7人であることにこだわってきた姿と、今回の結末との落差だ。あるユーザーは、2人が抜けた後に5人で歌うのは難しいと感じていたと認めた。そのうえで「あんなに『ずっと7人で』と、ファンよりも7人で居続けることに拘っていたグループが、こんなに簡単に解散してしまうのが悲しい」とつづった。さらに「『ファンに感謝』なら解散ライブをやって欲しかった」と心情を明かしている。
一方で、結論を冷静に受け止める声もある。メンバーが以前「7人でないなら解散」という趣旨の発言をしていたとして、「ベストではないにしてもベターなのかな」と一定の理解を示す投稿があった。「残った5人で活動はなかなか難しいとは薄っすら思ってた」としたうえで、「本当にありがとう」「これからは個々で応援させてもらいます」と感謝をつづる投稿も見られた。
「どんどんグループ減っていくよなぁ」という投稿もある。こうした声からは、事務所の体制が変わって以降、相次ぐ再編を見てきたファンの複雑な思いもにじむ。
7人全員がSTARTOに残留 10月以降は個人でタレント活動へ
ファンにとってせめてもの救いとなったのは、10月1日以降も7人全員が同社に所属し、それぞれタレント活動を続けると明言された点だろう。SNSでも「10月からも7人全員がSTARTOに残ってくれると知って、少しほっとしました」という声が上がった。「みんなソロで活動してくれるのは嬉しいけど、7人揃った姿が見られなくなるのはやっぱり寂しい」と、安堵と寂しさが入り混じった声も寄せられている。
今回の発表文は、脱退を表明していた2人を含む7人の名前を並べて締めくくられている。SNS上で拡散された報告映像とみられる動画には、7人がそろって並び、グループを畳むと伝える様子が映っていた。これに対し、「2人は脱退していたのだから、この場にいなくてもいいのに」と、2人の立場をおもんぱかる声も上がっている。
別れの場なき幕引き WEST.解散が残したもの
同社は発表の中で、7人がそれぞれの活動に取り組めるよう今後も支えていくとした。あわせて、2014年のデビュー以来の応援に謝意を示している。ただ、現時点では解散コンサートなど、ファンが7人に直接別れを告げられる機会についての告知はない。
グループを存続させるか終わらせるかは、最終的にはメンバーと事務所が決めることだ。それでも、12年にわたって楽曲やライブに時間と対価を注いできたファンにとって、発表から1週間足らずでの終幕は、気持ちに区切りをつけるには短すぎる。7人がこの先それぞれの場所で活躍することを願う声は多い。その背中を送り出す場が用意されるのかどうか、STARTO ENTERTAINMENTの今後の対応が注目される。



